参加学生の声

2023年9月に「スマートマイニング特別プログラム」第一期生が修了いたしました。

「スマートマイニング特別プログラム」全体を通しての感想

一番魅力だったコースについて

本プログラムで習得したことをどのように活かしたいか

秋田大学国際資源学研究科
資源開発環境学専攻
倉内 辰貴

A1.私は「スマートマイニング特別プログラム」に一期生として参加しました。本プログラムで感じたアドバンテージは、大学・国を跨いで資源学に関する多種多様な専門知識を蓄えることができるとともに文化の異なるアフリカの学生と授業や実習、研究を遂行できることにあると考えました。特にアフリカ学生と一緒ということもあり、私が今までに経験したことがない程、積極的に議論・質問が行われていました。このような環境で自身の専門分野と異なる分野の講義を受け、ディスカッションを行ったことで自身が今まで持っていなかった思考を身に着けることができたとともに、資源国と資源小国の思考のギャップを肌で感じることができました。

A2.本プログラムでは、「日阿協働研修2」が南アフリカでの実習が鉱山開発の現状を理解する上で最も魅力的なコースでした。当コースでは南アフリカで稼働する深度3,000メートルの金鉱山であるDrienfontein mineを訪問しました。私たちは発破後支保が行われた直後の1,000メートル付近の坑道を見学させて頂きました。現在、鉱山開発現場では低品位化と深部化が叫ばれ、徐々に開発リスクが高まっていますが、この鉱山でも坑道脇からの湧水、急傾斜を登るなどその過酷さと危険度を感じることができました。鉱山開発現場で最も重要視される「安全」を確保するためにも我々が学んでいるICT、デジタルツインを使用した「スマートマイニング」の重要性とそれを実現させたいという思いがより一層強くなりました。

A3.現在、世界的な人口増加や低品位化、深部化を背景とする資源の需要増加に伴い、供給コスト・リスクも増加しています。また、世界的に環境に配慮した開発が推進されていることや世界情勢の不安定さからも需要・リスクは増加していくことが考えられます。そこで、スマートマイニング実現による効率化、安全性向上が重要であり、資源小国である日本がその技術力で資源国と協力して安全で効率的な開発を目指していく必要があります。そのため、私は本プログラムで学んだ画像処理や自身の研究で扱っているデジタルツインの知見を活かして危険地帯での省人化、効率化に加え、今回知ることのできた資源国と資源小国の開発に対する考え方のギャップを活かして日本と資源国の資源開発の将来とその技術を支える人材になりたいです。

九州大学大学院・共同資源専攻
岩盤・開発機械システム工学研究室
大田 有夏

A1.最初は、資源分野を学んできた学生にとって新規性のあることがどれ程学べるのか懐疑的になる部分もありました。しかし、オンデマンド授業で3大学の先生による、各校の異なる強みを活かした講義を受講し、その後に期待が膨らみました。実際に、その後は未経験のプログラミングや他学生とのグループワーク等を行い、学びが多いと感じる瞬間ばかりでした。アフリカでの専門家の講義の受講や鉱山見学による実践的な知識の習得に加え、英語力や協働力を向上させることができ、非常に意義のあるプログラムであったと感じます。本プログラムの実りある2年間を経て、参加することができて本当に良かったと思いました。本プログラムの立ち上げや実行に携わってくださった全ての皆様にお礼申し上げます。

A2.本プログラムでは、興味深い様々なコースが開講されましたが、特に日阿協働研修が魅力的だと感じました。このコースは1と2に分かれており、各1週間程の短期集中コースでした。初年度に受講した「日阿協働研修1」では、提示された課題の解決策を模索するグループワークで、アフリカの学生からの意見により、今までの自分になかった海外の視点を得ることができ、良い経験となりました。また、次年度に受講した「日阿協働研修2」では鉱山資源の豊富なアフリカに行き、そこで受けた講義はどれも自分にとって新鮮で興味深く、マイニングに関する視野を広げることができました。さらに、日本とは規模や産出鉱物の異なる鉱山の見学もでき、「マイニングの本場」を体験できた、非常に有意義な時間だったと感じます。

A3.スマートマイニングやプログラミングの知識は、今後のマイニング事業の発展を担っていく一員として、自身や後続の研究に活かしたいと思います。特に、現在の自身の研究では、現段階で用いている画像解析の方法に納得できていないので、今回得たプログラミングの知識を用いて、解析方法の改良を試みたいと思います。また、本プログラムでは、他国の学生と交流することで、専門知識以外にも、英語力や使用言語の異なる相手とのコミュニケーション能力を向上させることができました。これらの能力は、今後グローバルに活躍できる人材になれるよう、文化や言語が異なる人々と研究等、共同作業を行う際に活かしたいと思います。

ヴィッツウォーターズランド大学(南アフリカ)
Faculty of Engineering and the Built Environment
Muhammad Ahsan Mahboob

A1.「スマートマイニング特別プログラム」に参加できたことを大変嬉しく思います。日本の資源のノウハウを学び、スマートマイニングにおいて、将来のグローバルリーダー人材育成を先導する素晴らしい経験となりました。プログラムを通して、より効率的な資源開発と環境保全のバランスが資源豊富な南アフリカにおける持続可能な経済発展の方法を学びました。本プログラムは、参加学生が資源情報学の”Industrial 4.0”や”Society 5.0”をもとに実用的な技術と高度な技術知識を習得することに重点を置いています。秋田大学でのスマートマイニングや機械学習に関する講義や、南アフリカのヴィッツウォーターズランド大学でのDigiMineラボでの学びがとても充実していました。また、日本と南部アフリカの文化交流によってグローバルな視点が養われ、参加学生がマイニング産業や環境の持続性において重要な知識を習得することができました。

A2.「スマートマイニング特別プログラム」に参加できたことを大変嬉しく思います。日本の資源のノウハウを学び、スマートマイニングにおいて、将来のグローバルリーダー人材育成を先導する素晴らしい経験となりました。プログラムを通して、より効率的な資源開発と環境保全のバランスが資源豊富な南アフリカにおける持続可能な経済発展の方法を学びました。本プログラムは、参加学生が資源情報学の”Industrial 4.0”や”Society 5.0”をもとに実用的な技術と高度な技術知識を習得することに重点を置いています。秋田大学でのスマートマイニングや機械学習に関する講義や、南アフリカのヴィッツウォーターズランド大学でのDigiMineラボでの学びがとても充実していました。また、日本と南部アフリカの文化交流によってグローバルな視点が養われ、参加学生がマイニング産業や環境の持続性において重要な知識を習得することができました。

A3.本プログラムでは、技術的な知識だけでなく、グローバルな視点から環境保全をしながらの資源開発能力も高められました。ヴィッツウォーターズランド大学DigiMine ラボで学んだ複雑な現代スマートマイニングの仕組みや、様々な研修を通して日阿両国の視点から物事を捉えられるようになりました。プログラム学生で共通の課題への取り組みを経て、様々な視点からの知識を吸収し、互いに成長することができました。また、国境を越えた参加者同士の交流によって、プログラムの目的でもあるグローバル人材の育成をも達成されたと思います。私はマイニング産業において、有益かつ革新的で論理的に問題解決をしていきたいと考えています。このプログラムでの全ての交流と学びがきっかけとなり、私は人と環境の双方に価値を与え、利益をもたらすような鉱山開拓をしていきたいと思います。本プログラムをきっかけに、総合的な知識習得とマイニング業界及び社会に対し積極的に貢献していきたいとより一層強く感じました。