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2015.7

石田 頼子

色々な経験は必ず役に立ちます!

  • 石田 頼子(いしだ よりこ)
  • 秋田県農業試験場
  • 企画経営室 主査
研究内容を教えてください

野菜に係わる土壌についての研究です。野菜を育てるには、養分となる肥料が必要ですが、肥料にもさまざまあります。その中で、有機物、特に、家畜ふんや植物資材を混ぜて発酵させた堆肥が、どれくらい栄養が含まれていて、その栄養は作物と土壌にどう影響して、野菜に吸収されなかった栄養が地下へ流れた場合の環境負荷は?という内容です。

進路を決定したきっかけや今の研究をしようと思った
きっかけがありましたら教えてください

もともと、化学や数学が苦手で、絵をかいたり、音楽が好きな文系の人間でした。化学の面白さに目覚めたのは、大学に入ってからです。それは、化学結合をしたもので、すべて作られているんだと気づいた瞬間でもあり、もっと勉強をしておけばよかったと後悔した瞬間でもありました。大学院生活では、就職活動を全くしていなかったのですが、同じ学会に入っていた知り合いの方から声をかけていただいたことから、試験を受け、現職場に就職することになりました。

仕事と生活を両立するために実践している事、心がけている事はありますか

仕事を以外の“楽しみ”をみつけることです。仕事のことを全く考えずに、家族と過ごす時間を作ります。“楽しみ”のために仕事もがんばろうと思えます。

研究者を目指す女性大学院生・学部生の皆さんへメッセージを一言お願いします

もともと土壌を勉強したことはなく、農作物を相手にしたことはありませんでした。そのため、今まで知らない分野の中で、人脈もなく、ゼロというよりマイナスからのスタートでした。しかし、今まで学んだことがあるからこそ、違う面から物事を見ることができると思っています。知識を学び、吸収し、それを研究に応用・活用する能力を身に付けるということは、柔軟な思考力がある学生の時期こそ重要です。将来的には、一つのことに集中し成果をあげるということが研究者ではありますが、それには多角的に物事を見ることができてこそ研究につながるのではないでしょうか。無駄になる経験は一つもありません。今の時期に、ぜひ、様々な経験をし、色々な人とのつながりを大切にしていただきたいと思います。

●プロフィール

筑波大学大学院修了

同年4月に秋田県農業試験場に就職。この時、機械関係の研究員として配属

2年後、土壌肥料関係の研究を始める

平成25年に秋田わか杉科学技術奨励賞を受賞

今年(平成27年度)から企画担当へ異動し研究のサポートをしています。現在、優しい夫と可愛い犬との3人暮らし。

●マストアイテム

今は、研究をサポートする企画の仕事をしておりますので、フィールドワークはありませんが、以前であれば、真っ先に「日焼け止め」でした。今は、“楽しみ”の一つである、家族との旅行です。特に、海が好きで、青い海を見て潮風を浴びるとリフレッシュできます。

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