平成24年度秋田大学東京サテライト教養セミナー「ブータン王国から学ぶこと~真の幸せとは~」を開催しました。

写真を見ながら解説

 

 平成25年2月8日(金),東京工業大学キャンパス・イノベーションセンタ-東京において,平成24年度秋田大学東京サテライト教養セミナー「ブータン王国から学ぶこと ―真の幸せとは―」を開催しました。
 ブータン王国は,国民総幸福量(GNH)という独自の考え方を国家の指標として打ち出し,現在,世界中から注目を集めています。そのブータン王国唯一の国立大学,王立ブータン大学と秋田大学は平成24年7月に日本国内の大学では初となる大学間国際交流協定を締結しました。
 今回のセミナーは,ブータン王国への理解を深めることを目的に開催。秋田大学国際交流センターの西田文信准教授と『ブータン 雷龍王国への扉』『ブータンの染と織』の著者である山本けいこ氏を講師として,ブータン王国の歴史や文化,日本との関わりなど対談形式で解説し,当日は42名が参加しました。
 始めに,西田准教授から秋田大学とブータン大学,秋田県とブータン王国のつながりについて説明があり,日本で初めてブータンに行ったのは秋田県の僧侶であることなどの紹介がありました。
 対談では「ブータン今昔」というテーマで,ブータンの1960年代~80年代の様子を写した写真と現在の写真を紹介しながら,ブータンの文化や生活,現状を解説しました。長年,ブータン研究に携わっている山本氏からは,写真当時の様子や現地の生活の様子など,貴重な話をいただきました。また,西田准教授からは,スイス程度の面積の国土で互いに通じない言語が19あること,文字はチベット文字だがブータン独自の書き方(日本でいう行書のようなもの)をすることなど研究分野であるブータンの言語についての解説がありました。
 注目を浴びている「幸福度」については,ブータンの言葉には「幸せ」「幸福」にあたる言葉がなく,日本語で言うところの「心地よい」「充足」にあたるような意味で捉えていること,ブータンでの幸福度調査の項目には日本にも共通するような価値基準だけでなく「瞑想の時間は十分か」など仏教を重視した価値観も表れていることを紹介しました。
 参加者からは,「ブータンという国が身近になった」「現地の状況や人のありかたが実感できた」といった声が聞かれ,ブータン王国への理解を深める機会となったようです。