平成26年度 大学生・高校生教職体験プログラム「教育ミ二ミニ実習」を実施しました。

3年生「質問教室」




 

1、2年生「課題チェック」



 

実習授業





 

地域の方との懇談会



 

 秋田大学横手分校は、秋田大学の学生・秋田県南地区の高校生を対象に、平成23年度より教職体験プログラム「教育ミニミニ実習」を実施しています。
 この取り組みは将来教職を目指している大学生・高校生が中学生と交流することで自己の適性を知り、将来の夢の実現の一歩とする事を目的としています。また、実習先の中学生にとっても、教職を含め今後の進路について意識する機会となることが期待されます。
 今年度も実習先として横手市立横手南中学校にご協力いただき、平成26年12月26日(金)、平成27年1月5日(月)から8日(木)の計5日間に渡って実施しました。

 5日間の活動の内、前半の3日間は受験を控えた中学3年生を対象とした学習会に参加し、実習生は担当する教科ごとにクラスに分かれ、同校教諭の指示を受けながら補助役として机間指導に当たりました。4日目には中学1、2年生のクラスに分かれ、生徒が冬休みの課題をどれだけ進めているかを確認する課題チェックに参加し、教師の仕事の一端に触れました。
 そして最終日には実習の集大成となる1人40分の実習授業を行いました。この日は教育関係者の視察が入りやや緊張感のある雰囲気の中でしたが、実習生は約1か月近く練ってきた指導案と、1月4日に実施した事前練習会の経験とを存分に活かして、それぞれ工夫を凝らした授業を行いました。「中学生の協力もあって楽しく授業ができた。」「準備していた通りに進まずに悔しい部分もあった。」と様々な感想が聞かれましたが、授業終了後は全員が達成感のある晴れやかな表情をしていました。

 また、実習中は本事業の特色である懇談会を二場面設定しました。
 一つ目は不登校や引きこもりの子どもたちに対する支援を考えることを目的とした、不登校経験者との懇談会です。横手市役所より保健師の方にコーディネーターとしてご協力をいただき、経験者の方々から不登校になってしまったきっかけや当時の想いなどをお話ししていただきました。実習生からは「正直共感することがたくさんあってもっと話してみたいと思った。」「勇気を出して辛い過去を話してくれていると感じた。そんな人達の背中を少しでも押してあげられるような教師になりたい。」と一人一人の気持ちを汲みながら支援に当たることの大切さについて考えを深めたようでした。
 二つ目には教育に関わる者としての心構えや理想の教師像の形成を目的として、地域の方との懇談会を実施しました。当日は横手南中学校PTA、横手市民生児童委員協議会、企業経営者合わせて18名の方々にご協力いただき、グループ毎に“保護者や企業が教師に求めること”や“いじめについて”など実習生が準備した質問事項について話し合いを行いました。
 
 実習では他にも部活動への参加や横手南中学校の職員研修に同席させていただく場面もあり、各自が様々な気づきと共に一歩成長できた5日間となったようでした。