秋田大学の学生が「いぶりばでぃ」づくりの一環として、大根の漬け込み作業を行いました。

燻し小屋から大根を運び出す学生

 

大量の大根を下処理

 

大根の漬け込みの様子 

 

地元の方に山内人参の編み込みを教わる学生

 

 11月11日(日),秋田大学教育文化学部地域科学課程の学生17名が,横手市山内三又地区で「いぶりばでぃ」づくりの一環となる大根の洗浄や漬け込み作業を行いました。
 「いぶりばでぃ」づくりは,平成21年度から23年度まで,「オフィシャルいぶりがっこ製造プロジェクト」として,大根の収穫から販売までを学生が担って行われてきました。秋田大学では,プロジェクトが終了した今年度以降も「いぶりばでぃ」ブランドを引き継いでいこうと,この度,大根の漬け込み作業を行うことにしました。
 当日は,これまでも「いぶりばでぃ」づくりに協力をいただいてきた,高橋登さん,篤子さん夫妻の指導のもと,大根を燻し小屋から作業場へ運び出す作業から始まりました。燻し小屋を初めて目にする学生も多く,大根が何本も吊された迫力ある光景に驚きの声を上げながら,男子学生が中心となって運搬作業を行いました。作業場では,女子学生が大根のヒゲ根処理と水洗いを担当し,木枯らしが吹き荒ぶ中,黙々と漬け込みに向けて下準備をしました。作業の合間には,およそ1ヘクタールある大根圃場の見学や,地元の伝統食材「山内人参」の収穫体験も行われ,学生たちは普段なかなか目にしたり触れることのない豊かな自然を存分に味わいました。
 午前の作業日程が終了し,時間はお昼。学生たちは,高橋篤子さんと地元の方が腕をふるった素晴しい料理の数々に舌鼓を打ち,午後の作業へ体力を蓄えました。
 午後は,ついに漬け込み作業です。学生2名が大きな樽の中に入り,何本もの大根を漬け込みました。樽に大根を敷き詰める作業と,米麹やザラメが材料である漬け材を投入する作業の繰り返しからなる漬け込みですが,学生は漬け材でベタベタになりながらも,地元の方と協力して,根気よく取り組んでいました。漬け込みは一度に作業できる人数が限られるため,他の学生は山内人参の洗浄,編み込みを並行して行いました。編み込みは,燻し小屋に吊すために人参を縄に括りつける工程であり,吊し途中に落下しないよう,しっかりと結わえる必要があります。この結び方が意外に難しいようで,地元の方に教わった結び方を学生同士で共有するようにして,お互いに試行錯誤しながら作業していました。
 午後の作業もあっという間に終わり,この日予定されていた日程は終了となりました。作業後には甘酒が振る舞われ,学生たちは冷えた体を温めていました。

  今回漬け込まれたいぶりがっこは,2月の樽開けを待って,3月頃から「いぶりばでぃ」として販売される予定ですので,今年度もその出来映えをご期待ください。