秋田大学オフィシャルいぶりがっこ「いぶりばでぃ」大根の種まきを行いました(H28.8.24)

篤子さんと暁さんのお話を聞く学生たち

 

畝に被せられたビニールシートを外す様子

 

篤子さんから種まきの仕方をご指導いただく

 

全員で手分けして種まき作業を行う

 

最後に全員で記念撮影

 

 今年度も秋田大学オフィシャルいぶりがっこ「いぶりばでぃ」の作業が本格的にスタートしました。8月24日(水)には、第1回の作業となる大根の種まきを行いました。今回は登録学生13名の内、6名が作業に参加し、「いぶりばでぃ」で毎年お世話になっている三又旬菜グループの髙橋篤子さんのご自宅へ伺いました。

 現地到着後、学生たちから挨拶と自己紹介を行い、篤子さんとご子息の暁さんから作業についてのお話を伺った後、さっそく着替えて作業に取りかかりました。2日前の大雨の影響で、当日の圃場のコンディションはあまり良くありませんでしたが、篤子さんとご子息の暁さんが学生たちのために種蒔き用の畝を準備しておいてくださいました。畝に被せてあったビニールシートを外して畳むことから作業が始まり、「畝に種まき用の穴(凹み)を作る人」「そこに種を蒔く人」「蒔かれた種に土を被せる人」に分かれて作業を行いました。端から見ると単純な作業のようにも見えますが、凹みの作り方一つとっても深さや間隔に気を遣わなければいけなかったり、種の蒔き方にしても数や蒔く位置など経験者でなければわからない作業のコツがあり、学生たちは篤子さんから指導を受けながら農作業の奥深さを感じていた様子でした。

 種まき作業終了後、暁さんのご提案で三又地区の主要な施設を見学に回りました。三又温泉跡地、三又小学校跡地(三又コミュニティセンター)、水車小屋・がっこ茶屋、篤子さんの畑、三又観光わらび園を全部で1時間ほどかけて見学した学生たちは、三又地区の歴史や風土をその目と肌で感じ取っていた様子でした。

 篤子さんのお宅へ戻り、全員で昼食をとった後、午後はいぶりがっこの製造に関わる施設や設備の見学を行いました。貨物列車を再利用した漬込み小屋や高温殺菌装置・電動スライサーと言った最新の設備、沢水を利用した洗い場、いぶし小屋などを暁さんに解説していただきながら見学しました。

 最後に篤子さんのご厚意で、畑に育ったトマトやシシトウなどを収穫させていただきました。学生たちは思わぬプレゼントに笑顔が溢れていました。

 今回は晴天に恵まれ、短い時間ではありましたが密度の濃い作業体験・見学を行うことができました。次回は10月下旬に1泊2日の日程で訪れ、大根の収穫と味付けのための漬込み作業などを行う予定です。

【参加学生の感想】
・雨の影響で環境が悪い中、私達のために種まきの体験ができる場所を用意していただいたことをとても有り難く感じました。
・大根の種まきはとても地道な作業で、こうした地道な作業の積み重ねでおいしい野菜を作ることができるのだと思いました。また、今では機械で種をまいていると聞き、人でないとできないことと機械でもできることを分担することで効率よく野菜を育てることも大切だと感じました。
・初めて山内三又地区に行ったので、案内していただいた中で見るものすべてが新鮮でした。タバコやソバなど普段見ることのない植物を知ることができ大変勉強になりました。
・美味しいごはんをごちそうになり、たくさんの野菜をお土産としていただくことができ、秋田の(山内地区の)温かさを感じた一日となりました。
・暑い日差しの中で同じ姿勢で種を植える作業は何度やっても大変だと感じました。
・髙橋さんが事前に植えていた大根の種も、前日の台風の影響で流されもう1度植えなおすと聞き、自然の厳しさを知りました。
・種をまくという一つの作業であっても、大根同士の相互の作用など様々な影響を考慮して一箇所に蒔く種の数や置き方を工夫しているということが発見できました。
・自分にとって農作業というものが興味深いものとなったので、これからの作業も細かいところまで意識を巡らせて取り組んでみたいと思いました。
・これから大根が育つのが楽しみです。次回以降の活動も積極的に参加していきたいです。