地域と連携した活動

2014年06月25日

地域文化学科 地域社会講座  池本 敦



 私たちはアケビを活用した健康食品や化粧品素材の開発を目指していますが、先日、関係者が集まり
アケビ活用についての会議を開きました。名古屋から日本メナード化粧品(株)の八代氏、大阪から化粧品
素材商社である(株)JTSの高田氏に来訪いただき、秋田市雄和町にある素材開発企業の(株)坂本バイオ・後藤氏とともに、由利本荘市矢島町の矢島小林工業(株)を訪問しました。秋田大学からは私と産学連携推進機構・伊藤慎一特任講師が参加しました。


アケビ活用の会議の様子


 以前紹介しましたが、本来、金属・機械部品メーカーである矢島小林工業(株)は、私たちのプロジェクトに賛同し、新規事業として3年前よりアケビ栽培を開始しました。本年4月より、アグリ事業推進室を組織し、アケビ栽培農園の運営と加工食品の開発を目指しています。


アケビ栽培農園


 6月の現時点では、アケビの実はまだ緑で小さいものでしたが、栽培が順調に拡大している様子を関係者で視察しました。今後、これらを活用した秋田発の化粧品や健康食品の開発を精力的に進めたいと思います。


アケビ栽培の様子


 また、今はちょうどスイカ収穫のシーズンですが、私たちは廃棄される間引きスイカの活用にも取り組んでいます。小型の未成熟な間引きスイカには、大型の成熟スイカにはない高血圧予防成分が含まれていることが分かり、健康食品原料として活用することを目指しています。私たちは間引きスイカの抽出物をBWEエキス(Baby Watermelon Extract)と命名し、これを健康食品原料として、様々な食品に添加して活用してもらう計画を横手市と共同で検討しています。詳細は以下のPDFファイルをご参照下さい。

[ BWEエキスとスイカ糖をブレンドした「粋果の夢」 ]


 その第一弾として横手市雄物川町のおものがわ夢工房で開発されたのが、BWEエキスとスイカ糖をブレンドした「粋果の夢」です。ペースト状の食品で、ジャムのように使用できます。今週は、おものがわ夢工房を産学連携推進機構・昌子智由准教授と一緒に訪問し、今後のBWEエキスを活用した食品開発の方向性について相談しました。今回は夢工房・佐藤イチ子代表が開発された食品をいくつかいただきました。下の写真の左上がスイカ糖の「粋果の雫」、中央がBWEエキスを活用した「さなずら」、右側がBWEエキスを活用したクッキーです。いずれも甘さ控えめで、BWEエキス独特のほのかな苦味が感じられ、美味しく仕上がっていました。


BWEエキスを使用した食品


 今回は、私たちの間引きスイカ活用プロジェクトの活動の様子をNHKに取材していただきました。来週
7月1日(火)朝7:45の「おはよう秋田」で放送される予定ですので、ご興味のある方はご覧下さい。




 

臨床心理相談室ってどんな所?

2014年06月19日

学校教育課程 こども発達コース  臨床心理相談室室長  髙田知恵子



 手形キャンパスの最南端5号館1階にピンクの壁の「秋田大学臨床心理相談室」があります。2012年の
5号館の改修に伴い、それまでバラバラに配置されていた面接室をワンフロアに集約させ、装いも新たに
利用しやすい施設になりました。利用者の方からも「きれいになりましたね」と好評です。


臨床心理相談室正面



受付です


 待合から見た廊下 右のドアは面接室です


 秋田大学内にありながら、なかなか内部を知る機会も少ないと思いますので、この場をお借りして秋田大学臨床心理相談室について少しご紹介します。
臨床心理相談室は一般の方の心理相談(子育て、学校不適応、家族問題、対人関係や性格行動の悩み等々)を受けています。そして臨床心理学分野大学院生の実習の場としても機能しています*。
*大学院心理教育実践専修臨床心理学分野は臨床心理士の養成機関であり、財団法人日本臨床心理士資格認定協会から第1種指定大学院の認定を受けています。
秋田大学教育文化学部附属教育実践研究支援センターに所属しています。なお、この臨床心理相談室は学内向けの学生相談機関ではなく、学外の一般市民向けの相談機関です。

 臨床心理士の資格を持つ教員8名(常勤5名、非常勤講師3名)と臨床心理学分野の院生が相談ケースを担当しています。院生は教員の心理面接の陪席に入ることから実習を始めます。そして1年次の後半から教員の指導を受けながら実際にケースを担当します。大学院修了後は即戦力になれるように、みんな頑張っています。

 個人面接は面接室で、ご家族などグループの面接は集団療法室で、お子さんに遊んでもらいながらこころをほぐすプレイセラピーはプレイルームで、それぞれ行っています。同じ時間帯にお子さんはプレイルームで、親御さんは面接室で行うという並行面接もあります。またカウンセラー等の専門家向けにアドバイスを提供する、コンサルテーション・スーパービジョンも行っております。
昨年度(2013年度)の総来談者数は91名、総面接回数は595回でした。


面接室A


 面接室B



集団療法室


 プレイルーム いろいろな遊具を揃えています


 相談申し込み受付時間は9:30-16:00です。面接は有料です(初回受付面接2850円、並行面接2360円、個人面接1910円、コンサルテーション・スーパービジョン4500円等)。  詳細は臨床心理相談室受付までお問い合わせください。(電話018-889-2578)












 

梅雨の晴れ間に・・・

2014年06月18日

地域文化学科 (地域科学課程兼任) 篠原 秀一


 基本的には曇りなのですが、梅雨の晴れ間の青空が時々みられます。秋田は北日本ですから、日差しがあまりきつくはないのですが、それでも木陰では明らかに涼しさを感じられるような陽気です。



 写真は、大学構内の涼しげな木陰の写真と、本日晴れたために、大学近くの市街地で野外調査(野外観察と土地利用調査)実習中となった学生たちの写真です。炎天下ではないとはいえ、なかなか地道で体力も必要な実習です。でも、何よりも野外ではあり、自分なりの工夫の余地もあり、きちんと苦労しただけの実力が身につきます。室内の座学だけではない、野外調査実験実習の一コマです。



 この実習内容は、来年度は地域文化学科の「地域環境基礎実験実習Ⅰ」(2年次以上)の中身の一部となります。地域文化学科でも2年次以上となれば、秋田県内外での本格的な地域調査実習が始まります。そのときの写真はいずれ、お届けいたしましょう。







 

新入生オリエンテーションを実施しました

2014年06月11日

地域文化学科 植村 円香



 6月7日(土)、地域文化学科として初めての新入生オリエンテーションを実施しました。当日は、天気がよく絶好のオリエンテーション日和となりました。行先は、秋田市金足鳰崎の秋田県立博物館です。


県立博物館に到着しました


 私たちは、午前中に博物館内の「人文展示室」、「自然展示室」、「企画展示室」を見学しました。「人文展示室」では、縄文時代から大正時代まで人とくらしをメインテーマとしており、なかには積雪地域ならではの知恵が活かされた生業もみられ、東京育ちの筆者としては学ぶものが多かったです。続いて、秋田県の生物や地質を学ぶことができる「自然展示室」。ナウマンゾウやデワクジラの化石ほか、秋田県内に生息している動物たち(はく製)が出迎えてくれました。この展示室では、直接触れることのできるものが多いため、学生さんは興味津々でした。そして、「企画展示室」。今回の企画(4月26日~6月15日)は、「魅了する色と意匠 あきたの染めと織り」というもので、かつて秋田市で盛んに生産された秋田八丈や鹿角市花輪の鹿角茜染など、色鮮やかな着物が展示されていました。


博物館の方から興味深いお話を
していただきました(自然展示室)


明治期に途絶えた茜染や紫根染の復興を手掛けた栗山文一郎の作品(企画展示室)


 午後からは、博物館内にある「菅江真澄資料センター」と「秋田先覚記念室」を見学するグループと、博物館から約1km離れた場所にある分館「旧奈良家住宅」を見学するグループに分かれて行動しました。筆者は、旧奈良家住宅を見学してきました。旧奈良家住宅は、江戸時代中期に建てられた大型農家建築物で、1965年に国の重要文化財に指定されています。この旧奈良家住宅には、みそ蔵、米蔵、文庫蔵、小休所などの附属施設もありました。1881年に建設された小休所は、明治天皇が東北北海道巡行で30分ほど休憩されるために大久保町字細谷通に建設されたものですが、明治時代に奈良家の南側に移築され、さらに1987年に現在の場所に移築されたそうです。この小休所には、様々な工夫が凝らされているそうで、学生さんたちは興味深そうに建物の中を覗き込んでいました。
 そのあとは、菅江真澄資料センターと秋田先覚記念室を見学していたグループと合流し、バスで大学に戻りました。行きのバス内は、とても賑やかだったのですが、帰りはみなさんお疲れのようでとても静かでした。一日お疲れ様でした。
















 

緑陰にも囲まれて・・・

2014年06月04日

地域文化学科(地域科学課程兼任) 篠原 秀一

 

 沖縄・九州、中国・四国と梅雨入りし、近畿・東海地方もそろそろ雨期に入りそうな気配ですが、北日本は時季外れの猛暑が続いています。秋田でも最高気温が30℃を連日越えています。今日も暑くなりそうで、湿度も上がっているようです。ただし、西南日本ほど日差しは強烈ではありませんし、鉄筋コンクリートの構内は涼やかです。
 今はちょうど前期授業の真ん中、構内の樹々は枝も伸ばし、写真のようにすっかり緑葉を繁らせています。木陰は自然の風が吹けば本当に涼しいですね。休み時間中の学生たちの賑やかな様子もよいですが、授業中の静かな構内のたたずまいもよいものです。ときどき、野外でぼおっと休みもしつつ、室内外で集中して仕事も学習も進めて参りましょう。











 

学部案内の撮影会をおこないました

2014年05月26日

地域文化学科 上田 晴彦 


 広報委員長の上田晴彦と申します。広報委員長に就任してから、初めてのブログになります。これから、月一度のペースで広報委員会の活動内容を報告していくつもりです。5月は学部案内の撮影会の様子をお伝えします。
 広報委員会では現在「学部案内」を作成中ですが、画像コンテンツが不足している状態が続いています。そのため5月23日(金)にプロカメラマン(佐藤勝彦氏)にお願いして授業風景、学部長・副学部長の写真、学部案内表紙の撮影をおこないました。授業風景は午後1時から2時30分の間に成田雅樹先生・大城英名先生・石井宏一先生にご協力いただき、撮影をおこなうことができました。また池の魚を捕まえていた河又邦彦先生にも、飛び入りで撮影させていただきました。4人の先生方はもちろんのこと、授業中にもかかわらず協力いただいた受講生の皆さん、本当にありがとうございました。




 次に2時30分から3時30分ごろまで、学部長・副学部長の写真撮影をおこないました。武田篤学部長、佐藤修司・志立正知副学部長、本当にお疲れ様でした。とくに長時間にわたり撮影に協力頂いた武田学部長には、ご迷惑をおかけしました。



 最後に午後4時から4人の学生に協力していただき、学部案内表紙の写真撮影をおこないました。3時間近くの撮影会になりましたが、いやな顔一つせず協力してくれた4人の学生さん(および美術の3名の学生さん)、本当にありがとうございました。個人的には表紙撮影が最も印象に残りました。若いっていいですね!皆さんのおかげで、良い学部案内ができそうです。










 

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