大曲高校訪問-模擬授業による大学での学びの発信-

2017年01月23日

佐藤学(理数教育コース)



大学での学びを高校生に伝えるため,第1回模擬授業フェスティバルの最優秀賞,優秀賞の2グループが秋田県立大曲高等学校に出向き,模擬授業を発信してきました。
模擬授業を行った2グループの振り返りを紹介させていただきます。

「大曲高校訪問を通して学んだこと」
今回,大曲高校の皆さんの前で模擬授業を行ってみて改めて,授業というのは教師だけでなく子どもたちと共に作り上げていくものなのだと再確認することができました。というのも,発表前のリハーサル段階では高校生の皆さんに対してどのようにアプローチすれば楽しんでもらえるかと,自分達もつい最近まで高校生だったのにも関わらずグループ全員で非常に悩んでいたのです。しかし実際に授業が始まると,高校生の皆さんはとても明るく,真剣な表情で私たち大学生の話を聞いてくれている様子で,私たちは何を恐れていたのだろうか…と思ってしまうほどでした。授業をしていると,どうしても「何を伝えれば良いのか?」,「子どもたちは本当に分かってくれるのか?」などと不安ばかりが先走ってしまいますが,常に子どもたちの目線に立って一緒になって考えることが大切なのだと気付く良いきっかけになりました。今回の取り組みで,教師の仕事や秋田大学のことについて少しでも興味を持ってくれる人がいたら幸いです。最後に,私たち大学生にこのような機会と場を与えてくださった大曲高校の皆様,秋田大学の先生方に心より感謝申し上げます。
(教育実践コース3年次,中村光)

「大曲高校訪問を終えて」
高校生の頃を振り返ると,私は大学に進学するとどのような学びが待っているのかが全く想像できませんでした。今回の高校訪問によって,少しでも高校生のみなさんが大学生はどんなことを学んでいるのかが,ぼんやりとでもつかんでもらえたら幸いです。
高校生のみなさんにとって,「模擬授業」や「学習指導案」のような教育に関わる用語は馴染みがないと思ったので,前もって補足をした上で授業を参観して頂けるように気を配りました。加えて,小学生に対してどのような指導上の配慮や工夫をしているのかが分かるように,授業を観る際のポイントも事前に少しだけ説明をしてから授業の実演に移りました。
授業を実際に実演している間,高校生のみなさんは事前に配布した指導案と照らし合わせながら授業を観ていた様子が窺えました。普段とは違い授業を受ける側でなく,第三者の視点で授業を観るという経験は高校生のみなさんにとっても新鮮な経験になったかと思います。ぜひ,私達の授業の実演から,普段受けている授業がどのような意図をもって行われているのかについて少しでも考えるきっかけになればと思います。
(教育実践コース3年次,鈴木 公貴)