第2期吉村プラン
~地域に根ざし、世界に発信する教育・研究拠点~
存立の理念
- 国立大学法人秋田大学は公的支援の下に、社会の要請に応える自律的な知の経営体である。
- 秋田大学は北東北の基幹的な高等教育・研究の場として、その持てる資源と活動によって地域の持続的発展に奉仕する。
- 秋田大学はその歴史と伝統を活かしつつ、地域に根ざした独自性豊かな教育研究の拠点として、世界に発信する。
- 秋田大学は自主自立の人間像の下に、学生が教育文化・医・工学資源3学部相互の多様な知の交わりの中で切磋琢磨する、学習者中心の大学となる。
ごあいさつ
平成23年9月
国立大学法人秋田大学長
吉 村 昇
秋田大学が国立大学法人となり、早いもので8年目を迎えました。この間、第1期中期目標期間(平成16~21年度)を終え、平成22年度から第2期中期目標期間(平成22~27年度)に突入しております。
私は、平成20年4月秋田大学長に就任し、同年9月教育・研究・社会貢献・国際化・経営の5つの柱からなる吉村プランを策定いたしました。本学の基本理念・基本的目標、また法人における中期目標・中期計画の実現・達成を目指したアクションプランです。皆様のご協力を得て、着実に実現・達成に向け進めて来られたものと思っております。
平成23年4月からは2期目の学長任期を迎えました。今回、第2期の吉村プランを策定するに当たって、第1期の吉村プランの達成・進捗状況のほか、文部科学省国立大学法人評価委員会による第1期中期目標期間に係る業務実績に関する評価結果、秋田大学が平成23年2月に実施した外部評価の結果も踏まえたものになっております。さらに、未曾有の被害をもたらした東日本大震災への対応も意識しております。
私は理事・副学長や学長特別補佐の方々と力を合わせ、本学で学ぶ学習者や働く人々にとって魅力ある大学として発展していくように努力してまいります。皆様のご理解とご協力を願ってやみません。
教 育
学習者中心の教育を通じて豊かな人間性と倫理性を養い、学習した専門性を地域や社会で発揮し、時代の諸課題に積極的な取り組みができる人材を育成する。そのために学習することの意義と楽しみを実感できるように、必要な改革、環境整備、支援を行う。
- 1.学習者への教育
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- 秋田大学の教育目標に掲げる人材の養成を行うとともに、学生のキャリア教育、就業力・社会人基礎力の育成に積極的に取り組みます。
- 他大学との有機的な連携を図り、地域の課題や社会のニーズに即した大学院コースの設置を目指します。
- 語学教育の更なる充実、TOEICやTOEFLの受験の支援、海外留学に係る支援等を行い、国際人として通用するコミュニケーション能力・異文化理解力を育成します。
- 大学間連携による単位互換授業を展開するとともに、県内の高校教員と連携し、「高大連携・接続」に係る教育活動を推進します。
- 学生による授業評価、教員相互による授業参観、FDの成果を授業・カリキュラムに反映させ、教育の質を向上させます。また、GPAを活用した学生への修学指導の充実を目指します。
- 学生に対する防災教育の充実に取り組みます。
- 2.学習者への支援
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- 授業料免除や奨学金制度などの更なる充実を図るとともに、教育研究支援基金を活用した学生・外国人留学生への支援を拡充します。特に、東日本大震災による被災学生が修学を断念することのないよう、持続的な支援を行います。
- 学生への経済的支援及び学生相互の就学支援を目的に、TA、RA、AUSS※、ピアサポート制度の充実を図ります。
- 学生による主体的なプロジェクトや課外活動に対し、資金の支援や施設の整備などの援助を行い、幅広い人間形成につながる活動を促します。
- 就職セミナーの開催、インターンシップ先企業の確保、学内インターンシップの充実、就職や資格取得に関する情報の提供、東京サテライトの活用など、キャリアサポートや就職活動に関する支援を行います。また、卒業生への就職支援等にも積極的に取り組みます。
- 学生寮の充実、学生生活の利便性の向上、学生相談窓口の充実を図るなど、キャンパスライフの更なる質の向上を目指します。
- 学習者と学長の直接対話の機会を拡大するとともに、様々な形で意見を積極的に聴取し、カリキュラム改革、学習支援、キャンパス環境の整備に反映させます。
業務の補助。平成21年度より各種学内アルバイト等を取りまとめる形で、効果的に実施している。


「教育実習」

「講義:教養基礎教育」
(日本語リテラシーⅠ −コミュニケーション−)
「学生支援棟」
学生へのワンストップ・サービスを展開するために、学生支援総合センターと教育推進総合センターとを1か所に集約する建物として、平成22年3月に完成しました。
ここには、学習者中心の教育の推進及び情報教育環境の充実を図るため、語学研修室や認証無線LANが使用できる学生用フリースペースなども整備されています。
研 究
地域の現実から人類的諸課題へ視野を拡大させた、独創的な研究活動を推進し、その成果を継続的に地域と世界に発信する。そのために、基礎的基盤的研究とともに、諸学の柔軟な融合と統合による先端的研究を行う。
- 1.選択と集中により「特色ある研究」、「世界に発信する研究」、「地域性のある研究」について
積極的に支援するとともに、競争的資金の獲得に努めます -
- 学部・研究科間の連携、諸学の融合と統合による研究など、特色ある研究を支援します。
- 科学研究費補助金の採択率の向上、大型競争的資金の獲得を目指した対策を講じます。また、これまでに獲得している競争的教育研究プログラム等については、その実施期間の終了後も継続して実施・支援を行い、更なる発展を目指します。
- 研究費及び研究者への処遇等のインセンティブを充実します。
- 県内の高等教育機関等と連携し、「秋田学」「白神学」の研究推進を目指します。
- 2.産学官共同研究・受託研究等の飛躍的向上を図ります
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- ベンチャーインキュベーションセンター及び秋田産学官共同研究拠点センターを中心に、産学官共同研究の更なる推進を目指します。
- 大学内外の研究のグループ化を促進し、研究の進展を支援します。
- 産学連携推進機構における研究支援及び知的財産の地域への還元をより充実させ、連携推進の研究プロジェクトを支援します。




「秋田大学ベンチャーインキュベーションセンター(AU-VIC)」
平成22年3月に竣工したベンチャーインキュベーションセンターは、秋田大学内の共同研究の発展をもとにして、産業活性インキュベーション及び人材育成インキュベーションを行うことを目指して設置されました。
具体的には、①秋田県内の科学技術人材の強化と高能力化、②秋田大学発の企業化研究、③地元企業の活性化による雇用の増大、④学生への教育効果の増大、⑤国際的企業化発展を目的としています。
また、平成22年度にAU-VIC内に開設したJST秋田産学官共同研究拠点センターは、「資源・環境・リサイクルの研究拠点」となるとともに、秋田県内のすべての産学官を取りまとめた産学官連携ネットワークの拠点となることを目指しています。
社会貢献
公共的な知の拠点として大学開放事業の推進や学術情報の提供、医療・福祉の充実、防災対策、産業振興への参画を行い、学術的見地から地域の活性化に積極的に取り組みます。
- 1.地域と連携し、地域の活性化・教育活動・住民運動への助言、地域の防災等に関する
研究と支援等を行います -
- 地域創生センター、横手分校及び北秋田分校が中心となって、地域が抱える課題の解決や地域資源を活用した地域活性化について、自治体または地域住民と協働で取り組みます。
- 秋田県の特性を考慮した地域防災のあり方について調査・研究し、秋田県または日本海側北部地域における地震災害等について備えるために防災システムを構築します。
- 2.大学開放事業・生涯学習事業を積極的に展開します
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- 児童生徒の学力向上や科学・学問への関心・興味を高めるために、大学施設に受け入れするなど持てる知的・人的資源を広く提供します。
- 秋田大学キャンパスのほか、横手分校、北秋田分校など秋田県内の各地域で、公開講座やサテライト事業をはじめ、特色ある生涯学習事業を積極的に行います。
- 3.附属病院は高度先進医療を行いつつ、自治体・他病院と連携を強化し、高齢化社会など
秋田県が抱える医療課題に向け積極的に取り組みます

「秋田大学子ども見学デー」
毎年夏休みに、小・中学生とその保護者の方を対象にした「秋田大学子ども見学デー」を実施しています。学長室を見学の後、研究室で科学実験の体験やものづくり、図書館の見学など、普段なかなか見る機会のない大学を見て触れて楽しんでもらう体験を通じて、大学に対する関心を深めてもらうことを目的にしています。
「秋田大学オフィシャルいぶりがっこ製造プロジェクト」 (横手分校事業)
秋田県横手市山内が発祥といわれるいぶりがっこ伝統製法の伝承や特産品としての価値を高め、地域活性化に役立とうと、横手市山内地区において、秋田大学の学生が地元の方の指導の下、大根の種まきから収穫、燻し、漬け込みまで、いぶりがっこ作りに取り組んでいます。
また、製品「いぶりばでぃ」の販売にあたっては、北都銀行の協力を得て、マーケティングを学習。新たな秋大ブランドを目指した学生の取り組みです。
「秋田メディカル・サイエンスカフェ」
医学系研究科が提供する市民のための公開講演会です。教授陣が最新の医学研究の成果をわかりやすく解説し、その後参加者と自由に意見交換をします。カフェに立ち寄った気分で気軽にサイエンスを楽しめる、人気のイベントとなっています。
国際化
21世紀の国際社会が求める人材育成、地球規模及び各地域の課題解決に貢献するため、4領域からなる秋田大学国際戦略を進めます。
- 1.国際的人材育成
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- 学生に海外での教育研究を経験する機会を提供し、国際的に活躍できる人材を育成します。
- 海外からの優秀な留学生の受け入れを促進し、平成25年度までに留学生数200人の達成を目指します。また、これに伴い留学生宿舎の整備など受け入れに係る準備態勢の更なる充実を図ります。
- 2.国際的学術研究
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- 国際的研究を支援・推進し、本学及び協力大学・地域の研究水準の向上を図ります。
- 大学院学生・教員の海外派遣を促進し、秋田大学の研究水準の国際化を目指します。
- 外国人研究員・教員の受け入れ・採用を促進し、本学の研究水準の高度化を目指します。
- 3.国際連携協力
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- 協定大学・特定地域(アジア・アフリカ地域)との連携関係を重点的に構築し、質の高い学生・研究交流を目指します。
- 欧米など英語圏の大学との大学間国際交流協定の拡大に努めます。
- 4.国際交流体制整備
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- 学内の外国人留学生・研究者・教員・訪問者への情報提供や情報公開を推進するとともに、大学ホームページ(英語版)の充実など学外への広報活動を活発化します。
- 国際業務担当職員の強化・育成を図ります。
- 帰国留学生による秋田大学出身者のネットワークを世界に広げます。


「秋田大学国際資源学教育研究センターによる独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)委託研修」
国際資源学教育研究センターは、国際的視野を持つ高度資源開発人材の養成と我国の資源セキュリティ及び安定供給体制の確立に貢献すると共に、国際資源人材ネットワークを通して一層の国際交流及び国際貢献を図ることを目的として、平成21年10月に設立されました。
「多文化交流ラウンジ」
平成22年4月に、留学生と学生、教職員の交流をさらに進めるための「多文化交流ラウンジ」がオープンしました。交換留学生にとって初めての自習室となるとともに、10言語の外国語教材と視聴覚機器を設置し、全学生・教職員が多言語を自律的に学べるスペースとなっています。
経 営
大学経営において学長のガバナンスと大学マネジメントの強化を図り、迅速な意思決定の下に、諸資源の効果的投入を図る。そのために、責任ある執行体制を充実させ、活動全般に対する企画、実施、監査・評価、改善のサイクルを確立し、かつ大学経営を担う人材を育成する。
- 1.責任ある執行体制をつくるため、運営組織の充実に努めます
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- 限られた予算・人材の資源を最大限に活用し、業務の高度化・専門化に対応できる体制をつくります。
- 監査機能及び評価機能の更なる充実に努めます。
- 2.大学経営を担う人材を育成するため能力開発を図るとともに、人事評価制度の更なる充実と
その活用を推進します -
- 職員の研修体系に基づく、学内及び学外研修や外部人材の登用による人材育成を推進します。
- 人事評価結果に基づく処遇への反映、適切な人員配置を推進します。
- 3.教育、研究、社会貢献等を充実させるために、収入の安定的確保や支出の効率的な執行に
努め、安定した財務の実現を図ります -
- 効率的な病院経営により安定的な収入の確保に努めます。
- 競争的資金(科学研究費補助金等)や寄附金の確保に努めます。
- 秋田大学戦略推進経費制度及び各種事業の見直しを行い、選択と集中による戦略的・効果的な資源配分に努め、限られた予算を最大限に活用します。
- 保有資産・資金の、積極的・効率的な運用に努めます。
- 4.教職員の働く環境をより充実させます
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- 男女共同参画、仕事と生活が両立できる制度・環境の整備を進めます。
- 女性教員(研究者)及び外国人教員の雇用促進に向けた制度・環境の整備を進めます。
- 5.教育研究支援の充実及び管理運営の効率化を目指し、学内情報システムの更なる整備を
推進します -
- 情報セキュリティポリシーの不断の見直し・充実を図ります。
- 第2期秋田大学情報化推進基本計画(Green Campus 構想)を着実に推進します。
- 6.大学情報の公開、発信に積極的に取り組みます
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- 秋田大学に関する情報を積極的に発信し、社会やステークホルダーの理解と支援を高めるように努めます。

「男子学生寮(西谷地寮)」

「附属図書館本館」









