秋田大学オフィシャルいぶりがっこ「いぶりばでぃ」 大根の漬け込み作業を行いました(H25.10.26~27)

大根を縄に編みこんでいきます

 

独特な匂いがたちこめる燻し小屋です

 

大根のヒゲ根とり作業

 

大根を敷き詰め,漬け材投入を繰り返します

 

高橋登さん,篤子さんありがとうございました!

 

 10月26日(土)~27(日),秋田大学教育文化学部,工学資源学部,医学部の学生計6名が,横手市山内三又地区で「いぶりばでぃ」づくりの一環となる大根の燻煙や漬け込み作業を行いました。
 「いぶりばでぃ」づくりは,平成21年度から23年度まで,「オフィシャルいぶりがっこ製造プロジェクト」として,大根の収穫から販売までを学生が担って行われてきました。秋田大学では,プロジェクトが終了後も「いぶりばでぃ」ブランドを引き継いでいこうと,昨年度に引き続き,大根の漬け込み作業を行うことにしました。
 当日の26日は,これまでも「いぶりばでぃ」づくりに協力をいただいてきた,高橋登さん,篤子さん夫妻の指導のもと,大根の編み込み作業から始まりました。編み込みは,燻し小屋に吊すために大根を縄に括りつける工程であり,吊し途中に落下しないよう,しっかりと結わえる必要があります。この結び方が意外に難しいようで,試行錯誤しながら作業していました。引き続いて縄で固定した大根を燻り小屋から運び出す作業を行いました。燻し小屋を初めて目にする学生も多く,大根が何本も吊された迫力ある光景に驚きの声を上げながら,男子学生が中心となって運搬作業を行いました。作業場では,燻し小屋から引き上げてきた大根のヒゲ根とりを行いました。晩秋のような冷え込みの中,黙々と漬け込みに向けて下準備をしました。
 午前の作業が終了し,時間はお昼。学生たちは,高橋篤子さんと地元の方が腕をふるった素晴らしい料理の数々に舌鼓を打ち,午後の作業へ体力を蓄えました。
 午後は,地場野菜である山内人参の収穫を行いました。高橋さんが栽培する山内人参は,普段見慣れている人参の2倍ほどの大きさがあり,収穫を行うのも一苦労です。しかしそこは若さあふれる大学生らしく,地元の方たちと協力しながら,次々と人参を引き抜いていました。
 収穫も一段落つき,午後の作業が終了しました。
この日は高橋登・篤子さん夫妻が経営する,民宿三又長右衛門に宿泊しました。夕食では地元で採れた新鮮な野菜を中心にした料理が振る舞われました。高橋篤子さんを始めとする地元の方たちが手掛ける,趣向を凝らした料理を前に,学生・職員一同,驚きと満悦の気持ちで夕食をいただきました。また夕食を食べながら,高橋登さんが地域について,農家としての自身の経験について語ると,学生たちも真剣なまなざしで耳を傾け,意見交換を行いました。
 27日の午前の作業では,燻した大根のヒゲ根とりおよび洗浄を行いました。燻された大根は小さくなっているのですが,360kg分の大根を処理しなければなりません。合流した横手分校の職員とともに総出で作業に取り組みました。
 高橋篤子さんの作ったおいしい昼食を食べた後,午後からは大根の漬け込み作業を行いました。これまで燻煙,ヒゲ根とり,洗浄行程により処理された大根を使い,漬け込みを行います。直径1.0m,高さ1.2mほどの木樽に,大根を敷き詰める作業と,米麹や粗目が材料である漬け材を投入する作業の繰り返しからなります。学生は漬け材で手や腕を汚しながらも,地元の方と協力して,根気よく取り組んでいました。
 作業もあっという間に終わり,今回の作業について高橋登さん,横手分校根岸分校長に総括をしていただきました。学生達も感慨深げに耳を傾けているようでした。最後に高橋登・篤子さん夫妻とともに記念撮影を行い,後ろ髪引かれる中,三又長右衛門を後にしました。
 

 今回漬け込まれたいぶりがっこは,1月の樽開けを待って,3月頃から「いぶりばでぃ」として販売される予定ですので,今年度もその出来映えにご期待ください!!