21世紀COEプログラム
「21世紀COEプログラム」とは
「21世紀COEプログラム」とは、文部科学省が打ち出した「大学の構造改革」の一環として,世界最高水準の研究教育拠点になる可能性が十分あると考えられる大学に、大学院博士課程レベルで予算を重点的に配分する制度です。
21世紀COEプログラムがはじまった平成14年度には、生命科学など5分野で全国の国公私立163大学464件の申請があり、同省から委託された日本学術振興会が運営する「21世紀COEプログラム委員会」(江崎玲於奈委員長)で審査の後、50大学113件が選考され、本学大学院医学研究科からも生命科学分野に申請した「細胞の運命決定制御」(拠点リーダー:鈴木聡教授(平成16年度までは稲垣暢也教授))が選ばれました。
鈴木教授をリーダーとしたこの研究は、細胞の増殖、機能分化、再生、死など運命決定に関わるメカニズムを生理学的、分子生物学的、細胞生物学的手法などを用いて明らかにするもので、研究成果は、糖尿病や、がん、アレルギーなど細胞の異常によって引き起こされる疾患の解明、治療、臓器再生など、さまざまな点で医療に役立つことが期待されています。
本プログラムでは、研究プロジェクトである「細胞の運命決定制御」を明らかにすべく全力を尽くすことは言うまでもありませんが、その他にも大学院生や若手の研究者を育成し、秋田大学において世界に誇れる研究教育拠点を形成することを目標としています。そのためには質の高い研究教育指導を行うと同時に、優秀な独立主任研究員、ポスドク(博士課程修了)、大学院生などの若手研究者を国内外から広く募集し、経済的な支援を含めた研究しやすい環境づくりに取り組んでいます。
21世紀COEプログラムがはじまってからは、国際的に権威のある科学雑誌である「ネイチャー」や「セル」などの多くの著名な雑誌に研究成果が掲載されており、昨年9月には、日本学術振興会の仲介により、ケンブリッジ大学、熊本大学21世紀COEプログラムと共に、合同シンポジウムをケンブリッジ大学で開催し、研究成果を発表しております。さらに昨年、本学を含め50大学113件の研究プログラムを対象とした中間評価が公表されました。秋田大学は、「地方にありながら、細胞生物学における世界水準の研究拠点形成が進んでいると評価される。また,公募プロジェクト型主任研究員の採用とそれに対する大学挙げての研究支援体制の整備など、世界をリードする人材育成の面でも大いに期待される拠点である。さらに本拠点を核とした産学連携による疾患治療法の開発など、応用面でも期待される。」とのコメントをいただき、最上位のA評価を受けました。
このようなすばらしい研究成果をあげる一方で、積極的に産官学連携研究を推し進めており、ベンチャー企業の立ち上げや共同研究,役員としての企業参画などを果たしております。
このように本プログラムは目的どおり進行しており、秋田大学が世界最高水準の研究・教育拠点になるよう、今後への期待が一層高まっています。
なお、この事業は平成18年度をもって終了しました。
「21世紀COEプログラム委員会における事後評価結果」が、以下の通り公表されています
。
(総括評価)
設定された目的は概ね達成され、期待どおりの成果があった
(コメント)
研究教育拠点形成計画全体については、適切な学長のリーダーシップのもとに、小規模ながら世界水準の研究教育拠点を形成し、当初の目的は概ね達成された。
人材育成面では、公募型プロジェクトチームの形成を核とした若手研究者育成について、期待どおりの成果を上げており、今後、大学院生を含め、質量共に更なる成果を期待する。
研究活動面ではがん・免疫系を中心とした細胞の運命決定制御機構の研究において質の高い研究を発表している。
補助事業終了後の持続的な展開については、群馬大学との連携による「生体調節シグナルの統合的研究」の研究教育拠点が計画されており、世界最高水準の研究教育拠点形成へと更なる発展が期待される。
今後、産官学連携による応用面での発展も期待するとともに、積極的な情報発信により、地方における継続的な若手研究者育成のモデル拠点となることが期待される。
平成19年度には、グローバルCOEプログラム「生体調節シグナルの統合的研究」が群馬大学との連携で採択され、教育研究拠点形成事業が継承されています。
群馬大学・秋田大学グローバルCOEプログラム ホームページ(http://www.imcr.gunma-u.ac.jp/gcoe/index_j.html)

COEプログラムコアメンバーの下で研究するCOEポスドク

COEプログラムによりバイオサイエンス教育・研究センターに設置された超高速セルソーター

バイオサイエンス教育・研究センターでポスドク等を率いて独立した研究プロジェクトを進めるCOE主任研究員






