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2014.05

ウーマンリブから男女共同参画へ

脇野 博
脇野 博
岩手大学
教育推進機構 教授

 私が通った神奈川県立の高校は、男子と女子の比率が1:3と女子が多く、また1970年代後半に過ごした大学学部時代も歴史学(日本史)を専攻したことから、比較的女子が多かった。その後の大学院時代も、ゼミや研究会には女子が少なくなく、さらに女子校で非常勤講師をしていたこともあり、私にとって学校に女子生徒・学生が多いことはあたり前のことであった。

  しかし、四半世紀前に秋田工業高等専門学校に就職したとき、女子学生が非常に少なく、まさに男子校のようであったので、それは新しい体験であった。当時は、まだウーマンリブの時代であり、私も社会科の授業で積極的に男女平等や女性差別を取り上げた。なお、現在は授業でウーマンリブと言っても、この言葉自体を知らない学生が多く、隔世の感がある。

 さて、ウーマンリブから、フェミニズム、ジェンダー、そして男女共同参画と、キーワードは変遷していったが、それとともに私も社会科の授業で男女平等のテーマを特に意識して取り上げることは少なくなっていったように思う。それは、このテーマを取り上げなくなったということではなく、意識せず普通のこととして取り上げるようになったということである。そして、この間に秋田高専でも女子学生が段々と増え、いまではクラスの半分近くを女子が占めるクラスもある。また、私が高専に赴任したときは、女子職員は60名ほどのうち3名ほどであったと記憶しているが、現在は約三割を占めている。

 このように、昔は女子が少なかった学校でも女子は増え、女性の社会進出が進むなかで、私の男女平等の授業もさまざまなテーマの中の一つという風になりつつあるのかもしれない。いつか男女共同参画があたり前のことになり、この言葉が自然消滅する日が来ることを期待したい。

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