サテライト講座「海の生物学」を開催しました(23.9.18 男鹿市かもあおさ笑楽校)

 

 男鹿市との連携協定を契機に地元特産の海洋生物への理解を深めてもらおうと,9月18(日),秋田大学サテライト講座「海の生物学~さばいて知ろう 地元のさかな~」を開催しました。
 会場となった「かもあおさ笑楽校」は,男鹿市から委託を受けた(株)男鹿水族館が男鹿半島西海岸の活性化を目的に「はなさか爺さんプロジェクトGAO」を発足させ、加茂青砂集落にあった旧加茂青砂小学校を「加茂青砂ふるさと学習施設」として活用しているところ。昔懐かしい小学校の校舎そのままです。
 これまで「海辺の体験教室」として,葛のツル編み細工やソーセージづくり,魚さばき教室などを開催してきました。秋田大学では,地元「男鹿の海」で採れる魚の生態や特徴について学んでもらう企画を提案,魚さばき教室とのジョイントでこのサテライト講座が実現しました。
 この日はあいにくの雨模様で海が荒れたため,当日朝,定置網にかかった魚を観察材料にすることはできませんでしたが,前日に水揚げされたアオやノドグロ,サザエ,ホヤを観察材料に海の生物学を開催しました。講師を務めたのは教育文化学部の石井照久准教授。イガボヤはマボヤととても近い種類で味も良好だが,天然ものなので大量に採ることは難しいなどと話し,参加した方々は肯きながら講師の説明に聴き入っていました。
 レクチャーの後は魚さばきに移り,観察材料となった魚でざっぱ汁を調理,参加者で味わいました。参加者は「地元産の海産物について学ぶ機会はこれまでなかったので,これからもこのような企画を続けてほしい。」などと話し,学んで食べる講座に満足した様子でした。