小中学生対象防災授業「秋田県で発生した地震の歴史を探る 
~防災意識を高めよう~ in美郷町」を実施しました。

 10月3日(土),秋田大学地域創生センターは美郷町と共催で,標記の事業を実施しました。この事業は,講義・野外観察を通じて過去に秋田県で発生した地震について学び,防災意識の高揚につなげることを目的としたもので,8月にはにかほ市九十九島周辺を会場に同様の事業を実施したところです。今回は,秋田市・美郷町から参加した小学生と保護者計30名が,1896年に発生した陸羽地震およびその影響で出現した千屋断層について理解を深めました。
 当日は風が強く雨も混じる空模様でしたが,参加した子どもたちは積極的に質問したり,断層を間近で観察したりしながら,最後まで元気に活動しました。

 美郷町に到着後,防災授業で陸羽地震や千屋断層の概要について学びました。水田教授は建物の倒壊実験を通して,家の構造が昔と今とではどのように違うか説明しました。













 


 天気が心配される中,野外観察へ。美郷町指定文化財「坂本東嶽邸」で地震発生当時の写真を見たのち,実際の千屋断層を観察しました。
 子どもたちは3mを超える断層崖を見て,地震のエネルギーの大きさを実感していました。














 


 赤倉川の川岸で地層のずれを観察しました。













 

 れき(石ころ)の多い地層の上に泥岩層が乗り上げている様子を,一人ずつ確認しました。













 

 陸羽地震の発生に伴い花岡山が前進したことにより,ここで5名の子どもたちが山に埋まって亡くなりました。
 参加した子どもたちは自分と近い歳の子に起きた出来事を知り,地震から命を守ることの大切さを改めて感じていたようでした。














 



 参加者のアンケートからは,「だんそうのことがよくわかりました。」「家族で防災について再度話し合いたいと思っています。」といった声が聞かれ,地震について学ぶとともに防災意識が高まった様子を窺うことができました。


地域創生センター地域防災部門では,小中学校,自治体,企業等への講演会,出前授業等を通じて,広く秋田県の安全・安心のための防災教育活動を行っています。県内の防災・地震におけるご相談がありましたら,お気軽にご連絡ください。
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