令和元年度 秋田大学COC+事業
聞き書きボランティア冊子贈呈会を行いました。

 10月23日(火)金足農業高校会議室において、聞き書きボランティア冊子贈呈会を行いました。

 本贈呈会は、7月30日に実施した聞き書きボランティア実践活動において「聞き手」として参加した秋田西高校8人及び金足農業高校8人の生徒が、「語り手」である高齢者から伺ったお話を、夏休み期間を利用し、一人語りの文章になるよう文字に書き起こし、冊子になるよう製本作業したものを、感謝の気持ちを込めて直接語り手にお渡しする会として開催しました。

 はじめに秋田大学の中村順子教授より開会の挨拶があり、その後生徒が文章の一部を読み上げてから手渡しする形で、1組ずつ贈呈が進められました。
 一人一人が一生懸命に読み上げる姿を語り手の皆さんは優しく見守りながら、穏やかに耳を傾けていました。語り手の中には涙ぐむ方もおられ、冊子が手渡されるたびに、周りから温かい拍手が送られました。

 語り手を代表して、三浦幹也さんからは「多くが仕事を退職し家に閉じこもる生活の中、若者に話した体験談がこうして立派にまとめられ、本当に素晴らしい会であった。」という感想を述べられました。

 最後に、金足農業高校の佐々木孝之教頭が「高校生がまだ生まれていない時代の話を聞くことは、残りの高校生活や社会人になっても役に立つことである。地域の皆様はこうした地(知)の財産を残すべく、どうか長生きしていただきたい。」と挨拶し、閉会しました。

 秋田大学は「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の一環として、聞き書きボランティア養成に取り組んでおり、この活動を通して、高齢社会でも住みよい安心感のあるコミュニティづくりを目指しています。

冊子贈呈の様子(金足農業高校)

冊子贈呈の様子(秋田西高校)


挨拶をする語り手代表の三浦さん

閉会の挨拶をする佐々木教頭