【講習番号2134S045】講習の質問に対する回答

受講者からお寄せいただきました質問・意見に、講師から下記のとおり回答がありましたので、お知らせします。

Q1.自分が思っている以上に多方面での放射線利用があり、勉強になりました。農作物に照射されても人体にあまりなく、食品ロスも減って良いとと思われますが、これからの日本でもジャガイモ以外にも照射される作物は増えると予想されますか。

A1.国内では芽止めのため,じゃがいものみのが実施されておりますが,今後これが他の作物等へ広がるかについては,まだまだハードルが高いと判断します。
 食品照射の安全性(リスク)と保存性と殺菌などの有効性(ベネフィット:便益)に関する調査研究では,ベネフィット>>リスクとなっています。日本でもヨーロッパ,中国並みに普及することで,食品ロスも減らされると期待されます。
 また,食品は商品ですので,照射装置の導入やランニングコストが,その価値の向上に見合うものでなければ,生産者は食品照射を受け入れません。じゃがいもの照射コストはわずか2~4円/キログラムといわれており,これもクリアします。他の農作物等でも同程度と予想できます。
 しかし,日本の消費者には,どんな小さなリスクも受け入れられない,特に放射線や放射能に関しては,という風潮があります。このような状況での食品照射は必ずしも商品価値を向上させることには繋がりません。
 SDGsの考え方にたてば,食品照射の広がりは,大きな貢献になります。この広がりのためには,放射線やリスクマネジメントに関する教育の充実が必要だと考えています。

主な参考資料:http://foodirra.taka.qst.go.jp/