「ふるさとの風景に学ぶ‐米づくりで紡ぐ心と自然‐」スタート
森のテラスと北秋田分校が協同し、棚田の復元作業を行いました。

 

 

 

 

 この事業は、棚田の復元から始め、田植え、除草、稲刈り、脱穀と更地から米を収穫するまでの作業を一貫して行い、里山ならではの生態系に触れ里山に支えられて生きていることを感じ取ることや現在の農業が抱える耕作放棄地の課題も学び取り、ふるさと再生について考えていくことを目的に、今年度から新たに取り組むものです。その第1回目の活動として棚田の復元作業などを4月26日(土)、27日(日)の2日間にわたり行いました。北秋田市森吉にある「森のテラス」にて学生達は、はじめに農作業に欠かせない道具の名前と使い方を学び、慣れない手つきで泥だらけになりながら作業をすすめていきました。作業をしながら、森のテラスのオーナーである山田茂雄さんから日本の農業・稲作の現状について話があり、真剣な表情で耳を傾けていました。
 作業したのは、かつては棚田だったところです。復元する前は荒れ地のように見えましたが、鍬を入れていくうちに里山が持つ自然の保水力がよみがえり,水が溢れて見違えるようになりました。
 2日目には、地域の方々と一緒に田んぼに流れていく水路にたまった落ち葉などを取り除く「堰上げ」と呼ばれる作業をしました。この地域では、例年、農繁期前に地元の方々が集まってこの作業を行います。田んぼにとって良質な水を流すために欠かせない作業です。作業前の水路は、落ち葉や枝などで水が流れにくい状態になっていましたが、地域の方々に教わりながら作業にあたっていました。地域の方々は「学生さんは馬力があってとても助かりました。来年もお願いしたいくらいです。」と大変喜んでくださり、学生達も2日間の日程を達成感とともに締めくくりました。