【講習番号2134S041】講習の質問に対する回答

受講者からお寄せいただきました質問・意見に、講師から下記のとおり回答がありましたので、お知らせします。

Q1.ウシグソヒトヨタケについて、柄伸長に関する遺伝子のほかにどんな形質の遺伝子の研究が行われているのでしょうか?それと、聞き逃したのかもしれませんが、eln8突然変異体は野生型遺伝子に比べ、どのくらい数の塩基対に差異があったのですか?

A1.柄の伸長以外には、https://youtu.be/TsI5fjN3wbE の動画の最後の方をご覧ください。eln8突然変異体では、eln8遺伝子のプロモーター領域に欠失があり、eln8遺伝子が発現しなくなっていました。

Q2.先生方が思うこれから遺伝学の利用法は何がありますか。医療、農業、林業、水産業…何の分野でも構いませんが、「これに使える」「こうなれば…」等あれば教えてください。

A2.(村口先生)医療面では、個人のDNAの塩基配列を知ることができる時代がすぐにやってくるので、その情報に基づく医療が今後は進むと思います。農業・林業・水産業面では育種が迅速に進められるようになるはずです。最近、CRISPR技術(ゲノム編集)によって開発されたトマトやタイが市場に出回り始めるということがニュースになっていました。
https://www.kyoto-u.ac.jp/kurenai/201809/taidan/
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6404538

(村田先生)講義の中で紹介しましたが、遺伝子工学の医療への応用としてアンチセンスDNAやsiRNAを用いた治療が実際に行われています。今後、CRISPR/Cas9のようなゲノム編集技術を駆使して、疾患に関与する遺伝子そのものを自在に改変することで治療を行うことが可能な時代が来るかも知れません。その一方で、身体の設計図であり個人を特徴付ける遺伝子を操作することに関し、生命倫理の問題を考慮する必要があると思います。