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平成26年度秋田大学優秀女性研究者表彰を実施しました(27.2.18)

表彰後の記念撮影(前列右より筒井助教、羽田講師)
※写真をクリックすると拡大されます

 

 平成26年11月20日(木)第4回秋田大学優秀女性研究者表彰が行われ、今年度は2名の女性研究者が表彰されました。
<授賞者>
・教育文化学部人間文化講座  講師 羽田 朝子先生
・医学部附属病院精神科    助教 筒井 幸先生

 羽田先生は、本学赴任以前から中国文学についてご研究されており、本学赴任後も学会での発表や論文の出版等ご活躍されております。特に論文は、中国本国の文学関係で権威ある出版社から公刊された論集に収められており、優れた成果を挙げていることが評価されています。
 筒井先生は、精神疾患症例の集積や細胞を用いた実験をしながら自己免疫性脳炎についてご研究をされております。筒井先生の取り組まれている研究は、日本精神神経学会や日本総合病院精神医学会で優れた研究として評価されています。

 先生方にご自身の研究内容とワーク・ライフ・バランスについてうかがいました。

【羽田 朝子先生】
 私の専門は中国近現代文学で、とくに満洲国の中国人作家について研究しています。満洲国の作家は、戦時中の日本に滞在していた者も多いことから、彼らの日本観がどのようなものだったのかについて、興味を持っています。私の研究分野では、テキストの読解が主な研究方法ですが、中国や台湾へ行って調査したり、学会に参加することもあります。
家庭があり、育児をしている女性研究者であれば、自分なりのワーク・ライフ・バランスを保つ必要があると思います。そうではない私は、今年度に秋田大学に赴任したばかりということもあり、現在のところはライフよりワークのほうをより重視し、研究や教育活動に精力を傾けたいと思っています。ただ、将来出産や育児をする可能性も考えると、今のうちに研究や教育活動について長期的な計画を立てる必要性を感じています。

【筒井 幸先生】
 精神症状を生じる身体の疾患、とくに自己免疫性の脳炎を研究しています。
統合失調症として治療が行われてきた患者さんの中のごく一握りではありますが、身体の疾患であった方が存在することが明らかになってきました。それを診断するために、細胞を用いた実験などを行っています。
本格的に研究をはじめて以降、ワークの中で臨床と研究のバランスを保つことは非常に難しいと感じています。いかに臨床能力を落とさず研究と両立するか、研究で得たものを医局や社会に還元していくか、ということが今後の課題だと思っています。


お二人の先生には、若手女性研究者及び研究者を目指す女性にとってのロールモデルとして、ますますのご活躍を期待します!