日本海中部地震30周年シンポジウム「日本海中部地震の教訓を明日へ伝える -過去から学び、未来へつなげるために-」を開催しました。

 

講演する今泉東北大教授

 

講演する松冨教授

 

パネルディスカッションの様子

 

 5月26日(日)、日本海中部地震30周年シンポジウム「日本海中部地震の教訓を明日へ伝える-過去から学び、未来へつなげるために-」を男鹿市ハートピアを会場に開催しました。
 1983年5月26日に秋田沖を震源として発生した日本海中部地震の発生から30年目を迎え、この災害を風化させず不断に未来へ引き継ぐことを目的とし、基調講演、パネルディスカッションにより、男鹿市、そして秋田県の地震・津波災害への対策について考えました。基調講演では、東北大学大学院理学研究科今泉俊文教授及び本学工学資源学研究科松冨英夫教授から講演いただきました。今泉教授の講演では、秋田県に存在する活断層や男鹿市の歴史地震について詳しく説明があり、「秋田県は活断層を原因として発生する地震に加え、日本海を震源とする海底地震も考えられる」「海岸の隆起などの地形変化、それにより地盤沈下が発生すると考えられる」と述べられました。また、松冨教授の講演では、日本海中部地震の詳細とその後の影響について解説があり、津波により亡くなった方々においては「釣り人や遠足できている児童への連絡が行き届いていなかった」と説明し、現在でも重要視されている情報孤立者への対応について述べられました。また「行政は体制づくり、住民においては過去の経験を引き継いでいくことが必要である」とこれからの防災対策についても述べられました。パネルディスカッションでは、水田敏彦地域創生センター地域防災部門長をコーディネーターとし、男鹿市渡部幸男市長、田沼昭男氏(当時男鹿市職員)、鎌滝孝信地域創生センター准教授、野越三雄同地域防災アドバイザーがパネラーとして登壇し「教訓を未来へ引き継ぐこと」をテーマに意見交換を行いました。住民同士の関わりを増やすことが大事であること、幼少期からの防災教育が必要であることなど、今後の災害に備え家族あるいは地域が行うこと、災害を風化させないために地域や大学を含めた研究機関が行うことについて話しあわれました。パネルディスカッション最後には参加者との質疑応答を行い、男鹿市の防災対策や、ハザードマップをどの程度信頼して良いかなどについて活発な意見交換がされました。
 このシンポジウムにより、日本海中部地震の発生を振り返り、過去の悲惨な出来事を風化させることなく引き継ぐこと、そして私達が今できることは何かを確認し実践していくことをあらためて考えるきっかけとなったようです。