平成27年度 大学生・高校生教職体験プログラム「教育ミニミニ実習」を実施しました。

3年生の「質問教室」で解説をする大学生


 

1・2年生の「冬休み課題チェック」を行う高校生


 

1人40分の実習授業(大学生)


 

1人40分の実習授業(高校生)


 

保護者等との懇談会の様子(第一部のグループ協議)


 

 秋田大学横手分校は、秋田大学の学生・秋田県南地区の高校生を対象に、平成23年度から教職体験プログラム「教育ミニミニ実習」を実施しています。
 この取り組みは、将来教職に就くことを目指している大学生・高校生が、中学生と交流することで自己の適性を知り、将来の夢の実現の一歩とする事を目的としています。また、実習先の中学生にとっても、教職を含め今後の進路などを意識する機会となることを期待して実施しています。
 今年度で5回目の開催となりましたが、今回は実習校としては初めてとなる横手北中学校の協力の下、平成28年1月4日(月)から8日(金)までの5日間に渡って実施し、横手湯沢地区の高校生13名、秋田大学生3名が参加しました。
 
 5日間の活動の内、前半の2日間は受験を控えた中学3年生を対象とした学習会に参加し、各教科の担当教諭の指導補助として机間指導や事前に指示のあった問題の解説を行いました。教壇に立った実習生たちは、始めは緊張から表情の固い様子も見られましたが、教諭からのアドバイスを受け次第に周りを見る余裕が出てきたようでした。
 3日目からは中学1・2年生のクラスに分かれ、冬休みの課題の進捗状況を確認する課題チェックに参加しました。また、最終日の1人40分の実習授業に向けた模擬授業の時間も設定され、実習生は2つのクラスで計2回の模擬授業を行いました。

 実習の集大成となる最終日は、教育関係者の視察が入る中、緊張しながらもこれまで試行錯誤しながら練ってきた実習授業に挑みました。授業を終えた実習生は晴れ晴れとした様子を見せながらも「前日の模擬授業の方がうまくいった」などの反省もありましたが、生徒からの「楽しい授業だった」という感想のほか、視察に訪れた方からも「しっかりした内容で引き込まれた」との声が聞かれ、それぞれ課題はあったものの、熱意が伝わる授業となったようでした。
 実習授業の後には、横手北中学校の学校評議員や保護者(PTA役員)との懇談会も行いました。今回は実習校の提案により、二部構成で「理想の教師像」などについて話し合いました。

 今年度の教育ミニミニ実習は、これまでの実習内容を踏まえながらも、実習校からの要望も取り入れた日程となりました。また、例年実施している不登校や引きこもりの子どもたちに対する支援を考える「不登校経験者との懇談会」のほか、栄養教諭による「食育講話」の時間もあり、短い期間ではありましたが実習生は様々な視点から教師という職業を捉えることができた、内容の濃い5日間となりました。