出前講義の申込
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出前講義

 秋田大学国際資源学部では,小・中学生,高校生,地域の方々等を対象に出前講義を実施しています。講義一覧の中からお選びいただき,申込用紙にご記入のうえ,お申込みください。
 なお,高校生が対象となる出前講義のお申し込みはこちらのページからお願いします(秋田大学高大接続センターの出前講義のページへリンクします)。

~資源政策コース~(文系)

番号 講義名 講義概要 講師
No. 1 稀少な資源を分かち合う知恵:イスラーム文化に学ぶ 中東などの沙漠・乾燥環境では,水・植物・動物といった資源は非常に限られており,獲得には不安定な要素があります。苛酷な環境だからこそなおさら,人間はその稀少な資源を分かち合い,お互いを助け合う知恵を発達させてきたと考えられます。同時に,石油・天然ガスという資源に恵まれた国家は,その利益をどのように分配していくか苦労して取り組んできました。本授業では,イスラーム文化に焦点をあてながら,中東における資源の分配と管理をめぐる現状と課題について,紹介したいと思います。 縄田 浩志 教授
No. 2 地球環境から考える〈アラブの春〉:いまエジプトの人々が求めているもの 2011年2月,エジプトではムバーラク大統領が退陣を表明し,30年に及ぶ長期政権が終わりました。中東の民主化運動<アラブの春>の到来です。どうして<アラブの春>は始まったのでしょうか?「パン」「自由」「人間の尊厳」を求めた非暴力的な市民的非服従だったものが,その後どのような現実的な課題に直面しているのでしょうか?エジプトの庶民の立場に立って,食料,人口,土地,労働,資源そして地球環境とのかねあいから,考えていきたいと思います。 縄田 浩志 教授
No. 3 写真〈ハゲワシと少女〉の最も近くにいた日本人:アフリカと日本をつなぐ 中学校の英語教科書にも掲載され,すでに日本社会一般への影響力が大きい一枚の写真「ハゲワシと少女」(ピューリッツアー賞受賞作品)を題材とし,当時,時空間的にその写真の撮影現場の最も近くにいた日本人である講師自身の現地経験と活動内容を紹介します。アフリカ南スーダンにおける本事例を題材にして,貧困・飢餓・内戦への主体的な関わり,開発援助事業の理念と実際,そして国際的な資源開発の目的と課題等について,考えていきたいと思います。 縄田 浩志 教授
No. 4 資源から考えるSDGs SDGsとは,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。これからの私たちには,経済,社会,環境のバランスをとりながら,「資源」に向きあうことが求められています。本授業では,「物質資源」の採掘量・貿易収支・環境影響などの現状を示し,「地球の限界/プラネタリーバウンダリー」の考え方を概説しながら,「切り離すこと/デカップリング」を例として,国際社会が目指している方向性について考えていきます。 縄田 浩志 教授
No. 5 アフリカの人のコミュニケーション-音声言語と手話言語- アフリカの言語と聞くとどんなことが頭に浮かびますか?アフリカには他の地域にない珍しい言語現象がある一方,他の地域で広く分布している言葉の原型になるようなものもあります。さらに,音を使わない言語(手話)もいくつも存在します。アフリカという地域の言語を通して,人間の言語の多様性を勉強しましょう。 宮本 律子 教授
No. 6 世界の言語 文化と言語は人間の持つ最も重要な資源。言語とは何か,世界にはいくつの言語があるか。言語はどのように変化しているのか。ジェンダーとことばとは何なのか? 言語と文化を結ぶ事象を紹介しながら考えていきます。 三宅 良美 教授
No. 7 インドネシア語 400の言語をもつとされるインドネシア。この多言語を統一する国家語インドネシア語。世界で4番目に話者の多いインドネシア語。オーストロネシア語族に属すこの言語を紹介します。
日本語に入っているいくつかの言葉,畳語,名詞,形容詞,動詞の間の曖昧な関係,など, 日本語やヨーロッパ言語を学んできた私たちにとっては目からウロコの言語を紹介します。一回のレクチャーできっとすこし話せるようになると思います。
三宅 良美 教授
No. 8 エネルギー安全保障と地政学から見た国際関係 日本はエネルギーの多くを海外に依存しています。そのため,エネルギー資源を安定的に安価に確保する「エネルギー安全保障」は重要な政策的な課題です。また,ウクライナ情勢において欧州のエネルギー対露依存が課題となったように,特定国家・地域にエネルギーを依存することは,外交上の制約も生み出します。このような制約がなぜ生まれるのかその理由と,日本が直面する課題や今後の展望について考えてみましょう。 稲垣 文昭 教授
No.9 中央アジアから世界を見る:激動するユーラシアの今後 中央アジアは,ユーラシア大陸の中心にある資源豊かな土地です。シルクロードの交易など日本とは古から関係がある地域ですが,そこにある国家はまだ独立して25年ほどしか経っていません。国家が独立するということはどういうことなのか,どのような問題があるのかを中央アジアを通して見るとともに,今の世界が抱える国家や民族といった問題について考えてみましょう。 稲垣 文昭 教授
No. 10 日露関係と東アジア情勢 日露関係は,「北方領土問題」が未解決故に十分に進展したものとは言えません。そのため「ロシアは近くて遠い外国」とも言われます。他方で,その豊富な資源から日露関係を進展させるべきという意見もあります。日露関係のあるべき姿とは何か,何が問題なのかについて,特に不安定化する東アジア情勢との関係から考えていきます。 稲垣 文昭 教授
No. 11 国際共同研究を通じたエネルギー貧困問題の解決:SATREPS事業の紹介 世界では,電力にアクセスできない人々がまだ多くいます。また,昨今のエネルギー資源価格の高騰は,貧困層のエネルギー利用の妨げとなります。このような「エネルギー貧困」問題の解決はSDGsのゴール7で掲げられている地球課題の一つです。秋田大学国際資源学部では,JST/JICA SATREPS「地中熱を利用した脱炭素型熱エネルギー供給システムの構築」を通じて,タジキスタンでエネルギー貧困問題の解決に取り組んでいます。同研究事業の活動を紹介するとともに,日本が世界に貢献できるエネルギー問題の解決について考えましょう。 稲垣 文昭 教授
No. 12 地球温暖化問題の動向:誤解されがちな点を中心に テレビなどで地球温暖化問題が取り上げられる機会が多くなってきました。ただ,必ずしも全ての報道内容が正しいわけではありません。地球温暖化問題,特にCO2削減方策について,誤解されがちな点を中心に解説します。一緒に地球温暖化問題を考えてみませんか。 小田潤一郎 准教授
No. 13 2050年に温室効果ガスの排出量を正味でゼロ(カーボンニュートラルCN)にする!? 2020年10月、菅総理大臣は「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにし、カーボンニュートラルCNを目指す」と宣言しました。CN実現のために、私たちに何ができるのか、どうやって移動すれば良いのか、電気代やガス代はどうなるのか、暖房や冷房はどうしたら良いのか、鉄やセメントをどうやって作ったら良いのか、を具体例と共に解説します。 小田潤一郎 准教授

~資源地球科学コース~(理系)

番号 講義名 講義概要 講師
No.14 様々な火山災害 火山現象とそれがもたらす災害の概要を紹介し,学校に近い火山がある場合には,その火山に焦点を当てた話題を提供します。地形と火山災害との関係,民話(例えば秋田県に伝わる八郎太郎伝説)に伝えられる火山災害など,火山にまつわる様々な話題を用意しています。 大場 司 教授
No. 15 火山と資源 火山は金属鉱床やエネルギー資源といった資源の源です。再生可能エネルギーの一つである地熱エネルギーは、火山と密接に関係しています。また,大きな災害をもたらした2014年御嶽山の噴火の調査からは,地下では金属鉱床の形成が進行していることも分かっています。火山活動と資源の関係について,御嶽山など具体的な事例などを紹介しながら理解を深めます。 大場 司 教授
No. 16 宮澤賢治と地球科学 詩人・童話作家として有名な宮沢賢治が地球科学の専門家だったことをご存知でしょうか?彼の作品の中には,地球科学に関する高度な専門知識がちりばめられています。いくつかの作品を題材に地球科学的な解説を行い,賢治と地球科学のかかわりを考察します。 大場 司 教授
No. 17 火山ハンター,未知の火山を探して世界を巡る 現在噴火がおさまっている火山は,過去の噴火記録・地形・地質などからそれが火山であることを知ることができます。世界には,いまだその存在を知られず,しかもいつか将来噴火災害をもたらす可能性のある火山があるはずです。我々はこれまでにモンゴル,フィリピンパラワン島など,これまで存在が知られていない場所において火山を発見してきました。本講義では,火山の新発見の他,世界中での火山調査についてお話しします。 大場 司 教授
No. 18 これからの資源学 これまでの資源学は,産業(主に工業)が要請する資源を供給することを目的に,鉱物資源の探査や開発に関する技術的な学問体系から成り立っていました。しかし近年,地球環境の保全や地域環境の修復等の環境問題,資源消費の拡大と資源ナショナリズムの台頭,新しい資源(レアメタル)の需要などにより資源学を取り巻く情勢は大きく変わっています。この講義では将来を見据えたこれからの資源学のありかたや秋田大学での取り組みをお話します。 渡辺 寧 教授
No. 19 レアアースをさがせ! レアアースは磁石や石油精製触媒,鉄鋼添加剤,レンズ,ガラス,蛍光剤など私たちの身の回りの様々な製品に使用されています。この講義ではレアアースとはどういう元素のことをさすのか,何に利用されているのか,世界のどの地域で原料が生産されており,今後の供給はどうなるのか等についてお話します。 渡辺 寧 教授
No. 20 金はどこから来るのか?なぜ鉱脈を作るのか? 日本列島には多くの金鉱山があり,かつては黄金の国「ジパング」と呼ばれていました。最近の金価格の上昇に伴い,かつて金が多く採掘された北海道や九州で新たな金鉱床の探査が行われています。この講義では,金鉱脈を作る金がどこから来るのか?なぜ鉱脈をつくるのか?をわかりやすく解説します。 渡辺 寧 教授
No. 21 温暖化対策とエネルギー問題CO2を減らすには? 二酸化炭素の増加による地球規模での温暖化が,地球環境や我々の生活へどのような影響を与えるのか考えるとともに,エネルギー資源の採掘と二酸化炭素の減少といった対立する二つの問題の解決方法を紹介します。 千代延 俊 教授
No. 22 プレート境界での巨大地震に迫る 日本列島は地球の表面を形成する大陸プレートと海洋プレートの境界部にあるため,巨大地震や津波が発生します。海底を掘る船での巨大地震発生帯の調査,プレートの境界で何が起きているかを紹介します。 千代延 俊 教授
No. 23 油田地帯秋田県 どうして秋田に油田? ‘秋田県にどうして石油が存在するのか’をテーマに,地質学的な観点から秋田県の成り立ちと環境変遷を考えるとともに,石油が生成されるメカニズムを紹介します。 千代延 俊 教授
No. 24 地球温暖化 ―地球の過去と未来― 地球の誕生から現在まで,地球表層の環境はめまぐるしく変化してきたことが知られています。地球の環境変動は地下に眠る資源などをもたらす一方で,私たち人類を含めた生物の活動に深く関係しています。近年,地球温暖化が問題視されるようになってきましたが,かつての地球では現在よりももっと温暖な時代のあったことがわかってきました。地球のこれから先の環境変動のヒントは過去から学ぶことができます。この講義では地球の環境変動を探る方法や,地球のかつての姿についてお話します。 山﨑 誠 准教授
No. 25 宝石の科学 「宝石」といえばダイヤモンドやルビー,エメラルドなどを思い浮かべますが,実はこれらに共通した特徴,つまり宝石となるための条件があります。見た目が美しいことはもちろんですが,実は「硬い」ことも宝石となるために必要な条件です。この講義では,世界中で大人気のダイヤモンドと日本代表の宝石である翡翠(ヒスイ)の美しさや硬さの秘密を解説するとともに,地球の歴史の中でこれらの宝石がどのように生成されたかを説明します。 越後 拓也 准教授
No. 26 自分の身の「まわり」と「なか」にある鉱物たち 我々の周りには天然の鉱物から作られた物質が溢れています。コンクリートや窓ガラスがその代表ですが,実は人間の体内にもたくさんの鉱物があります。歯や骨をつくる燐灰石(アパタイト),平衡感覚を保つための耳石がその代表です。この講義では,そういった身の「周り」と「内部」にある鉱物を紹介し,それらがどのように役立っているか,あるいはどうやって生成されたかを解説します。 越後 拓也 准教授
No. 27 熱水活動と金属鉱床の形成 私たちは生活の中で様々な金属を利用しています。これらは全て鉱山で採掘されたものです。その中でも金,銀,銅,鉛,亜鉛,などは,地下における高温・高圧の条件下にある熱水活動によって形成されます。このような元素の濃集場は熱水鉱床とカテゴリされます。海底で熱水活動が生じると黒鉱という鉱床も形成されます。本講義では,マグマー火山ー地熱活動に伴う熱水が形成する金属鉱床の形成プロセスと鉱山開発を紹介します。 高橋 亮平 准教授
No. 28 地震と活断層 足元に潜む脅威 日本列島のようなプレート境界付近にはたくさんの傷跡があり,岩盤に力が加わると,この傷跡がずれ動いて地震を起こすことがあります。過去に繰り返しずれ動いた証拠があり,将来活動する可能性のある割れ目のことを活断層と呼んでいます。活断層のずれ方,地震を起こす間隔や規模などには地域性や個性があります。日本と世界のおもな活断層を例に,どんな活断層が危険で,どのような防災対策が取られているかについて紹介します。 西川 治 准教授
No. 29 海洋プレートの作り方 地球の海洋底をつくるプレート(海洋プレート)は,中央海嶺と呼ばれる長大な海底山脈で生まれています。中央海嶺では,海洋プレートをつくる活発な火山活動が起こっています。中央海嶺でいったいどのようにして海洋プレートが作られるのか,その謎に迫るべく近年実施された深海底科学掘削の模様と,採取された岩石の研究からわかってきたことについて紹介します。 星出 隆志 助教
No. 30 地下に埋まっている「お宝」の探し方 石油やガス,または鉄や銅などの生活に有用な金属,金や銀などの貴金属,レアメタルと呼ばれる希少金属などの原料(鉱石)は地下に埋まっています。地球上のどの場所に,また,どの深さで埋まっているのか,地震波,重力,電流,電波,磁気などを用いて地上からもあらかじめ調べることができます。このように実際に地下を掘らずに調べる方法を「物理探査」と呼んでいます。物理探査は資源探査だけでなく,地下水,遺跡,活断層,活火山の地下探査にも広く応用することができます。物理探査の考え方や,基礎的な方法,応用例などを紹介します。 坂中 伸也 助教
No. 31 氷と海からみる南極の環境変動 氷に覆われた南極大陸。その周りを取り囲む南極海。地球環境の鍵を握る南極の氷と海は、いつごろ形成され、どのように変動してきたのか。厚い氷や、海の底の堆積物を調べることで、過去の環境を明らかにすることができます。講義では、これまで分かってきている南極の環境変動をお話しするとともに、近年参加した南極海調査航海の様子もご紹介します。 松井 浩紀 助教

~資源開発環境コース~(理系)

番号 講義名 講義概要 講師
No. 32 みんなのために,未来のために,セルビアでの環境調査 セルビア共和国東部ボール鉱山地域で環境影響評価法の開発をJICA(国際協力機構)とJST(科学技術振興機構)と協力して行っています。この研究で開発される環境影響評価法をアフリカやアジアなど世界の国々に応用することで,世界の環境問題を迅速に把握することができるようになります。現在セルビア国で取り組んでいる研究開発の現状を紹介します。 石山 大三 特任教授
No. 33 石灰岩のひみつ~岩石の生成から工業利用まで~ 石灰岩は面白い。主成分は生物起源の炭酸カルシュウムなのに,中からルビーなどの宝石が出る。石油も天然ガスも出る。加工するとセメントや漆喰になる。ガラスの原料にもなり,製鉄にも使われる。化粧品の原料だったりする。綺麗な大理石のタイルとしても使われる。そんな石灰岩の鉱山が,日本には300近くあって,年間約2億トンも生産され,国内の需要を全て賄っている。石灰岩中の化石を見つめながら,鉱物資源について考えてみよう。 今井 忠男 教授
No. 34 資源のこと,どれだけ知ってる? ~未来のためのリサイクル~ 鉄や銅,レアメタルをはじめとする鉱物資源の生産技術を紹介し,資源開発における現状と課題をお話しします。さらに,資源と環境をキーワードに,リサイクルや資源循環の話題に触れながら,21世紀の資源問題を皆さんと一緒に考えます。 柴山 敦 教授
No. 35 「資源学」は未来の地球を救えるか? 従来の資源開発は地球に穴を掘り,鉱物資源などを大量に採掘してきました。掘り出した鉱石から,鉄やレアメタル等の生産を行ってきましたが,最近では電気自動車のように新たな時代が到来し,「資源像」も変わりつつあります。これら最近の資源開発をもとに,資源循環や持続可能な社会,未来の地球を考えながら資源学について触れてみたいと思います。 柴山 敦 教授
No. 36 地中熱を使って温暖化STOP 地球温暖化は人類にとって深刻な問題ですが,地中熱を利用することによりエネルギー消費を減らして温暖化を軽減でき,さらにヒートアイランド現象も緩和できます。講義では地中熱利用の原理,普及状況と実用例についてわかりやすく説明します。 藤井 光 教授
No.37 地球に「穴」をあける ~上級編~ 人類はかつて地球から38万km離れた月に行ったことがあります。地上400km上空の国際宇宙ステーションには今現在、人が居住しています。ところが、地中に一番深くまで掘られた穴の深さはたったの12km余りです。地球をりんごに例えると、皮の赤い部分すら掘り抜けていません。地中深くまで井戸を掘るのは、高温・高圧の地下の過酷環境との戦いでもあるのです。この講義では最先端の掘削技術について、より突っ込んだ解説をしたいと思います。 長縄 成実 教授
No.38 地球の熱で電気をつくる ~地熱発電と再生可能エネルギー~ 日本にはたくさんの温泉があります。温泉や火山の近くで地中深くまで井戸を掘ってやれば、うまくすると沸騰するほどの、とても熱いお湯が出てきます。この熱水の蒸気には大きな発電機のタービンを回すことができるほどのエネルギーがあります。そうです、日本は世界第3位の地熱資源大国なのです。この講義では、太陽光や風力などの様々な再生可能エネルギーとそれぞれの利点や欠点を比較しながら地熱発電について学びます。 長縄 成実 教授
No.39 石油工学とカーボンニュートラル技術 世界が脱炭素・カーボンニュートラル社会の実現へ向けて舵を切った今、石油開発はもはや過去の産業となってしまったのでしょうか。石油の探査、坑井(こうせい)の掘削、貯留層の解析を行う石油工学とはどのような学問であるか,人間が直接目で見ることのできない深部地下の高温高圧に挑み続けてきた石油工学がどのように地熱資源開発や二酸化炭素地中貯留技術、さらには洋上風力発電開発などのカーボンニュートラル技術に活かされているかを分かりやすく解説します。 長縄 成実 教授
No. 40 資源とは何か?マスコミに見る資源のウソと本当 エネルギーや鉱物は地球上に存在するだけでは資源にならず,人類が利用できるようになって初めて資源になります。資源とはいったい何かについてその本質を解き明かすとともに,それに沿ってマスコミで述べられている資源についての常識の間違いについて例をあげて解説します。 安達 毅 教授
No. 41 資源経済学入門:エネルギー・鉱物資源の情勢と現代の資源問題 資源経済学とは,エネルギーや鉱物資源についての資源問題を経済学や経営学の手法を用いて分析する研究分野です。資源経済学の入門として,世界における資源情勢はどのようになっているのか,今日の資源に関連する課題で何が問題となっているのかを豊富な図や写真とともに解説します。 安達 毅 教授
No.42 秋田の化学 酸と塩基の反応 秋田県には日本一の酸性度をもつ玉川温泉があります。この玉川温泉の影響を受けた河川水を田沢湖に導入して湖が酸性化してしまいましたが,現在は田沢湖の水質は改善されつつあります。秋田で起こっている“酸と塩基の反応”についての講義を行います。皆さんが習った化学基礎“酸と塩基の反応”の応用です。 小川 泰正 准教授
No.43 ウォータージェット掘削技術 ~水で岩を切る~ ウォータージェットとは,高圧にした水を小さい穴から噴射させた水噴流のことです。家の軒先から滴りおちる水滴が長い年月の間に硬い石に穴を穿つように,ウォータージェットはより高速にした水噴流を用いることで岩盤掘削などに利用されています。本講義では秋田大学岩盤研で行われている取り組みについて紹介します。 木崎 彰久 准教授
No.44 製錬技術と金属リサイクル 製錬技術は鉱石から金属を製造する技術です。鉱石には様々な元素が含まれているため,各元素の特性を利用して不純物を分離します。本講では銅製錬を例として探鉱,採鉱,選鉱,製錬までの概要について動画を交えて紹介し,金属リサイクルの根幹となる製錬技術を説明します。 高崎 康志 准教授
No.45 “分ける”って大事。未利用資源からの金属を取り出そう! 人体や環境にとって有害な元素を含む,あるいは金属含有率が低い資源は「未利用資源」と呼ばれ,開発に着手できない状態にあります。しかしながら,資源を延命化させるためには,このような未利用資源から効率的に金属を取り出す(分ける)技術が求められます。本講義では,現在取り組まれているこの「未利用資源処理技術」についてお話しします。 芳賀 一寿 准教授
No.46 エネルギーの将来に向き合う 昨今の多様化するエネルギー問題に対応するためには,各国が協力関係を構築し,現在のエネルギー情勢を把握し,科学的根拠に基づいてエネルギー政策を決定する必要があります。一方で,私達一人ひとりも身近なエネルギーと向き合い,省エネなどの対策についても考えることが重要となります。本講義では,化石燃料や再生可能エネルギーの最近やエネルギー政策について紹介し,将来選択すべき日本のエネルギーは何かを考えていきます。 阿部 一徳 助教

申込方法

申込用紙に必要事項をご記入の上、E-mailにてお申込みください。
※大学行事等の関係でご希望に添えない場合もありますので、予めご了承願います。

申込・問い合わせ先

秋田大学国際資源学研究科・国際資源学部 総務担当
TEL:018-889-2214
E-mail:k-shigen@jimu.akita-u.ac.jp