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2014.4

疑問を追究できる研究者という仕事

  • 福山 繭子(ふくやま まゆこ)
  • 秋田大学
  • 大学院工学資源学研究科 附属理工学研究センター 助教
研究内容を教えてください

地球上に存在する資源、そして現在の環境は、元素間の相互作用によって成り立っています。そこで、私は、元素の相互作用という視点から、岩石学と地球化学的手法を用い、地球における物質循環について研究を行っています。

進路を決定したきっかけや今の研究をしようと思った
きっかけがありましたら教えてください

研究者になったきっかけは、大学で卒業研究を始めて学んでいくうちに、「研究はこれまで分かっていないことが解明できて面白い」という気持ちになったことです。 海外での研究生活を経験したいという理由もあり、台湾中央研究院を選択しましたが、台湾での研究生活では専門分野を広げることができ、今の研究テーマに繋がっています。私にとっては、言語や文化の異なる環境の中での研究生活ということもあり、貴重な経験となりました。

仕事と生活を両立するために実践している事、心がけている事はありますか

ワークライフバランスについては、まだ模索しているのが現状です。私は仕事だけに集中しがちになるので、意識してプライベートの時間(週末や冬期休暇等)を作り、バランスのよい生活を過ごせるように心がけています。

研究者を目指す女性大学院生・学部生の皆さんへメッセージを一言お願いします

研究者は、正確な知識と技術、論理的な思考を活かして、未知なることを明らかにしていく職業です。国際的な視野と語学力は必須となりますが、国内外を問わずに働ける職業というのも素敵な面ではないでしょうか。研究を続けていると困難なときも訪れると思いますが、研究が好きでそのためには努力を厭わないという気持ちと実行力があれば、乗り越えられると思います。

●プロフィール

熊本大学大学院修了(博士:理学)
↓  
産業技術総合研究所勤務(3年)
↓  
台湾中央研究院地球科学研究所勤務
(3年10ヶ月)  
↓  
秋田大学赴任

●マストアイテム

ルーペです。拡大倍率が10倍の小さな物ですが、野外や実験室内で岩石を観察する時だけでなく、分析試料の状態を確認する等、様々な用途に使えるので研究生活に欠かせません。いつも手元に置いてあります。

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