スタージュ・オータムキャンプが開催されました。

2013年10月30日

集団討論の練習

 

就職委員会 委員長 林 信太郎


 来年夏の教員採用試験を目指して,10月25日から26日に秋田県教育委員会の総合教育センターで,スタージュ・オータムキャンプが開催されました。参加者は,3年次の教職希望者41名,採用試験に合格した4年生の先輩がアシスタントとして11名,指導に当たる教員が19名でした。
 大学の授業終了後,バスで移動し,総合教育センターの研修室へ。開校式の後,「教員の職能成長と教員研修」というタイトルで秋田県総合教育センター所長の伊藤成年氏からお話を伺いました。18時30分からは夕食。かなりボリュームのあるトンカツ定食。その後,レクリエーションと姫野完治先生の指導による教員採用試験に関する下調べのグループワークなどが続きました。学生交流時間,入浴などの後,23時には就寝。
 翌日は7時30分に朝食。8時30分から秋田県教育庁の教育専門監の白山雅彦氏から「求められる教師になるための心構え」という講義をしていただきました。保護者やこどもから求められる教師像や秋田県の「学校教育の指針」についてわかりやすくしかも熱のこもったお話をしていただきました。次に障害児教育講座の藤井慶博先生から「教員採用試験の中身を学ぼう」というタイトルで筆記試験や集団討論を体験してみました。集団討論では「しつけ」をテーマに4年生の合格者たちが模範の集団討論(きちんとかみ合った討論をしてさすがだと思いました),その後,「学校教員に必要な資質・能力」をテーマに受講生を8グループにわけて集団討論を行いました。面接官役は学部の先生と先輩の4年生です。はじめての集団討論にしてはスムーズに自分の意見を述べている学生が多いのが印象的でした。
 最後に閉校式を行い,学部長から「今回のオータムキャンプで得た成果を元に今後教員としての自己開発を行ってほしい」「集団討論に備えて意見をわかりやすく伝えること,論点をきちんと整理すること,普段から様々なニュースにアンテナをはっておくことなどを実践してほしい」との講評がありました。このようにして11時50分にはずべての日程を終了して帰りのバスに乗り込みました。
 今回のオータムキャンプを受講した学生からは「とてもやる気が出ました。来年にむけてがんばりたいと思います」,「過去問が全くできなくて危機感を感じた。これからがんばります」,「自分の考えを説得力のある形で表現する方法を身につけたい」,「教員に向いているかどうか悩んでいたが,仲間や先輩の話を聞いているうちに教員になりたいという気持ちが強くなった」などの感想が出ていました。今回のオータムキャンプでは,1年後の採用試験に向けてモチベーションを高めることができました。また,教員の資質を高めて行く方向性についても,参加した学生に理解していただけたと思います。来年の教員採用試験に向けて,がんばっていただきたいと思います。

環境管理活動展開中!~環境内部監査編~

2013年10月08日

有害側面の実地監査

 

学生監査員による監査

 

人間環境課程自然環境選修 環境管理委員会事務局担当  小林 到


 秋田大学教育文化学部と附属学校園(附属幼稚園、附属小学校、附属中学校、附属特別支援学校)は、9月に環境内部監査を受審しました。秋田大学の環境管理マニュアルでは、8月から9月の期間に環境内部監査を実施することとしており、その一環として行われたものです。
 環境内部監査は、秋田大学(手形地区・保戸野地区)環境管理委員会で実施している「環境内部監査員養成講習会」を受講し、認定証を得た監査員が担当します。この講習会は教職員だけでなく学生も受講できるので、学生の有資格者もおり実際今年も学生監査員が活躍しました。特に、附属中学校の環境内部監査は教育文化学部の学生監査員によって実施され、学生にも徐々に環境活動が広がっています。

 監査にあたっては、環境に関連する法令が適切に守られているか、環境活動の記録が整っているか、そういった情報が共有されているかなど、チェックリストに基づいて行われました。また、監査のなかでは新たな有益側面がないかを担当者に直接ヒアリングし、環境に良い取り組みがないかも調査しました。このように、自分たちの取り組みをセルフチェックすることで、改善点を発見し継続的に改善をおこなっているのです。
 今年の環境内部監査では、附属学校園での環境教育に力を入れている有益面について評価を受けましたが、残念ながら法令順守に関して1件の指摘事項がありました。これについては、10月中に改善を終える予定です。

 このように、継続的な改善の取り組みを含めた環境活動を展開しながら、学生が環境活動へ参加する機会を増やしていけるよう務めていきます。

日本中国学会第六十五回大会(10月12,13日、手形キャンパス)を開催し、両日とも特別講演会、特別展示が行われます。

2013年09月30日

国際言語文化課程日本・アジア文化選修 吉永 慎二郎


 日本中国学会は会員二千余名を擁する日本を代表する中国学研究の全国学会ですが、このたび第六十五回大会を平成25年(2013)10月12日(土)、13日(日)の両日にわたり秋田大学手形キャンパスにて開催することとなりました。秋田大学での開催は38年前の昭和50年(1975)の第二十七回大会以来の二回目となります。
 今回の大会では、三部会(Ⅰ哲学・思想部会、Ⅱ文学・語学部会、Ⅲ日本漢文部会)に分かれての四十一題の研究発表のほか、二題の特別講演会(12日、13日に各一題)、特別展示(内藤湖南「湖南小稿」)などの行事が開催されます。 
 研究発表はアカデミックな専門的発表の場として設定されておりますので大会参加費が必要ですが、下記の特別講演会や特別展示、また日本漢文部会の漢文教育の発表については、専門外の教職員や学生・一般市民の皆さんにも開放し、聴講・参観は無料となっています。
 皆さんのご来聴、ご来観を歓迎します。
                  
                  記

○特別講演会:於教育文化学部60周年記念ホール
 10月12日(土)14:50~16:20
 「古典文学研究の方法について―陶淵明などを例にして」  
 石川 忠久(日本中国学会顧問、斯文会理事長、全日本漢詩連盟会長)
 10月13日(日)14:50~16:20
 「中国の政治文化について」
 寺田 隆信(元いわき明星大学学長、東北大学名誉教授、鹿角市先人顕彰館名誉館長)
○特別展示:於秋田大学附属図書館二階内藤湖南コーナー
 10月12日(土)、13日(日) 9:00~17:00
○Ⅲ日本漢文部会での漢文教育に関する研究発表:於3-344講義室
 10月13日(日)13:30~14:00
  「道徳教育」の視点を踏まえた漢文教育―漢文教材から生き方を考える―
  秋山 恵美(御所野学院高等学校教諭)

                                      以上

 

地域企業との連携

2013年09月20日

地域科学課程生活者科学選修 池本 敦


 9月も後半に入り、ようやく過ごしやすい季節となりました。私たちは、地域食資源を有効活用する研究をしていますが、現在、ちょうど収穫の時期を迎えているアケビについて、ご紹介します。9月17日(月)に由利本荘市矢島町にある矢島小林工業(株)さんを訪問し、共同研究の打ち合わせを行ってきました。


アケビ栽培の様子


 同社は2011年よりアケビの栽培を開始し、3年目を迎えた今年、順調に実をつけて初収穫となりました。アケビはもともと山間地に自生している天然果樹ですが、栽培する場合、苗を植えてから実がなるまでに3~5年かかるといわれていますので、同社の栽培は大変順調に進んでいるといえます。

 アケビは白くて甘い果実が全国的に食べられていますが、種子が多すぎて食べにくいのが難点でした。秋田ではこの種子を捨てずに食用油を搾る材料にしていた歴史がありました。江戸時代には、角館の油問屋がアケビ油を買い集め、特産品として江戸の料亭に売っていたことや、佐竹北家の当主が京の寺院に贈ったこと等が記録に残っています。「最高級の食用油」、「食用油の王様」と呼ばれ、大変美味しく、当時主流のゴマ油の5倍の値段で取り引きされていました。しかし、昭和初期には完全に消滅してしまいました。

 アケビ油が廃れてしまったのは、原材料不足のため低コストで大量生産できなかったことが理由として考えられますが、成分を分析したところ、通常の植物油とは異なる新規成分で、体に脂肪がつきにくく太りにくい特性を持っていることが分かりました。私たちは美味しい健康油としてアケビ油を復活させたいと考えており、そのために数年前から県内にアケビ栽培者を増やす活動を行ってきました。


収穫したアケビ


 私たちの活動に賛同していただき新規事業としてアケビに取り組んでいただいているのが矢島小林工業さんです。同社は本来、金属・電子部品メーカーですが、地域貢献を目指して農業や食品への事業展開を構想されています。山形県と秋田県の一部では、アケビの紫色の皮の部分も食されており、様々な料理に利用されています。少し苦みのある大人の味なのですが、ここにも健康に良い成分が含まれていることが分かってきました。私たちは果皮も加工食品や健康食品・化粧品の素材として活用したいと考えています。これらの事業化については、秋田市雄和町の(株)坂本バイオさんと日本メナード化粧品(株)さんと共同で計画を練っています。

 収穫したアケビの種子から大学の研究室で搾油しました。アケビの果実は平均100g程度で、その約10%が種子です。今回は、約300個のアケビから3.2kgの種子を得て、電動搾油機を用いてアケビ油をつくりました。上部のところからアケビ種子を投入し、スクリュー式の圧搾部分で搾って、手前の瓶に油が集まります。搾りかすは右側の廃棄溝より搬出されますが、この量が油よりも何倍も多いわけです。今後、この搾りかすの活用法も検討が必要です。


種子から搾油する様子


 作製したアケビ油は研究用のもので、有効性や安全性・品質特性について、さらに研究してきたいと考えています。同時に食用油としての活用性も検証していく計画です。今回の私たちの活動について、NHKさんに取材をしていただきました。取材の内容は9月25日(水)の夕方のニュースこまち(18:10~18:59)で紹介していただける予定とのことですので、ご興味がありましたらご覧ください。


完成したアケビ油

 

「環境側面」ってなに??

2013年08月02日

 

人間環境課程自然環境選修 環境管理委員会事務局担当  小林 到


 ISO14001のルールでは、「環境側面」という言葉が出てきます。「環境側面」を分かりやすく説明すると、「教育文化学部での研究・教育活動をする上で環境に対して影響を与える要因のこと」を指します。この環境側面をきちんと把握して、適切に対処することで環境に優しい取り組みを行っていくのがISO14001の基本となっているのです。

 では、教育文化学部の「環境側面」にはどのようなものがあるのか?その調査をこのほど実施し、環境管理委員会へ報告しました。教育文化学部では、研究室や附属学校園ごとに環境に影響を与える機器やイベントなどの要因を環境負荷抽出表によって調査し、それらを環境影響評価チェックシートにより点数化して評価し、特に影響を与える項目を「著しい環境側面」としてまとめました。

 大学には、冷暖房設備や照明機器といった一般的な設備の他に、様々な実験装置もありますし有害な薬品も使用しています。それらが消費する電気やガス、水道の使用は「悪い環境側面」(=有害側面)を与えるものです。その他にも、附属学校園を含め授業やテストで用いたプリントも紙の消費であり、遡れば森林資源を消費しています。学会や公開研究会が行われれば来客が増えてトイレの使用者が増え、その分水道の使用量が増えてしまいます。そういった一つ一つの事柄を考えて調査をしているのです。

 環境側面が環境に対して影響を与える要因であるといわれれば、どうしても悪い面を考えがちですが、実は環境に良い影響を与えることも含まれます。特に大学は教育研究機関であるので、学生等への環境教育や環境に役立つ研究、それらの成果を大学の教職員が地域貢献活動として還元する取り組みなど、活動も多岐に渡ります。今回の調査では、附属学校で行われているリサイクル教育や地域での清掃活動、大学教員による環境問題に関する研究や秋田県内の学校への出前授業など、様々な「良い環境側面」(=有益側面)が確認されました。

 教育文化学部では、「悪い環境側面」を適切に管理しながら、教育研究機関ならではの「良い環境側面」を広げる取り組みを、今後も継続していきます。

<< 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >>