留学を希望する方へ
留学体験記

黒龍江大学
(中国)<オンライン>

2021(令和3)年度
派遣交換留学
教育文化学部3年
畠沢美優

授業の板書

2学期開始直後のクラス集合写真

宿題の答え合わせ

大家好!教育文化学部地域文化学科の畠沢美優です。私は2021年9月~2021年12月の4ヶ月間、中国・黒龍江省にある黒龍江大学へオンライン留学をしました。私はもともと現地留学を考えていましたが、昨今のコロナウイルスの情勢により、やむを得ずオンラインでの留学を決断しました。
 
秋田大学初のオンライン留学生ということで、不安に感じた部分も多々ありましたが、留学を振り返ってみて、急成長した4ヶ月だったと感じています。最初のころは、先生の話を全く聞き取れず、隣の人にこそっと聞くこともできないため非常に苦労しましたが、最後の方では日常会話レベルにまで引き上げることができました。
 
授業では、主に中国語と中国の文化について学んでいました。中国文化に関する長文を読み、そこに出てくる文法事項を、例文を交えながら中国語で理解するというスタイルです。また、授業は平日の毎朝8時(水曜は7時半)から始まります。(中国と日本の時差は1時間なので、中国では毎朝ほぼ7時から始まっています。)私は典型的な夜型人間だったので、朝方の生活リズムにシフトするのが大変でした。
 
授業では、先生方の飽きさせない工夫が凝らされており、本当に楽しかったです。私のクラスは8名の留学生から構成されており、韓国、タイなどのアジア圏からドミニカ共和国の学生まで、世界各国のさまざまな地域の留学生が所属していました。授業では自分の国の文化や観光名所などをプレゼンテーションで発表する機会もあり、そこで中国だけでなくさまざまな国の情報を吸収するきっかけにもなりました。
 
オンライン留学では、他の留学生と話す機会がないのが難点ですが、せっかく留学しているなら恥も外聞もないと思い、積極的に話しかけに行きました。授業中はなかなか話しづらいので、WeChatというツール(簡単に言うと中国版LINE)を使い、タイ人の女の子と仲良くなりました。お互いに体調不良などで授業を休んでしまった日には、宿題等の連絡事項を教え合ったり、授業でわからなかったところを聞きあったりしていました。時には、「テスト難しかったよね」など他愛無い会話もし、オンライン留学とはいえ、ともに中国語を勉強するかけがえのない仲間に出会えたことで、日々の勉強のモチベーションにもつながっていました。
 
留学生活中は、特に勉強の効率化にも意識していました。授業では毎回膨大な量の課題が出るため、留学当初は1つの宿題を完成させるのに2~3時間もかかっていました。1日の宿題が終わらず睡眠不足になってしまったことから、生活のルーティンを確立し、日々の行動を習慣化することを心掛けました。また、1つの宿題にこだわりすぎないことも意識しました。留学先の先生方はみな優しく、答え合わせで間違っても完全に理解するまで何度も教えてくださいます。他の留学生も、先生の説明に積極的に質問・発言するので「自分のせいで授業が遅れてしまっている」と感じることは全くありませんでした。説明の最後には全員に対して「明白了吗?(わかりましたか?)」と聞いてくれるため、全員で「明白了!(わかりました!)」と言うのもお決まりのパターンでした。
 
オンライン留学は、モチベーションの維持や友達の問題など困難なこともたくさんありますが、自分から積極的に学びに行く姿勢をとることで、現地留学とはまた違った学びも得られると感じました。私はこの留学を通して、中国に対する理解だけでなく、自分自身と向き合い目標に向かって努力するという経験も得られました。中国語を一緒に勉強する仲間と出会い、授業を受けたことが今後の私の人生の糧になると思っています。いつか中国に行って、仲間に会えることを楽しみにしています。
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