非喫煙者に多く発生するEGFR変異を持つ肺がん 遺伝子の個人差の積み重ねが危険因子となることを証明
国立研究開発法人国立がん研究センター(東京都中央区、理事長:中釜 斉)研究所ゲノム生物学研究分野 白石航也ユニット長、河野隆志分野長、愛知県がんセンター(愛知県名古屋市、総長:丹羽康正)がん予防研究分野 松尾恵太郎分野長など、全国11施設からなる共同研究グループは、国際共同研究により、EGFRという遺伝子の変異を原因として発生する肺腺がんの発生の危険要因を調べました。その結果、遺伝子多型(注1)と呼ばれる遺伝子の個人差の積み重ねにより、EGFR変異を持つ肺腺がんへの罹りやすさは、8.6倍高まることが分かりました。これらの結果は、タバコを吸わない方の肺がんの予防および早期発見に役立つと期待されます。本研究成果は、2024年11月22日付で、国際学術誌「Journal of Thoracic Oncology」に掲載されました。・・・