卒業論文及び修士論文テーマの公募 成果報告会を開催しました

2015年03月30日

教育文化学部 総務担当


 3月19日(木)に本学部にて「平成26年度秋田大学教育文化学部地域連携推進事業 卒業論文及び修士論文テーマの公募 成果報告会」を開催しました。
 本学部では、平成22年度より卒業論文テーマ及び修士論文テーマを自治体等から公募する事業を実施しています。平成26年度は自治体から4件のテーマ公募があり、6名の学生が自治体の協力を得ながら取り組んできた研究の成果を発表しました。

[平成26年度 採択テーマ・連携自治体・取組学生一覧はこちら]


 報告会には、自治体関係者の皆様や本学教職員、学生の約40名の方に参加いただきました。総合討論では、参加者の皆様から寄せられたご質問・ご意見に取組学生と指導教員がお答えし、活発な意見交換が行われました。
 平成27年度は、秋田市からご提案いただいた「人口減少に関する現状と課題」と「高齢者の地域でのボランティア活動を通じた社会参加に関する現状と課題」の2件のテーマについて、本学部の学生が約1年間の期間をかけて取り組みます。
 今後も自治体等との連携・協力による地域教育への貢献を目指し、様々なテーマに取り組んで参ります。10月頃にテーマを公募いたしますので、各自治体の皆様には、ぜひ積極的にテーマをご提案いただきますよう、ご協力をお願いいたします。


成果報告の様子



総合討論の様子

 

アケビ活用のための調理実習会を開催しました

2015年02月10日

地域文化学科 地域社会講座  池本 敦


 2月8日(日)に秋田市女性学習センター((秋田市文化会館サンパル秋田)で、「地域伝統食であるアケビの健康食品としての活用」と題して、一般市民向けの講演と調理講習会を開催しました。午前中は講演会で、アケビの種子から搾油した秋田の伝統的食用油であるアケビ油について、その歴史と成分や健康機能などの有用性を紹介しました。種子が手に入りにくく、大量製造が困難なのが現状で、アケビ自体の食利用を広めることが課題となっています。


午前中の講演会の様子


 アケビは本州全土に広く自生し、白くて甘いゼリー状の実が全国的に食べられています。実の中に種が多いのが難点ですが、それを捨てずに搾油したのが秋田の先人の知恵です。一方で、その外側の紫色の肉厚な皮は、秋田と山形では食用として利用してきましたが、他の地域ではほとんどが廃棄されています。アケビ果皮は少し苦味があるのですが、茄子のような食感で、様々な郷土食が秋田と山形にはあります。

 私たちの研究から、アケビ果皮には肥満や老化の予防など、様々な健康機能があることが分かってきました。大変利用価値が高いものなのですが、果皮を食べる食習慣は年々減少してきています。そこで、午後にアケビ果皮の調理講習会を開催し、調理特性やレシピを紹介しました。説明はレシピ開発者である大学院生の鈴木景子さんに担当してもらいました。


調理実習でのレシピの説明


 参加者は20名で、秋に収穫し冷凍保存しておいたアケビ果皮を用いて、4つのグループに分かれて調理しました。苦味を柔らげるには下処理が重要で、果皮を熱湯(食塩、酢または重曹を添加)で3分間加熱し、水に一晩浸漬しておくのがコツです。


調理の様子1


 参加者のみなさん全員が、とても手際よくアケビ果皮を捌いていき、お互いに協力し合いながら、楽しく作業をすすめることができました。既にアケビ果皮をよく利用されている方もいらっしゃり、調理方法を提案してくださいました。私たちにとっても、新たな調理法が分かり、大変参考になりました。また、山菜採りに詳しい方の参加もあり、今後それらの活用についても、地域の皆さんと協働できればと思います。


調理の様子2



 今回は、アケビの肉詰め、ミネストローネ、くるみ味噌和え、レモン煮の4種類の料理を作りました。どれもアケビ果皮特有のほのかな苦味とその他の食材が調和した仕上がりになっており、大変おいしくいただきました。


アケビの肉詰め



アケビのミネストローネ


 今後、アケビ果皮の食利用がさらに全国規模に広がれば、アケビの地域資源としての価値も高まりますし、種子の量的確保にもつながり、アケビ油の製造規模も拡大できると考えています。

 以下に今回のレシピを公開いたしますので、ご興味のある方は、下記をクリックして、PDFファイルをダウンロードし、ご活用ください。

[ アケビ果皮料理レシピ]






 

阿仁合小学校の子どもたちとともに地域志向教育研究と教育心理学実習をコラボさせた試み

2014年12月08日

学校教育課程 発達科学選修 心理学研究室・森和彦


 秋田県の小規模小学校を巡回して心理テストバッテリーを組んだ小学生との交流の試みは記録上、今年で46年目(なんと現存する記録の一番最初にある学校も阿仁合小学校でした)を迎えました。開始当時としては珍しく学部1年生から学校現場に出て心理学研究室の特徴でもある心理テストを含めた子どもたちの評価と分析方法を学ぶ体験です。心理テスト実施だけなら教科書やマニュアルを読み解く力があればできるようになっているのですが、心理学の基礎的知見を活かした結果の運用方法や実際の子どもたちとの交流の中で“生きたデータ”を読みとる力を養う臨床実践的なトレーニングになっています。本年度は新たな試みとして、この実習に文科省から予算をいただいている地域志向教育研究を加えて、阿仁合小学校の子ども達と共に故郷の歴史、産業、地形、文化、生活についても、フィールドに出て直接本物と接しながら学び合いをしてきました。大変充実した行事になったと阿仁合小学校の校長先生にも喜んでいただきました。写真は最終データ処理が終わって所見を作成し、阿仁合小学校の全先生方と共に結果報告会を実施した時の様子です。学生も実習なので、最終報告にはテスト結果を踏まえた今後の個々の子どもたちへの指導の在り方まで話すことになり、現場の先生に多岐に渡ってご指導・ご助言をいただいてまいりました。お忙しいスケジュールの中、校長先生を御先頭に阿仁合小学校の教職員の方々、阿仁合地区の皆さんには大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。この様な取り組みは参加学生の教育心理学の実践的学習ができるという恩恵や、 無料で子どもたちの多面的な情報が得られて指導に活かせるという実施小学校にとっての恩恵ばかりでなく、子どもたちにとっても楽しく、かつ有意義なプロジェクト学習への参加となり、故郷に誇りを持つという意味でも有益だったと思われます。しかし同時に教育実習を始めとする過密化する小学校や大学の学校行事の隙間を狙って実施するという綱渡り的なプロジェクトでもあり、毎年『今年は実施できるか?』とハラハラドキドキしながら企画しているところでもあります。


阿仁合小学校最終報告会の様子



























 

今年も外部審査の季節です~環境活動継続中~

2014年12月05日

教育文化学部技術部(環境管理委員会事務局) 小林到


 教育文化学部は、平成26年度4月1日に学校教育課程と地域文化学科に生まれ変わりました。新しい
組織になった平成26年度も、私たちは環境活動を継続しています。
 その有効性について毎年12月に審査を受けており、今年も12月16,17日に外部機関による審査が予定されています。ですので、一般に秋田の12月は「雪」や「寒い」という冬のイメージがありますが、私たちにとっては「外部審査の季節」でもあるのです。

 学部の組織が変わり、教職員の所属する組織も変わりましたが、取り組む環境活動に大きな変化はありません。今年も活動目標をたて、日々の教育・研究活動の中で実践しています。組織が変わっても環境活動が滞りなく行われているのは、それを定めた環境管理マニュアルがあるからです。そういったマニュアルの有効性なども、外部審査では確認されています。

 だた、昨年まで4課程あったので大きく4つの括りで環境負荷や有益な活動を把握していましたが、今年から1課程1学科となったので2つでは大きすぎます。そこで、講座という新しい組織単位でもう一度括り直し、5つの講座単位で取り組みを把握しています。
 もちろん、附属学校園もこれまで同様環境活動に取り組んでいます。各校園の特色を生かし、毎年新しい環境への取り組みも見られるようになっています。

 外部審査を受けると、その結果が出るのはおよそ1ヶ月後です。これからは、ちょっとドキドキしながら、
しかし5年間の環境活動の経験に自信をもって教育・研究業務にあたります。


新しい組織図







 

あきたの食を活かす地域活動

2014年10月27日

地域文化学科 地域社会講座  池本 敦



 最近行いました食に関する地域活動をご紹介します。
 10月20日(月)に秋田市女性学習センター・サンパルカレッジで、一般市民向けに地域食資源を活用するための勉強会を開催しました。私たちの身近な食材の中には健康機能を持つものがあり、うまく活用すれば健康増進だけでなく、特産品開発にもつながることを説明いたしました。


秋田市女性学習センター・サンパルカレッジの様子


 今回は、特にアケビの皮の料理に興味を持っていただき、次回の勉強会では調理講習会を行うことになりました。2月初旬の予定ですので、ご興味がありましたらご参加下さい(連絡先:秋田市女性学習センター、TEL 018-824-7764)。

 10月21日(火)は、私たちが秋田県内で展開しているアケビ関連事業の視察および意見交換のために、島根県議会議員の絲原徳康先生と松江市・カナツ技建工業の金津さんと浜崎さんを秋田大学にお迎えしました。同社はアケビ栽培を手がけられており、アケビ茶などのこれまでの取り組についてお話をお聞きしました。私たちの活動についても紹介させていただき、今後の展開について議論いたしました。

 翌日の10月22日(水)には、由利本荘市の矢島小林工業でのアケビ栽培の様子を視察していただきました。同社は短期間でアケビ栽培を拡大させた成功事例となっており、新規事業としてアケビ食品に取り組んでいます。アケビは9月中旬~10月前半が収穫のシーズンで、今回は最後のアケビが少し残っている程度でしたが、栽培についての有益な意見交換ができました。


由利本荘市・矢島小林工業でのアケビ栽培の視察



収穫されたアケビの様子


 アケビ園から少し足を伸ばして、鳥海山麓まで行くと、とても美しい紅葉を見ることができました。近くには、県の名勝・天然記念物に指定されている法体(ほったい)の滝がありました。とても美しく箱庭のようでしたが、現実には中山間地は様々な課題を抱えています。今回は、中国地方5県の拠点となっている島根県中山間地域研究センターの取り組みについても教えていただき、大変参考になりました。


鳥海山麓の紅葉



法体の滝


 10月23日(木)には、秋田ビューホテルで開催された美の国あきた食のビジネスマッチング商談会に参加しました。公益財団法人あきた企業活性化センターが主催し、秋田県内の食品関連業者が様々な食材を展示し、大都市圏で健康食品や美容関連商品などを開発するメーカー担当者を招いて見ていただくイベントです。県内からは30社・4研究機関が出展し、県外からは東京をはじめ、大阪、福岡などから28社が参加しました。


美の国あきた食のビジネスマッチング商談会


 私たちは秋田大学ブースで間引きスイカを活用した高血圧予防健康食品素材のBWEエキス(BWE; Baby Watermelon Extract)を展示し、来訪者に試食していただきました。教育文化学部の学生も参加し、実際の企業との商談会の様子を体感してもらいました。産学連携推進機構の昌子智由先生にオーガナイズいただき、スイカ糖を製造するおものがわ夢工房の佐藤イチ子さんや横手市雄物川地域局の永瀬さんにもご協力いただきました。また、工学資源学研究科の高橋博先生は米糠酵素で製造したGABAを活用したアイスクリームを出展され、販売を担当されている(株)アマノの斎藤商品企画部長も参加されていました。


秋田大学ブースの様子


 翌日の10月24日(金)は、会場を秋田県総合食品研究センターに移し、秋田発食のシーズ情報交換会が開催されました。秋田県の研究機関・企業が保有する研究開発シーズを県外の企業にプレゼンテーションする機会として設定されました。私もお時間をいただき、地域植物資源を活用した健康食品・化粧品素材の研究について紹介しました。活発な質疑応答が行われ、県外企業の開発担当者からの貴重なご意見をいただきました。今後も、大学の研究成果を地域に還元すべく、活動して行きたいと思います。


秋田発の食シーズ情報交換会


 

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