秋田県との共催事業「平成28年度秋田県自主防災組織育成指導者研修会」を実施しました

 秋田大学地方創生センターは、秋田県および各市町村との共催事業「平成28年度秋田県自主防災組織育成指導者研修会を実施しました。
 災害発生時の自主防災体制を確立するため、県内の自主防災組織のリーダーや自主防災組織が整備されていない地域の町内会長および各市町村の防災担当者を対象に、自主防災組織の結成促進、育成強化を図ることを目的として平成24年度より実施しているもので、今年度は県内6市町村で開催しました。

平成28年11月8日 井川町 井川町農村環境改善センター 35名参加
防災講話「自然災害から家族や地域を守るため、身近な災害危険度を探る(鎌滝准教授)」
訓練種目「災害対応クロスロード」
平成28年11月21日 秋田市 雄和市民サービスセンター 61名参加
防災講話「自然災害から家族や地域を守るため、身近な災害危険度を探る(水田教授)」
訓練種目「防災カードゲームプログラム・なまずの学校」
平成28年11月25日 横手市 横手市役所条里南庁舎講堂 38名参加
防災講話「自然災害から家族や地域を守るため、身近な災害危険度を探る(水田教授)」
訓練種目「災害対応クロスロード」
平成28年11月30日 男鹿市 男鹿市民文化センター小ホール 42名参加
防災講話「自然災害から家族や地域を守るため、身近な災害危険度を探る(水田教授)」
訓練種目「防災カードゲームプログラム・なまずの学校」
平成29年1月20日 大仙市 西仙北支所 51名参加
防災講話「自然災害から家族や地域を守るため、身近な災害危険度を探る(鎌滝准教授)」
訓練種目「避難所運営ゲーム・HUG」
平成29年度1月25日 羽後町 羽後町活性化センター 20名参加
防災講話「自然災害から家族や地域を守るため、身近な災害危険度を探る(鎌滝准教授)」
訓練種目「災害図上訓練・DIG」

11月30日 男鹿市会場


防災講話「自然災害から家族や地域を守るため、身近な災害危険度を探る(水田教授)」
秋田県および男鹿市周辺で過去に起こった地震災害についての解説や、地震・津波の発生メカニズムやそれらから命を守るための心構えについて、地域の特性や課題を踏まえた防災に関する講話を行いました。

訓練種目「防災カードゲームプログラム・なまずの学校」
災害時に役立つアイテムを考え、意見を出し合う「防災カードゲームプログラム・なまずの学校」を行いました。このプログラムを通して、限られた状況の中でも身近にあるものを工夫して問題解決にあたることや、複数人で様々な角度から意見を出し合い共助力を高めることの大切さを体感していただきました。
  
(参加者アンケートから)
「水田先生の講演で災害・地域を知る、知識を活かすという良き言葉を知った」
「過去の災害を踏まえて事前に準備するよう今回の研修を活かしたい」
「なまずの学校。遊びながら考える力がついた。町内でも実施したい」

1月25日 羽後町会場

防災講話「自然災害から家族や地域を守るため、身近な災害危険度を探る(鎌滝准教授)」
県内の活断層について触れ、過去に起こった地震災害について説明しました。地震が起こる間隔は数百~数千年と長いこともあり伝承が難しいが、減災のためには過去に起こった災害から学び、後世の人達へ伝えていく努力が必要であると述べました。

訓練種目「災害図上訓練・DIG」
地図を囲み地域について議論しながら「災害」「まち」「人」の3つを知り、地域の防災を考えるためのプログラム「DIG」を行いました。地形や各施設の状況から災害時に想定される被害を予想し、その対策をグループでまとめ、発表していただきました。
  
(参加者アンケートから)
「自分の住んでいる地域の特徴を知ることができた」
「災害は繰り返される、歴史から学ぶことが大切と考えさせられた」

 また、参加者の方々からは、今後の取組みに関して「防災意識を高めるため、継続した開催が望ましい」「若い人が参加できる休日、時間帯に開催することも必要では」「身のまわりの物を使って避難所で利用可能な物や防災グッズを作成する研修を希望する」等のご意見をいただきました。地方創生センター地域協働・防災部門では、こういった声を活かしながら今後秋田県で発生が考えられる多様な災害研究の推進、防災教育・啓発活動を推進していきます。

 地方創生センター地域協働・防災部門では、小中高等学校などの教育機関、自治体、企業等への講演会、出前授業等を通じて、広く秋田県の安全・安心のための防災教育活動を行っています。県内の防災・地震のおけるご相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。

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