大根の収穫に行ってきました。【いぶりがっこ作り】

 

 11月12日(木)、教育文化学部地域科学課程の学生と先生、スタッフみんなで9月に播いた大根の収穫に行ってきました。「あんなに小さな種、本当に育っているかな」と少し心配でしたが、畑に行ったら緑の葉っぱが両手を広げるかのようにして私たちを待ち受けていました。
 北国ではどこでもそうでしょうが、木枯らし一番が吹き付けると冬支度を開始します。漬け物も大切な冬期間の保存食です。大根は漬け物の筆頭。秋に大量に収穫できた大根を畑から抜きとり、寒風にさらして半干しにして、それから漬け込みます。漬け込む方法は各地域や家庭によって様々です。ここ、山内は秋田の中でも一、二の豪雪地帯。冬の訪れの早い土地です。県中央部なら晩秋の外気に大根をすことが可能でも、山内では大根が干し上がる前に大雪になってしまうのです。苦肉の策として囲炉裏(いろり)のある室内に干したことから燻(いぶ)りがっこが誕生したのだそうです。この地域、秋田独特の漬け物です。
 今年は10月の天候が大根の生育にはあまり適さず、大きく育った物が少ないようです。それでも、畑の畝から数センチ首をもたげ、『ここのは良く実っていますよ』と言わんばかりの大根がそこ、ここにありました。ロシアの民話“大きなかぶ”のように「うんとこしょ!どっこいしょ!」と力を入れて抜くのかと思いましたが、大根は意外なほどスルッと抜けてきました。抜いた大根の泥を拭い落として、10本程度まとめて、畝の上にそのまま置きます。後から包丁を持った人が葉の部分を切り落とします。畑のあちこちに白い小山ができました。それを猫車という作業用一輪車に積んで軽トラックの荷台へ運搬します。さぁ。洗って、編み上げて、大根を燻しますよ。今は囲炉裏のあるお宅は無く、専用の燻し小屋で大根を燻製にします。大根はだいたい3日~5日間で燻し上がります。