著書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2020年05月07日

 

本学部教員の著書を紹介します。

佐藤 猛(准教授)
地域文化学科国際文化コース、国際文化講座所属
単著:『百年戦争 - 中世ヨーロッパ最後の戦い』(中公新書、2020年3月18日発行、税抜920円)


 フランスを主戦場として英仏王家が攻防を繰り広げた百年戦争(一三三七~一四五三)。イングランドの大陸領をめぐる積年の対立に、フランス王位継承権争いが絡んで勃発しました。当初イングランドが優勢でしたが、ジャンヌ・ダルクによるオルレアン解放後、フランスが巻き返して勝利します。戦乱を経て、英仏双方で国民意識はどのように生まれたか。ヨーロッパ中世に終止符を打った戦争の全貌を描き、その歴史的意義を解明します。


【目次】
序 章 中世のイングランドとフランス―一〇六六~一三四〇年
第1章 イングランドの陸海制覇―一三三七~五〇年
第2章 フランス敗戦下の混乱―一三五〇~六〇年
第3章 平和条約をめぐる駆け引き―一三六〇~八〇年
第4章 教会大分裂下の休戦と内戦―一三七八~一四一二年
第5章 英仏連合王国の盛衰―一四一三~三六年
第6章 フランス勝利への戦略―一四三七~五三年
終 章 百年戦争は何を遺したのか

著書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2020年05月07日

 

本学部教員の著書を紹介します。

佐藤 猛(准教授)
地域文化学科国際文化コース、国際文化講座所属
単著:『百年戦争期フランス国制史研究 - 王権・諸侯国・高等法院』(北海道大学出版会、2012年10月刊行、354頁、税抜5,000円)


 革命前のフランス王国においては、王を中心とする国家統合はいかなる過程をへて進んだのでしょうか。本書では、イギリスとのあいだで百年戦争が行われた14・15世紀について、「人とモノの動員装置」としての国家が誕生するなかで、なぜ、地方君主の支配領域である諸侯領が拡大したのかのメカニズムを究明します。


【目次】
序 章 百年戦争期王国の多元的構造と国家生成―研究動向と課題
第1章 白ユリ諸侯の形成
第2章 「国ぐに」における国王統治と諸侯
第3章 パリにおける諸侯抗争と王国統治観
第4章 国王裁判権と諸侯国
終 章