平成26年度秋田大学高校生対象公開講演会
「酸素を運搬する細胞『赤血球』を科学する」を開催しました。

            涌井教授の進行



 

    布村准教授が赤血球の「形」と「働き」について解説



 

鵜生川助教の講義へのコメントと,高校生へのメッセージを送る澤田学長



 

 「血液型は病気に関係すると思う人?」(藤島講師の講義より)



 

 秋田大学は5月25日(日),秋田市のカレッジプラザにおいて講演会「酸素を運搬する細胞『赤血球』を科学する」を開催しました。

 この講演会は県内の高校生を対象として,大学で学ぶ「生命科学」の面白さを感じてもらうことを目的として実施したものです。休日の開催ではありましたが,北は大館から南は横手まで,県内各地から46名の高校生が参加しました。

 当日は大学院工学資源学研究科生命科学専攻の涌井秀樹教授が進行役となり,3つの講義を通して「赤血球」の奥深さに触れました。
 始めに講義を行った大学院工学資源学研究科生命科学専攻の布村渉准教授は,「赤血球の形と働き」と題し,後の講義につながる赤血球の基礎的な知識について説明。血液1μ?(1mm3)あたり500万個の赤血球が存在することなど,具体な数値を紹介しながら解説しました。
 医学部附属病院血液内科の鵜生川久美助教は,「赤血球ができる仕組み」について,話題の「リケジョ(理系女子)」の視点も含めながらユーモアを交えて解説しました。「『研究』とはどんなものか知ってほしい」の言葉通り,自身の研究をベースとした内容の講義を行い,やや複雑ながらも興味深いデータを紹介しました。
 最後に講義した医学部附属病院輸血部の藤島直仁講師は,高校生にもなじみやすいテーマである「血液型と性格との関係」について話しました。血液型による性格の傾向は認めづらいものの,一方で特定の病気への罹りやすさには傾向があることなどを,時折参加者に質問を投げかけたりしながら説明しました。

 途中,澤田賢一学長が来場して高校生へ向けたメッセージを送る場面もあり,参加者にとっては,単なる知識だけでなく,自身のキャリア像を考えるきっかけも得ることができた講演会となったことでしょう。