秋田大学、創立70周年記念シンポジウムを開催

 

基調講演を行う東京大学 豊島教授

 

質問をする高校生パネラー

 

質問に対して研究内容等を説明する山本学長始め大学側パネラー

 

 秋田大学は8月25日、市内ホテルを会場に、創立70周年記念事業の一環として秋田大学創立70周年記念シンポジウム「秋田大学のさらなるステイタスアップを目指して ~高校生の夢を育む秋田大学の未来像~」を開催しました。
 本シンポジウムは、秋田大学の特に研究面における現状と将来展望に対して、今後必要とされる研究や期待される研究、また夢のような研究などについて、高校生からの意見や質問、疑問に答える形で、高校生の夢を育む秋田大学の未来像を秋田大学の学長、学部長が高校生の皆さんと一緒になって語り合う機会にすることを狙いとしたものです。
 当日は、県内の高校生や高校教員、本学の学生・教職員を中心に約290名が来場し、第一部では、基調講演として、東京大学定量生命科学研究所の豊島近教授を講師に迎え、「タンパク質研究が教えてくれたこと」と題し、自身が進めてこられた細胞膜の「カルシウムポンプ」と呼ばれる蛋白質の構造解析をはじめとする研究について分かりやすく講演が行われ、これまでの研究活動の経験を踏まえ、世界や人類に貢献できることを是非考えて欲しいことや、自分と向き合って、何が自分に出来るか真剣に考えて欲しいことなど、地元高校生や大学生への期待が述べられました。
 第二部として、本学の山本学長、豊島教授、各学部長及び県内高校生5名のパネラーによる「高校生と語る 秋田大学の未来像」と題したパネルディスカッションが行われ、それぞれのテーマ(①高校生にとって魅力ある研究とは、②最新技術について知りたいこと、③秋田大学に期待すること)に沿った幅広い研究分野についての質問などがあり、各学部長からは、質問に対する秋田大学で研究の状況や将来に向けた対応の可能性などについて意見が述べられました。
 最後に、山本学長からは、高校生がしっかりと考えた意見等を今後の大学運営に生かしていきたい旨の感想が述べられ、盛会のうちに終了した。今回のシンポジウムをきっかけとして、研究に興味を抱いた高校生が研究者として成長し、秋田大学の未来像を創り上げていく、ステイタスアップを目指す原動力の一翼を担うことが期待されます。