出前講義(化学)を実施【秋田県立秋田高等学校】(H30.8.31)

 

 

 

 秋田県立秋田高等学校 理数科2年生32名を対象に,本学の岩田吉弘教授(教育文化学部)が高大接続テキスト(「化学の基礎Q and A」)を活用した出前講義を行いました。
 
 今回の授業は「強酸と弱酸はどのように区別するのでしょうか」,「緩衝溶液のはたらきについて教えてください」をテーマに,先生が講義を行った他,実際に生徒たちも実験しながら授業が進められ,理解を深めていました。
 最初に2つのテーマはそれぞれ「化学基礎」と「化学」で取り上げられているが,密接に関係していて,「化学」を学習する際,「化学基礎」の振り返りが大切であることを説明しました。「化学」での化学平衡の学習によって,強酸と弱酸の区別できること。緩衝溶液のはたらきによって,「化学基礎」で登場する滴定曲線が理解できることを紹介しました。
 次に,水はイオンを特別によく溶かす性質をとりあげ,そのなかでも水素イオンのはたらきが,水溶液の性質に大きく関わっていることを,ホウ酸の酸性物質とその水溶液の性質から説明しました。
 大学教員による出前授業は,科目の括りや事例,さらに実験器具にとらわれることなく,課題解決のための授業や実験を提示できることが特徴です。
 出前講義の後半はpHセンサーとパソコンを接続し,弱酸の滴定曲線を描く実験が行われました。大学の学生実験器具を活用し少人数グループでの取り組みが可能となりました。生徒のみなさんには,滴定に用いる弱酸の種類を伏せておき,滴定により,その種類を推定する課題を与え,グループ内で活発に議論しながら実験と解析を行い,解決に向かいました。
 ともすれば暗記に頼りがちな化学の学習ですが,生徒のみなさんは,総合的に理解し,推理しながら問題解決するという化学の学習の醍醐味を体験できたことでしょう。

授業後の感想の一部を紹介します。
・弱酸や強酸の区別について考えたことがなかったが,それを知ることができ,疑問の持ち方について考えることができた。
・中和滴定を初めてここまで精密に行い,物質の特定につなげられて感動した。
・高校にない器具を使って実験できたので興味深かった。
・操作一つ一つに意味があるので,どうしてその操作を行うかを理解するのが大事だと感じた。