ローモデルの紹介

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2018.10

松井 ふゆみ

周囲の理解と協力に感謝

  • 松井 ふゆみ(まつい ふゆみ) 
  • 秋田県総合食品研究センター
  • 食品加工研究所 研究員
研究内容を教えてください

 メインの仕事はスマイルケア食の研究開発と普及推進です。
 「スマイルケア食」とは、農林水産省が定めた、新しい介護食品の愛称です。従来の、咀嚼・嚥下困難者向けの食品の他に、低栄養状態の予防・改善のための食品が含まれます。秋田県は高齢化率全国1位の高齢化先進県であるため、介護食品や介護予防食品の開発と普及は重要な仕事であると感じています。現在、秋田県はスマイルケア食登録商品数、団体数とも、全国最多となっています。

進路を決定したきっかけや今の研究をしようと思った
きっかけがありましたら教えてください

 「食」と「健康」の関わりや「食」の基である「農」への関心をもったのは、子どもの頃から大好きな宮沢賢治の童話の影響が大きいです。また、祖母が自家用に作っていた畑で遊んだり、ほぼ毎年、母の実家に田植えの手伝いに行った経験も、農や食に興味をもつきっかけになったと思います。
 前職までは環境微生物学を専門としていましたが、微生物に興味を持ったのは高校生のとき、生物の先生から聞いた「現在、地球上の微生物は全存在量の1%も見つかっていないらしい」という話でした。大学で微生物について学べば学ぶほど、未知のことだらけの微生物の魅力にとりつかれ、もっともっと微生物のことを知りたいという思いから研究者の道を歩むことになりました。

仕事と生活を両立するために実践している事、心がけている事はありますか

 夫との家事・育児の分担と、スケジュールの共有です。私が心がけるまでもなく、夫が協力的といった方が正しいのですが。
 子どもが病気がちなため、月に2~4回ほど通院することがあります。どちらかが付き添うために、お互いのスケジュールの共有と調整は必須です。職場は休暇を取りやすい環境ですが、さすがに子どもが保育園で流行りの感染症をもらってくるなど長期の休みが必要なときは、夫か私の母が頼みの綱です。
 夫も私も県外出身のため、普段は近くに気軽に頼れる身内がいない生活ですが、夫も一人暮らし期間が長く、子ども好きなため、家事・育児にも積極的で、とても助かっています。

研究者を目指す女性大学院生・学部生の皆さんへメッセージを一言お願いします

 人との出会いは大きな財産です。私は出身地、学部、大学院、勤務先を道県をまたいで転々としてきました。それぞれで出会い、お世話になった方々のつながりから、世間の狭さを感じるとともに、そのつながりに助けられたことも多々あります。場所が変わるたびに研究内容も変わり、我ながら一貫性がないとは思いつつも、それにより分野の幅と人脈が広がったので、無駄に転々としてきたわけではない、と思っています。
 結婚・出産を経て、さらに世界が広がりました。自分が知らない世界を知ることは、研究者なら楽しめることだと思います。未知の世界に飛び込む勇気を持って、人と出会う経験をたくさんしてください。

●プロフィール

東京農業大学卒

北海道大学大学院修士課程修了

北海道大学大学院博士後期課程修了

東北大学に1年半勤務(PD)

秋田県立大学に3年半勤務(PD、特任助教)、この間に結婚・出産

現職。現在は2歳の子どもを育てながら働いています。

●マストアイテム

子どもとのふれあいです。仕事でどんなに煮詰まっていても、クタクタに疲れていても、嫌なことがあっても、子どもの笑顔を見れば全て吹き飛びます。保育園で子どもが待ってる!と思えば、定時で仕事を終えるモチベーションにもなります。正直、自分がこんなに子煩悩になるとは思っていませんでした。

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