「秋田土壌浄化コンソーシアム平成24年度講演会」で鎌滝孝信准教授が講演しました。

 

 5月31日(木)、秋田大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(VBL)で「秋田土壌浄化コンソーシアム平成24年度講演会」が開催されました。講演会では、地域創生センター地域防災部門の鎌滝孝信准教授が「地層に記録された海溝型巨大地震の歴史と地震防災・減災について」と題して講演しました。

 鎌滝准教授は図や写真、過去のデータを用いながら、日本や秋田県付近で発生した地震と津波について解説し、地震は同じ場所で繰り返し発生するため次の地震に備えることが必要であること、そのためには過去の地震記録を調査し、明らかにすることが必要であることを説明しました。
 また、過去の地震記録を調査する方法の一つである津波堆積物調査の方法や役割についても解説。津波堆積物調査では、古文書には記されていない、さらに過去の記録を知ることができるため、地震発生確率を算出する上で重要となる調査であることを説明し、津波堆積物調査の重要性を述べました。
 一方、地震・津波の基本的知識を身に付けるとともに、「減災」に関する取り組みが重要であることも解説しました。自治体と協力して防災教育などを広く実施することで人々の意識を高め、いざというときに行動に移せるようにすることが重要であると述べました。
 講演終了後には質問もあり、参加者は地震防災・減災についての知識を身に付けるとともに、今後自分たちが行うべき活動について考える機会となったようでした。

 地域創生センター地域防災部門では、シンポジウムや講演会、出前講義等を通じて広く秋田県の安全・安心のための活動を行っています。県内の防災・地震におけるご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。