横手市で「野球少年向け理学療法講座」を開催しました。

岡田教授の講義の様子






 

メディカル・チェックでは肘の筋肉の固さを確認






 

学生から効果的なストレッチの指導






 

 秋田大学横手分校は12月19日(土)、横手体育館において「野球少年向け理学療法講座」を開催しました。

 本講座は小学生でもわかりやすい理学療法の講義と共に、実際に超音波によるメディカル・チェックなどの体験を通して、自身の身体のケアについて意識するきっかけとなることを目的として企画したものです。
 当日は、対象となる横手市の野球関係のスポーツ少年団員25名と、その保護者、指導者を合わせた約40名が参加しました。

 始めに、大学院医学系研究科保健学専攻理学療法学講座の岡田恭司教授から「野球と肘の痛み」をテーマに講義がありました。スクリーンに3名のプロ野球選手の写真が映り、「いずれの選手も肘を故障した」と説明があると小学生参加者は真剣な顔つきで話に聞き入っていました。ボールを投げる際の腕の筋肉や骨の動き、また、超音波で肘の骨の形状を見た際の正常・異常の違いなども、イラストや画像を使ってわかりやすく説明しました。

 講義の後は実際に小学生参加者の身体の状態を見る「メディカル・チェック」を行い、同講座の齊藤明助教、大学院生及び学生が4つのブースを運営し、小学生はグループに分かれてそれぞれを体験しました。
 超音波によるチェックでは、骨の形状や筋肉の固さを画面で見ることができ、岡田教授の講義の内容を思い出しながら自分の肘の状態を確認しました。また、1秒で480コマの撮影ができるハイスピードカメラを使用した投球フォームチェックや関節の曲がる角度などを測る身体チェックのブースでは、それらの結果から効果的なストレッチの仕方などの指導を大学院生・学生から受けました。

 参加者のアンケートでは、小学生から「とてもわかりやすく説明してもらって勉強になった」との感想が多数ありました。また指導者からも「今後は理由付けしながらストレッチの練習ができます」などの感想があり、実践的な内容だったことが好評でした。