著書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2015年04月27日

 

本学部教員の著書を紹介します。

渡部育子(教授):地域文化学科人間文化コース担当、
人間文化講座所属
共著『平城京の落日』(栄原永遠男編)清文堂出版 2005年12月刊行、460頁 4,104円


渡部が担当した「伊治呰麻呂」の章では、この人物の「陸奥国上治郡大領外従五位下」という側面と「夷俘」という側面を、8世紀後半の律令国家の枠組みの中で描いています。従来、8世紀後半から9世紀初頭の時期の蝦夷の反乱は、8世紀前半とは異なる蝦夷社会内部の変化と結びつけて理解されてきました。確かに、蝦夷社会の複雑化は大きな要因ですが、政府の対応の変化にも目を向けなければなりません。中央と地方、王族と豪族の関係は、一方通行ではなく相互に作用しているからです。伊治の生涯は、国家に利用され、あるいは国家を利用し、やがて抵抗しなければならなかった人物の生き様が時代というスクリーンの上に見事に描き出さたものだったのです。

【目次】
Ⅰ.皇位継承の動揺
孝謙・称徳天皇〔孤高の女帝〕…古市 晃
淳仁天皇〔ほんろうされた傀儡の帝〈藤原仲麻呂の王朝簒奪計画〉〕…土橋 誠
道  鏡〔政界を揺るがせた怪僧か〕…鷺森浩幸  
和気清麻呂〔王権と寺院建立〕…櫛木謙周
吉備真備〔伝説の右大臣〕…大日方克己
伊治呰麻呂〔蝦夷社会と二つの顔・揺れ動く俘のこころ〕…渡部育子
井上内親王・不破内親王・他戸親王〔聖武皇女の一族をめぐる悲劇〕…舘野和己
【百万塔陀羅尼】…黒田洋子                    
Ⅱ.藤原氏の転生
藤原仲麻呂〔星は昇り、落つ〕…中西康裕
藤原豊成〔軍事と仏教〕…栄原永遠男
藤原清河〔望郷の遣唐使〕…酒寄雅志
藤原永手〔その政治姿勢と立場〕…俣野好治
藤原良継・百川〔時代を変えた式家の俊英〕…山本幸男
利波臣志留志〔中央と地方の狭間〕…下鶴 隆
【懐風藻】…古市 晃
Ⅲ.仏教と学問
鑑  真〔江淮の化主と戒師招請〕…宮﨑健司
良弁・実忠〔奈良時代の東大寺〕…鶴見泰寿
安都雄足〔その実像に迫る試み〕…山下有美
佐伯今毛人〔東大寺造営を支えた古代氏族〕…北村優季
淡海三船・石上宅嗣〔唐で評価を得た文人ふたり〕…福原栄太郎
【宇佐八幡宮】…中林隆之





著書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2015年04月27日

 

本学部教員の著書を紹介します。

渡辺英夫(教授):地域文化学科人間文化コース担当、
人間文化講座所属
編著『秋田の近世近代』高志書院、2015年1月刊行、320頁
税抜10,000円


本書は秋田のフィールドに関心を持つ有志九名が集い、秋田大学史学会の研究部会
を通して共に研究を深めた、その成果です。それぞれの問題関心に基づき各自あたた
めてきたテーマをまとめたため、共通テーマに基づく分担研究ではないが、地域の問
題に焦点を絞りつつ、それを全体史の広がりの中に位置付けて捉えようとする視点が
貫かれています。

【目次】
はしがき
第1部 近世編
秋田藩における正保国絵図の作成過程…………………渡辺英夫(秋田大学教授)
秋田藩重臣岡本家の家計…………………………………新堀道生(秋田県立博物館学芸員)
組下給人の借知-十二所給人曲木氏の記録から-……半田和彦(秋田県立秋田明徳高校)
佐竹北家の分領統治-秋田藩の所預制の特質について-…加藤民夫(秋田県公文書館)
第2部 近代編
秋田藩維新史における「砲術所藩士活躍説」の誕生………畑中康博(秋田県立博物館学芸主事)
秋田県下の第三回総選挙……………………………………伊藤寛崇(秋田工業高等専門学校)
近代土崎における福祉と資産家………………………………大川 啓(立教大学兼任講師)
  -一八七〇~一九一〇年代の救貧・火災・米価騰貴を中心に-
秋田の濁酒密造について-大正期を中心として-……………菊池保男(能代市史編集委員長)
在郷城下町増田の成立と発展…………………………………脇野 博(岩手大学教授)
  -重要伝統的建造物群保存地区の歴史的基盤-









著書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2015年04月27日

 

本学部教員の著書を紹介します。

佐藤修司(教授)学校教育課程こども発達コース担当、こども発達・特別支援講座所属
共著:『校長・教頭のリーダーシップとマネジメント術』(八尾坂修編、教育開発研究所、2015年5月発行、税抜2,000円)



 学校における組織マネジメントの重要性が特に指摘されるようになってから20年近くが経過しようとしています。学校の自律性とともに、アカウンタビリティが問われるようになり、学校管理職の責任は重くなり、求められる資質・能力は高くなっています。企業などの民間経営で培われてきたリーダーシップ、マネジメントの理論・技術、研修が公教育にも持ち込まれるようになってきました。教職大学院では、学校マネジメントコースが設定される予定になっていますから、このような本も活用できるでしょう。私は「学校における組織マネジメントの使命」の項を担当しています。

【目次】
まえがき
序論 学校管理職に求められるリ一一ダーシップとマネジメント術 八尾坂修
§1 学校管理職に求められるリーダーシップ
1-1 組織におけるリーダーシップ 露口健司
1-2 リーダーの条件 小島弘道
1-3 リーダーとマネージャーの違い 浅野素雄
1-4 校長に求められるりーダーシップ 露口健司
1-5 副校長・教頭に求められるリーダーシップ 野原 明
1-6 PM理論.コンテインジェンシー理論と校長・教頭のリーダーシップ 千々布敏弥
1-7 経営ピジョンの実現と校長のリーダーシップ 川上泰彦
1-8 校長のリーダーシップと子どもとの人間関係 寺崎千秋
1-9 校長のリーダーシップと教職員との人間関係 野原 明
1-10 保護者・地域との連携と校長・教頭のリーダーシップ 野原 明
§2学校管理職のリーダーシップのポイント
2-1 学校の教育目標.経営計画を設定する 福本みちよ
2-2 校務分掌組織をつくり業務を協働分担する 大野裕己・三井 清
2-3 教職員のモラールを高め.コミュニケーションを図る 柏木智子
2-4 学校業務の評価を行う 岸田正幸
2-5 教職員の人材育成を基盤とした評価を行う 古賀一博
§3学校管理職に求められるマネジメント術
3-1 組織マネジメントとは何か 高階玲治
3-2 学校における組織マネジメントの使命 佐藤修司
3-3 経営ビジョンの実現と組織マネジメント 北神正行
3-4 社会の変化への対応と組織マネジメント 安藤知子
3-5 ミドルリーダーの育成とマネジメント 安藤知子
3-6 若手教員の育成とマネジメント 西山 薫
3-7 数値目標の設定とタイム・マネジメント 西山 薫
3-8 保護者・地域の苦情への対応とマネジメント 田村知子
3-9 カリキュラムの開発と組織マネジメント 田村知子
3-10 学力の向上と組織マネジメント 森山賢一
3-11 特別支援教育と組織マネジメント 西川公司
3-12 いじめ重大事態への対応と組織マネジメント 樋口修資
3-13 学校の危機管理と組織マネジメント 渡漫正樹
3-14 校内研修の活性化と組織マネジメン 山崎保寿
3-15 教職員の不祥事の防止と組織マネジメント 菱村幸彦
3-16 教員のメンタルヘルス・マネジメント 大竹晋吾
3-17 職員団体への対応と校長のマネジメント 菱村幸彦
3-18 学校施設・設備の整備と校長のマネジメント 堀井啓幸
3-19 学校財務・予算と校長のマネジメント 堀井啓幸
3-20 学校事務・業務の効率化と組織マネジメント 堀井啓幸
§4 学校組織と学校管理職のマネジメント術
4-1 学校組織と副校長・教頭のマネジメント 武井敦史
4-2 職員会議運営と組織マネジメント 本図愛実
4-3 学校評議員とマネジメント 大宮光徳
4-4 学校運営協議会とマネジメント 柳澤良明
4-5 学年組織と組織マネジメント 藤森三奈・武井敦史
4-6 教務部と組織マネジメント 本図愛実
4-7 生徒指導部と組織マネジメント 玉井康之
4-8 進路指導部と組織マネジメント 玉井康之
4-9 学校保健委員会と組織マネジメント 渡邉正樹
4-10 学校情報化と組織マネジメント 山崎清男
4-11 いじめ防止等の対策のための組織と組織マネジメント 樋口修資
§5学校の組織マネジメントのポイント
5-1 信頼される学校組織の特徴 天笠 茂
5-2 学校の内外環境の強みを生かした特色づくり 代田昭久
5-3 組織マネジメントにおける学校文化の役割 八尾坂修
5-4  PDCAによる教育活動の展開 倉本哲男
5-5 学校評価の活用による組織活性化 木岡一明
5-6 学校と企業のマネジメントの違い 貞広斎子
5-7 企業におけるマネジメント手法の導入 浅野良一
§6 リーダーシップとマネジメントの実例
6-1 公立小学校における実例 小泉与吉
6-2 公立中学校における実例 細谷美明
6-3 私立中高一貫校における実例 田村哲夫
あとがき

報告書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2015年04月24日

 

本学部教員の報告書を紹介します。

佐藤修司(教授) 学校教育課程こども発達コース担当、
こども発達・特別支援講座所属
科研報告書『東日本大震災とそれ以降における教育委員会や学校の状況に関する調査報告書』(2015年3月発行)


 これは平成24年度から26年度に実施された科学研究費補助金基盤研究(B)(研究代表者:佐藤修司)の報告書です。日本教育学会の2011年8月に行われた大会(千葉大学)において、「大震災と教育」と題する特別課題研究を3年間実施することが決定され、その社会教育・自治体グループに参加した佐藤修司(秋田大学)と、大桃敏行(東京大学)が中心となって、他に新妻二男(岩手大学)、土屋明広(岩手大学)、紺野祐(秋田大学)、石井山竜平(東北大学)、谷雅泰(福島大学)、佐藤広美(東京家政学院大学)のメンバーで実施したものです。
 この報告書は、岩手県、福島県の県・市町村教育委員会、小学校、中学校等が置かれている状況について、聞き取ったことを整理して掲載しています。特に、福島県双葉町は長期にわたって県外の埼玉県加須市に避難していました。加須市立騎西小学校、騎西中学校に双葉町の児童生徒が就学するという、きわめて希有な状況が生じていて、その聴き取りの記録も掲載しています。
 被災時やその後の緊急時だけでなく、その後の復興時における大変な状況が現場の目から語られています。東日本大震災の「教訓」を忘れず、風化させないこと、来るべき災害に備えることが強く求められています。

【目次】
はじめに
1 新潟県教育委員会(2012年12月26日)
2 新潟県長岡市教育委員会(2012年12月27日)
3 岩手県宮古市教育委員会(2013年7月18日)
4 岩手県野田村教育委員会(2013年7月24日)
5 福島県大熊町教育委員会(2012年8月9日)
6 福島県会津若松市教育委員会(2012年12月19日)
7 福島県大熊町立熊町小学校・大野小学校(2012年12月19日)
8 福島県浪江町浪江小学校(2012年12月20日)
9 福島県浪江町浪江中学校(2012年12月20日)
10 埼玉県加須市立騎西小学校(2013年6月13日)
11 埼玉県加須市立騎西中学校(2013年6月14日)
12 福島県双葉町教育委員会(2013年9月13日)
13 福島県立双葉高等学校(2013年9月17日)
14 福島県立富岡高等学校(2013年9月13日)
15 福島県いわき市教育委員会(2013年9月17日)
16 福島県楢葉町立楢葉南小学校(2014年6月20日)
17 福島県立双葉町立双葉南小学校・双葉北小学校(2014年6月20日)
18 福島県立教職員組合いわき支部(2014年6月20日)
19 福島県教育委員会(2014年10月17日)
20 岩手県大槌町教育委員会・総務部(2014年12月14日)
21 岩手県大槌町立大槌小学校(2014年12月15日)
22 岩手県小学校教員(2013年4月13日)
23 岩手県教育委員長、岩手大学教育学部長(2013年12月18日)
24 熊本・水俣病患者(2014年9月4日)
25 (論考)災禍における人間と教育の可能性を考える
    -水俣・緒方正実の場合-(佐藤広美) 


















皆既月食の様子をお伝えします

2015年04月06日

地域文化学科 地域社会講座  上田晴彦


4月4日(土)の皆既月食の様子をご紹介します。

当日は関東から九州にかけて曇りや雨の地域が多く、ほとんどの地域では皆既月食を観察できませんでした。しかし幸運にも秋田市は晴天に恵まれ、皆既月食を十分に堪能することができました!

また当日は第一土曜日だったので、秋田大学教育文化学部天文台の恒例の観望会の日とも重なりました。そのため林信太郎教授、成田堅悦氏、毛利春治氏、約20名の市民の方々と一緒に欠けていく様子を楽しむことができたことも幸運でした。成田堅悦氏が写真撮影を担当してくれたため、皆既月食の様子を皆さんにお見せすることができます。(秋田大学の屋上は風が強く、そのため写真は少しブレています。)今回の月食では、月は本影の端ぎりぎりのところを通りました。そのため皆既にはなりましたが、月の左上の部分が若干明るいままです。



皆既月食の様子(成田堅悦氏提供)



なお当日はウェザーニュースのスタッフが、秋田大学教育文化学部天文台からネット中継をしてくれました。他地域のネット中継が全滅状態でしたので、「月食LiVE中 秋田大学天文台」の文字が入った映像がYouTubeに流れ続け、大きな宣伝効果になりました。以下のリンクから現在も見ることができますので、是非ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=T7ptIfvkysg


成田氏は今回の皆既月食でも、ターコイズフリンジとよばれる現象を撮影することに成功しました。下の写真を見てみると影の部分と明るい部分の境目が若干青くなっていることがわかると思います。これは地球大気上空にあるオゾン層を通過した光が青味がかった色をしており、これが月面上に見られるために起こります。肉眼で観察することは難しいですが、写真だとかなりはっきりわかると思います。


ターコイズフリンジの様子(成田堅悦氏提供)



次回の皆既月食は、2018年1月31日です。最大食は22時半ごろですから比較的見やすく、多くの人が楽しめそうです。ただし真冬ですので、秋田市では観察は難しいと思います。




 

<< 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 >>