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新型コロナウイルス感染症に関する学長メッセージ

 令和2年1月16日、新型コロナウイルス感染者が日本で初めて確認されて以来、感染者の爆発的増加はかろうじて回避できているものの、緊急事態宣言の発令もにわかに現実味を帯びてきている状況です。秋田県においても、少しずつ陽性患者が増えており、不気味な状況となってきています。WHOもパンデミックを宣言し、全世界の人々がこの克服に尽力していますが、状況は刻一刻と深刻さを増す一方であります。卒業式や入学式は規模縮小や中止の事態に追い込まれ、今まさに全国民が一致団結して、感染症の克服、経済的危機の克服に一丸となって臨まなくてはなりません。そのような中、感染経路の分析もなされ、クラスター発生防止を主眼に対策が立てられている現状ですが、一方で感染経路が不明な陽性患者も増加しています。そのような現状を踏まえ、東京都知事は3密を回避するように、強く都民に求めていますが、こういった努力は、すべての国民に課せられた課題だと感じる次第であります。感染症の克服は、決められたルールを全員が順守しなければいつまでたっても解決できません。そのような中、心ない僅かな人のルール破りが報告されるたびに、心を痛め、改めて、道徳倫理の教育の必要性を強く感じます。このルールを守らない無責任な人たちの行動は、家族や友人など、愛する人の命を脅かすことになりかねません。これまで日本人は、どのような自然災害に遭遇しても、暴動など起こさず、ひたすら耐え、譲り、協力し合う精神を長きにわたり培ってまいりました。最近の高等教育においては、ともすればこのような道徳倫理教育がないがしろにされているのではないかと感じさせられる報道に接するにつけ、秋田大学の教職員、学生、関連する方々が今一度こういったことを思い出し、国難と言っても過言でないこの危機に際して、秋田大学がアカデミアとしての立場を堅持し、深刻な問題の解決にリーダーシップを発揮して、立ち向かっていく所存であります。

令和2年3月31日

国立大学法人秋田大学長
山本 文雄