平成27年度秋田大学防災講座
「東日本大震災から5年 これからの秋田県の地震防災を考える」を開催しました。
2月28日(日),秋田大学地域創生センターは秋田市内のカレッジプラザを会場に,標記の講座を開催しました。当日は29名の参加があり,講師として地域創生センター地域防災部門の教員ら3名が,東日本大震災を振り返りながら秋田県における地震防災について講義を行いました。
始めに講義を行った野越三雄地域防災アドバイザーは,東日本大震災を引き起こした2011年東北地方太平洋沖地震の発生メカニズムや,同地震後秋田県における地震発生回数が増えた傾向にあること等を説明しました。
鎌滝孝信准教授は津波防災について解説。本県においても過去に津波を伴う地震は発生してきていることや,被害を防ぐために普段から備えておくべきことなどを,自身が取り組む津波堆積物調査の成果報告を交えながら話しました。
最後は地域防災部門長の水田敏彦教授が,防災マップをテーマに講義を行いました。「防災マップは地域の防災を考える上で重要」と述べた水田教授は,地盤の強度や建築物の年代など複合的な観点から作成された防災マップを例に挙げて,その活用法について説明しました。
なお,これらの講義の前には,地域防災部門の活動実績の紹介や,地震発生当時の経験について振り返る時間も設けました。およそ2時間あまりの短い時間ではありましたが,参加者からは今後の研究方針について質問が出るなど,講義内容に関心を持ち,これからの地震防災について考えていこうとする様子が窺われました。
地域創生センター地域防災部門では,小中学校,自治体,企業等への講演会,出前授業等を通じて,広く秋田県の安全・安心のための防災教育活動を行っています。県内の防災・地震におけるご相談がありましたら,お気軽にご連絡ください。
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