秋田大学、「自殺予防総合研究センター」の開所式を実施

 

開所式の看板除幕

 

開所式終了後の集合写真の様子
(前列左が山本文雄・秋田大学長、右が佐々木薫・秋田県健康福祉部長、
後列左から佐々木久長・自殺予防総合研究センター副センター長、
倉林徹・同センター長、安藤秀明・保健学専攻長)

 

 秋田大学は6月2日、本学本道キャンパスで自殺防止対策に関する教育研究、事業推進の拠点となる、全国初の学内組織、「自殺予防総合研究センター」の開所式を実施しました。秋田県は長年、人口10万人当たりの自殺率が全国ワーストで、自殺予防は重要課題となっており、県や民間団体と協力しながら効果的な予防策を検討します。

 本学では2020年6月から任意団体「自殺予防プロジェクトチーム」を立ち上げて対策に取り組んできました。今年度からは県の予算で専任教員らを置いて組織体制を整えて調査や研究、支援などを行います。
 本センターでは、地域とのつながりが薄い独居高齢者と本学の学生がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを利用してオンライン上でコミュニケーションをとり、孤立を背景とした自殺の抑止を目指します。職場などで働く中での精神的な不安に関する実態調査に取り組むほか、新型コロナウイルスの心身への影響を調べます。中高生を対象にストレスを感じた際にSOSを出せるような教育活動も進めます。

 山本文雄学長より「新型コロナウイルス感染拡大で自殺者増加が危惧され、対策が急務と考えてセンターを設置した。行政や民間団体の取り組みを裏付ける研究を行い、関係者が自信を持って活動できるよう支援していく」とあいさつがあり、佐々木久長副センター長は「県内では民間団体を中心とした支援体制ができており、自殺者が大きく増えることはないと考えているが、新型コロナウイルスの影響は軽視できない。センター開設により、組織で動けるようになるため、より実践的な活動を進めたい」と話しました。