【お知らせ】本学名誉教授の立花希一先生の著書が刊行されました。

広報担当 和泉 浩


 本学名誉教授の立花希一先生の著書『師と反面教師』が4月に時事通信出版局から刊行されました。「哲学的思考とともに自らの生い立ちを見つめることで、「学び」の本質を解き明かす教育哲学書」と出版社のサイトで説明されています。立花先生の生い立ちとともに、教育に焦点をあてながら先生の祖父の時代からの歴史、法律などの制度、そしてもちろん哲学の話しも出てきて、とても読み応えのある著作です。「続き」も読んでみたくなりました。
 15項目の「見出し付きの注」は、1つ1つがコラムのようになっており、本文とは独立して、それだけでも読むことのできる内容になっています。
帯には以下のようにあります。


本書は「手記」のようで「手記」ではない。「手記」とは、自分の出会った出来事やその体験を、さらにはそれらに関する自分の感想・思想を、感情を織り交ぜながら書き記したものだという。
リルケは、「手記」の形式を用いて「手記」ではなく、『マルテの手記』という「小説」を書いた。私は、「手記」の体裁をとって「手記」でも「小説」でもなく「教育哲学書」を書いた(「社会哲学」を加味した「教育哲学」である)。
(「おわりに」より)

読書猿氏推薦!
「本書を読んで分かるのは、学ぶことが、花火のような一瞬の閃きではないことだ。
多くの関わり合いを重ねた日々の先で、ゆっくりと形をなす結晶のように、私たちは変わっていく。」


『師と反面教師』 目次
1.はじめに
 (1)人間を「社会的動物」として見る
 (2)私的な執筆動機
 (3)公的な執筆動機―「反面教師」の新解釈
2.最初のキーパーソン―祖父・知太郎
 (1)知太郎がいなかったら私はどうなっていたか?
 (2)鉛筆と箸は右手に
 (3)「反面教師」としての知太郎
3.近所の友だち―よっちゃん、つとむくん、かっちゃん
4.霜田幼稚園―「自由」って素晴らしい!
5.中井豊先生との出会い―「受験教育」をしない「塾」があった!
6.一冊の本との出合い
7.おわりに
文末脚注

見出し付き注
注16 嘘から出たまこと
注17 ベトナム戦争における記者と作家
注18 「権力」や「肩書」とは比べものにならない大事なこと
注21 子どもの偏食
注23 批判的合理主義とは
注24 差別対策について
注41 「反面教師」の間違った使い方
注45 明治憲法体制以前・以後
注48 「信教の自由」の享受とは
注49 「愛国心」概念の転換
注50 「開国」は「攘夷」の手段か
注51 「言論・学問弾圧」の悪しき伝統
注53 「系譜、祭具、墳墓など」について
注56 岡村司と穂積八束
注58 兄弟姉妹はいずれかのスペアではない

付論 命名権(改名・改姓・夫婦別姓)│人間の尊厳の象徴としての個人名
 (1)命名権は誰の手に?
 (2)殉死・殉教・究極的価値の問題
索引