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本研究科アンドレア アガンジ教授の研究グループが30億年前の酸性火山湖堆積物中に「アーキア」の痕跡を発見。火星での生物の痕跡発見へつながるか?

ワンダーストーンの産状。黄鉄鉱の球状ノジュールを含むワンダーストーン






 

層状ワンダーストーン。黒色層は有機炭素に富む。






 

資源地球科学専攻アンドレア アガンジ教授は、共同研究者とともに、「アーキア」と呼ばれる古細菌が、30億年前の南アフリカ共和国Witwatersrand堆積盆の酸性の火山湖に生存した可能性が高いことを明らかにし、科学誌Earth and Planetary Science Lettersに論文発表が行われました。この堆積盆には「ワンダーストーン」(写真)と呼ばれる陸上での酸性火山湖を埋積した堆積物があり、その中に黒色の有機物が含まれることを見出したものです。これは「アーキア」と呼ばれる古細菌の痕跡であり、酸性の火山湖は生物にとって、栄養分に富んだ繁殖しやすい環境であったことを示唆します。「ワンダーストーン」の研究は、火星の過去の生命活動を理解する上でも重要です。火星には同様の火山クレーターが確認されており、今後の調査により生命の証拠が発見されるかもしれません。