八峰町で「メディカル・サイエンスカフェ・ネクスト」を開催しました。

     中村教授の講演の様子。地域が一体となって
     要介護者を支援する「包括ケア」の重要性について訴えた。



 

     柴田教授は,いかに過去の経験を紡ぐか(ストーリーを作るか)により,
     人生の捉え方は変わってくると説明。



 

     水戸部教授の講演時,参加者数名が歩行環境シミュレータ
     「わたりジョーズ君」を体験した。


 

     意見交換の様子


 

 8月8日(金),秋田大学は平成26年度第1回目の「メディカル・サイエンスカフェ・ネクスト -高齢社会を明るく元気に生きる-」を八峰町文化交流センター「ファガス」にて開催しました。

 「メディカル・サイエンスカフェ・ネクスト」とは,医学や健康について秋田大学の教員が解説し,市民の皆さんと意見交換をする公開講演会です。参加者は「カフェ」にいる感覚で,飲み物とお菓子を楽しみながら様々な話題について聴講しました。

 今回は大学院医学系研究科長の伊藤宏教授をサイエンスカフェ・マスター(進行役)として,大学院医学系研究科保健学専攻の中村順子教授が「最後まで自分らしく生きる・暮らす -元気なときも介護が必要になっても-」,教育文化学部地域社会講座の柴田健教授が「物語と人生 -ナラティヴセラピーの世界-」,大学院工学資源学研究科情報工学専攻の水戸部一孝教授が「交通事故に遭いやすい高齢歩行者 -事故を避けるためにできること-」をテーマにそれぞれ講演しました。
 医療という角度からだけではなく,心理と生体工学も含めた広い視点での講演内容を,参加者は時折頷いたり,驚きの声を上げるなどしながら聴いていました。

 講演終了後に行った質疑応答では,参加者から「講演内容を具体的にどのように応用していくべきか」といった質問があるなど,学んだ知識を今後に向けて活かしていこうという意識が窺われました。

 閉会に際しサイエンスカフェ・マスターは,「この機会が,皆さんが『明るく元気に生きる』ための糧になってくれたら嬉しい」と締めくくり,初めて八峰町で開催した「メディカル・サイエンスカフェ・ネクスト」は,盛況のうちに終了となりました。