にかほ市主催「秋田県地震被害想定調査の報告を受けて『災害から生き抜く力を育てる』」講演会において水田地域防災部門長が講演を行いました。(25.11.20)
11月20日(水)にかほ市は、秋田県が公表した「秋田県地震被害想定調査報」を受け、当市の防災・減災をどのようにするかということを市民自らが考えることを目的とした標記講演会を開催し、地域創生センター水田敏彦地域防災部門長が「秋田県地震被害想定調査結果の概要」と題して講演を行いました。
水田地域防災部門長は、自身が委員として参画し策定した地震被害想定調査報告の作成プロセスや、その報告により自治体あるいは地域住民が行うべきことについて説明しました。
地震被害想定調査報告では、にかほ市沿岸部において5~10メートルの高さの津波が到達する区域があると想定されること、対策として海岸堤防等によるハード面の対策では防御に限界があるが、市民が事前に防災・減災対策を講じることで死者数は激減することを述べました。また、地震被害想定調査報告は地震を予知するものではなく、災害にそなえるための目安であることを強調し、市民一人一人が普段から災害に備え防災意識の高い地域になって欲しいと述べました。
講演会では水田地域防災部門長の他、にかほ市防災アドバイザー日野宗門氏(消防大学校客員教授)が講演し、「にかほ市には総合的な防災教育の実施を求める。安全・安心な街となり、自治体のトップランナーになって欲しい」と述べました。
参加したにかほ市民約50名は、津波浸水深が高いと予想された当市の防災・減災対策について、改めて考えているようでした。
地域創生センター地域防災部門では、小中学校、自治体、企業等への講演会、出前授業等を通じて、広く秋田県の安全・安心のための防災教育活動を行っています。県内の防災・地震におけるご相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。