「いぶりばでぃ」 樽開け作業を行いました(H25.2.3)

樽からいぶりがっこを出している様子

 

みんなでひげ根取り

 

地元の方と触れ合いながら作業

 

パック詰めの様子

 

 2月3日(日),秋田大学の学生10名が,横手市山内三又地区で,昨年11月に漬け込まれた「いぶりばでぃ」の樽開け作業を行いました。
 今年度も有志を集めて行われている「いぶりばでぃ」づくり。今回は平成21年度から続く「いぶりばでぃ」の活動の中で初めて,教育文化学部以外の学生が参加して作業が行われました。教育文化学部,医学部,工学資源学部の各学科から集まった1~3年次の学生10名の内,前回の漬け込みに参加した学生は4名で,彼ら以外は皆,初の「いぶりばでぃ」づくりとなります。
 当日は昨年11月に学生自身の手で漬け込んだ「いぶりばでぃ」の樽から,いぶりがっこを取り出す作業から始まりました。樽の中には,長い間重石を乗せられてたっぷりと絞り出されたいぶりがっこの水分が漬け材と混じって上澄み液となっており,学生はその中に手を突っ込んで,一本一本のいぶりがっこを取り出しました。それと並行して取り出したいぶりがっこを洗う作業も行われ,雪が降る中で,刺すような水の冷たさに耐えながら作業を行いました。
 水できれいに洗ったいぶりがっこを,いよいよパッケージ詰めといきたいところですが,その前にひげ根を取る作業を行わなければいけません。消費者に素晴しい出来映えの「いぶりばでぃ」を届けるため,細かいひげ根の一本へも目を光らせる必要があります。このことを指導者の髙橋さんは「地味だが重要な作業」と作業前に学生へ伝えており,学生は一本のいぶりがっこに十分な時間をかけてひげ根を取り除きました。
 午前の作業が終わる前には,取り出したばかりのいぶりがっこを炊きたてのご飯とともにいただく試食会が行われました。秋田大学横手分校の根岸均分校長のアイデアで,すでに加熱殺菌処理した完成品との食べ比べも行い,微妙に異なる2つの味を楽しみました。
 昼食で山の幸がふんだんに使われた料理の数々を楽しんだ後は,実際にいぶりがっこをスライスしパックに詰める試作品づくりを行いました。試作品とはいえ,真空パック後に商品ラベルを貼るまでの流れを行うため,本格的な出来となります。学生たちは真空パックにする前のいぶりがっこに細かいひげ根が残っていないか最後まで注意しながら,丁寧に試作品づくりを行いました。
 樽出しから商品化まで一連の工程を経験し,一日の作業は終了しました。現地を出発する前には学生から髙橋さんに挨拶があり,「なかなか経験することができない作業をすることができて良かった。」と,実際に商品を作る体験ができたことへ満足する感想が述べられました。
  
 現在,皆さんのお手元に届けられるように準備を進めておりますので,楽しみにお待ちいただければと思います。