知的財産戦略室セミナー、秋田応用生命科学研究会

2012年12月11日

地域科学課程生活者科学選修 池本 敦


 12月4日(火)に、秋田大学知的財産戦略室セミナーが開催されました。知的財産とは、発明の産業財産権である特許だけでなく、知的活動からもたらされる価値ある無形物のことを幅広く指し、地域ブランドなども含まれます。今回の主題は「地域の知財資源を市場へ」ということで、地域で創出された知的財産を、作り、育て、事業化へと導くための戦略について学びました。学外・学内の参加者が60名以上集まり、会場の秋田大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリ2階大セミナー室は満員の状態でした。詳細は以下のパンフレットをご参照ください。
H24知財戦略室戦略室セミナーパンフレット

 学内からの話題提供者として、私から地域食資源を活用した健康食品素材の開発について、特許取得戦略や事業化及び地域協働に関する最近の活動を25分ほど紹介させていただきました。地域貢献の大きな成果が得られるまでにはまだ道半ばですが、実際の事業化には様々な分野の多くの協力者の力が必要です。会終了後に、数名の方から今後の共同研究や活動についてご提案があり、非常に有益な機会となりました。


セミナーの様子


 その後、今回のセミナーのメイン講師としてお招きした佐藤辰彦先生に1時間30分の長時間にわたりご講演いただきました。佐藤先生は、最近まで日本弁理士会会長を務められており、知財に関する深い知識・経験と見識をお持ちで、多くのことを学ばせていただきました。地方の中小企業でも知的財産を上手に活用して、国際市場で活躍している成功事例をご紹介いただき、とても参考になりました。


ご講演中の佐藤辰彦先生


 ご講演後には会場から多くの質問があり、大いに盛り上がりました。秋田大学には、特許等の知的財産を活用した経済的な成功事例が乏しいので、有望な特許の選別方法や、事業化・ベンチャー育成方法について教えていただきました。最後に佐藤先生から学生・若者に対して、「国内だけにとどまらず、アジアに目を向けなさい」というメッセージをいただきました。日本の国内事情のみを考えて生きていける時代は既に終焉しており、国内の安定した生活のなかでは気付かないアジアの若者のハングリーさや競争的環境を知ってほしいという趣旨として理解しました。


セミナーの様子


 12月7日(金)には、秋田県総合食品研究センターで開催されました秋田応用生命科学研究会の講演会に出席しました。生命科学の分野で、特に食や健康に関する応用分野で活動している秋田県内の研究者が集まり、発表会を行いました。詳細は以下のプログラムをご参照ください。
H24秋田応用生命科学研究プログラム

 秋田の食資源を活用した研究や抗癌作用のある植物成分、食中毒の原因となるウイルス検出方法や大震災の土壌微生物環境に及ぼす影響、バイオイメージングや胚の発生や分化に関する分子生物学的研究など、分野の異なる様々な研究者から非常に幅広い話題があり、勉強になりました。
 また、特別講演として、秋田県立大学生物資源科学部の佐藤加寿子先生から「TPPの性格と現局面」のタイトルでご講演いただきました。佐藤先生は農業経済学がご専門で、大潟キャンパスにあるアグリビジネス学科に所属されています。


ご講演中の佐藤加寿子先生


 TPPとは環太平洋連携協定のことで、貿易自由化の枠組みを環太平洋の国々で構築することです。参加国の範囲やその経済規模、TPPへの参加は、農林水産業だけでなく、私たちの暮らしや社会構造に大きな変化をもたらす可能性があることを勉強させていただきました。食の分野も、地域食資源というミクロな視点から国際貿易などマクロな視点まで幅広く、両者は関連し合いながら、私たちの生活や社会に大きく影響しています。今回は、自分の分野だけでなく、他の様々な分野も学んでいく必要があることを改めて実感しました。


 

12月1日は世界エイズデー!学生ホールにHIV理解予防展示!

2012年12月05日

学校教育課程発達科学選修 髙田 知惠子


 12月1日は世界エイズデーです。それに因んで世界、日本でHIV啓発イベントが様々に行われています。わが秋田大学でも、心理学研究室の大学院生・学生が毎年学生ホールにHIV理解予防啓発展示を行っています。クリスマスツリーならぬレッドリボンツリーを据え付け、そこにメッセージカードを飾ってもらっています。メッセージカードにはHIV陽性者へのメッセージ、HIV・エイズへの偏見差別のない社会作りへのメッセージは勿論のこと、学生がそれぞれ自由な思いを書いています。楽しみながらHIV・エイズの理解をしていただきたいと考えています。
 エイズ理解予防のポスター、HIV基礎知識のクイズ、HIV・エイズに理解のあるタレントや有名人(レディガガ、エルトンジョン、ビルゲーツ等)の紹介なども展示します。パンフレットも様々においてありますので、自由に持って行っていただきたいです。英語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語等の外国語のパンフレットも置いてあります。留学生の皆さんにも呼びかけたいと思っています。


エイズデー学生ホール展示


 また、10月の大学祭では秋田大学HIV理解予防啓発イベント「LOVE&SAFETY」を開催しました。これも心理教育実践専修の大学院生と発達科学の学生がスタッフになって行いました。毎年行っており、今年は5回目となりました。今年のスタッフはピンクのウィンドウブレーカーを来ておりました。毎年エイズ中核拠点病院HIV専門医師の高橋義博先生、秋田県健康推進課のエイズ担当者がボランティアで参加してくださり、トークショーを行っています。「継続は力」であり、このイベントを見学に遠方からも駆けつけてくださっています。昨年は鹿児島から臨床心理士の大学教員、岩手からはHIVカウンセリングを行っている臨床心理士とHIV啓発団体のスタッフが来てくださいました。今年も仙台からNPO東北HIVコミュニケーションズのスタッフの方、岩手からも来てくださいました。ホームカミングデーでもありましたので卒業生も訪ねてくれました。このイベントを初めて企画し、実行してくれた修了生は毎年来てくれます。自分たちが始めたイベントが代々受け継がれていることに感動していました。もちろん大学生、ご近所の親子連れも多数来てくださって、クイズラリーを通して楽しくHIV・エイズを学んでくださいました。

 HIV・エイズを予防するためには、HIV陽性者への理解がまず不可欠です。だれも好んでウィルスをもらうわけではありません。彼らを孤立させないことが二次感染を防ぐことになるのです。他の人に感染させないようにしようと思っていただくことが重要なのです。そして誰もが感染する可能性のあることを理解して、予防する意欲と実行力を身に付けることが大切です。子どもたちが健やかに成長できるように、若い人たちへのエイズ予防教育は必須のことです。そのような思いを込めてイベントを開催しています。また来年も開催予定ですので是非ご参加ください。


イベント・ライブ風景



イベントスタッフ

 

教員養成系新学部長等連絡協議会が秋田で開催

2012年11月30日

協議会の様子



 

教育文化学部長 四反田 素幸


 全国の教員養成系学部のうち、秋田大学教育文化学部を含む9つの学部によって平成11年に創設された「教員養成系新学部長等連絡協議会」が平成24年11月29日、秋田大学を当番大学として秋田駅前のホテル・メトロポリタン秋田で開催されました。協議会を構成しているのは本学部の他、横浜国立大学教育人間科学部、新潟大学教育学部、山梨大学教育人間科学部、福井大学教育地域科学部、鳥取大学地域学部、佐賀大学文化教育学部、大分大学教育福祉科学部、宮崎大学教育文化学部です。

 秋田大学教育文化学部は平成10年4月に旧教育学部を改組して誕生しましたが、この協議会は当時、新学部として発足したこれらの学部の学部長が集まって新しい学部のアイデンティティーや指導体制、就職先の開拓などについて、共通する諸問題を話し合う場として創設されました。創設発起人の筆頭には本学部・元教育文化学部長の對馬達雄先生のお名前が挙げられております。行動派の先生が協議会の創設を他大学に呼びかけられたことは、私には自然なことのように思われました。

 さて今回、私は当番大学の学部長として議長を務めました。教員採用率は各大学の共通した課題でありますので、それぞれの大学が行っている教員採用試験対策の情報交換や、複数の教員免許の取得状況と教育の質の問題、また平成24年6月に文科省が策定した『大学改革実行プラン』の中で求められている教員養成系学部のミッションの再定義などについて意見交換を行いました。




晩秋の冬支度

2012年11月29日

 

 

広報・地域連携推進委員会 篠原秀一


 今年もまもなくあと1か月で終わるという時期になりました。でもまだ、大学構内の雰囲気はそれほど師走の忙しさを感じさせません。(私が鈍いだけか?)
 このところ、寒々とした曇りや雨・雪の日々が続いていましたが、今日は比較的良く晴れています。青空に木々の枝々がくっきりと見え、見通しの良いキャンパス風景です。路上にも舞い踊る枯葉たちがほとんど見受けられなくなりました。無論、これは落ち葉枯葉を集めて片付けてくださる方々がいるからなのですが。名残の紅葉もありますが、常緑樹を除けばすっかり落葉し、雪に備えた冬支度ができました。縄を使った雪への備えも、陰働きの人がいるおかげです。
 今日は晴れているだけでなく、気温が摂氏10度近い小春日和。少し寒いけれども気持ちの良い外気を味わえます。

雨降り続き、紅葉進む

2012年11月07日

 

 

広報・地域連携推進委員会 篠原秀一


 秋田市内はずっと雨降り模様です。1週間近く、晴れるときがあっても基本的には雨ばかりです。それほど湿っぽい感じはなく、気温が高めで見た目ほど寒々しくはありません。
 写真は雨の合間、夕方3時半頃の教育文化学部キャンパス一角の一部風景です。日が短くなってきました。冬が近づいています。卒業研究を抱える学生達はこれから正念場です。

卒業生からのことば~幼児教育研究室・ホームカミングデー報告~

2012年10月25日

学校教育課程発達科学選修 奧山順子・山名裕子


 10月20日,大学祭初日に,「保育・教育の現場にふれよう!~先輩が語る子どものこと,保育・教育のこと」と題し,ホームカミングデーを開催しました。昨年度同様,保育現場で働く卒業生5名に来ていただき,在学生からの疑問や質問にこたえていただきました。久しぶりに会う卒業生…少し大人びたような,そして大学生の時とは違う輝きを放っているように感じました。 

 卒業生からは,保育者を目指したきっかけや,就職活動についてなどの在学生からの質問に,「私たちも同じように考えていたよね」と,大学生だった当時を振り返りながら,その時の思いや考えていたこと,そして,最終的に保育者として働こうと決心したことを,それぞれのことばで話していただきました。やはり,少し年上の,自分のモデルとなるであろう,卒業生のことばは,私たち教員が伝えるよりも説得力があり,在学生の励みになったのではないでしょうか。 
 今日の保育現場は,決して恵まれた労働環境であるとはいえないかもしれません。参加した卒業生全員は,それぞれの職場の環境に前向きにかかわり,その中でそれぞれが自分の仕事にやりがいを見出していること,そしてそこでの毎日の子どもとの生活や保育の喜びを熱く語ってくれました。「子どもの声のする環境で働けることの幸せ。」「今日はどんなことして子どもと一緒に過ごそうかな,と思いながら,朝,気持ちよく目が覚める。学生の頃では考えられなかった。」と笑顔で語る卒業生。在学生は,少し前まではすぐ上の学年であった彼女たちが,今,自分とは異なる世界で活躍する随分大人の尊敬できる目標のような存在になったとも感じられたのではないでしょうか。
 「迷うこともたくさんある,けれども,それ以上に子どもと生活することが楽しい。」「子どもたちや保護者,それに同僚の先生にたくさん助けてもらって今の自分の仕事が充実しいたものになっている。」と,「自分」の立場からだけではなく,子ども,保護者,同僚,それぞれの立場にたって話している,就職後間もない彼女たちの姿に,仕事への自信や誇りも感じられました。

 現場に出てからの実践は,もちろん,現場に出てから学ぶことがたくさんあります。いえ,現場に出てからではないと学べないことの方が圧倒的に多いでしょう。しかし,だからこそ,大学生の時にしか学べないこと(授業だけではなく)や,実習での経験が,卒業生たちの中に積み重ねられているからこそ,このように在学生に語れるのではないでしょうか。






 

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