研究者リレーコラム

  1. ホーム
  2. 研究者リレーコラム
  3. 臨床薬学と研究とライフ

2017.10

臨床薬学と研究とライフ

八代 佳子
八代 佳子
秋田県立脳血管研究センター
臨床研究・治験管理室
室長

 私は、秋田県立脳血管研究センターに勤務し、臨床研究・治験管理室と薬剤部にて、臨床研究・治験管理と臨床薬剤業務を行っています。
 今回リレーコラムのお話をいただいて、正直なところ、私は「ジェンダー・フリー教育を受けていない世代」であり、おかれている環境が薬剤師という女性が多い職種のためか私の性格からなのか、身近には育児等でキャリアが途切れることなく仕事をされている先輩方がおられ、業務上でも男女の不平等をあまり感じたことがありませんでしたので、何を書いたら良いものかと考えてしまいました。しかし、施設や職能団体の組織管理職というように職域の視野を広げてみれば、まだまだ女性の社会進出は進んでいないと思われる部分もあり、思い直して少し書いてみることにしました。
 私の両親は共働きで祖父母も働いていたと聞いていたため、「男は社会で働き、女は家庭を守るという性的分業」の強い刷り込み教育はされませんでしたが、今思えば、仕事を終えた母親が家事一切を担当するという姿を見て育ちました。ですから、結婚式の披露宴会場で親戚の方々が新婦さんに「結婚したら仕事は続けるの?」と質問していても、日本人の中に刷り込まれた世間のそうした意識に対して強い違和感はありませんでした。
 また、薬剤師の職能団体である薬剤師会には、日本病院薬剤師会や日本薬剤師会などの他、薬剤師の約6割を女性が占めているという職種特性から「日本女性薬剤師会」も存在します。日本女性薬剤師会では、女性薬剤師の社会進出や会員相互の親睦を目的に、男女共同参画社会づくりを踏まえ、「薬剤師の職能の向上」と「女性のライフステージを考慮した活動」の理念に基づき活動を行っていますが、このような団体が存在しているということは、薬剤師にも「ジェンダー・バイアス」が存在するのだと思いました。
 自分に目を向けワークについて考えてみれば、今年、臨床研究・治験管理室では新たな治験・臨床研究の受け入れがありましたし、薬剤部では日本病院薬剤師会の学術委員会で実施した「地域包括ケアシステム・回復期における病院薬剤師の介入効果」についての疫学研究に参加したり、新たに立ち上がった糖尿病療養支援チームのメンバーになったりと充実してきました。なかなか自ら研究をデザインしていくということは難しいと思いますが、今後も、臨床研究・治験管理とファーマシューティカルケアの理念に基づいた臨床薬剤業務を行う延長線上で、臨床研究に取り組んでいけたらと考えています。
 ライフについては、「もう少し『精神的なゆとり』が欲しいなぁ」と働いてからずっと思っていたのかもしれません。「しあわせは いつも じぶんの こころが きめる -相田みつを-」が好きな言葉である辺りで、バランスを取ってきたような?!  取りとめなく書いてしまいましたが、今回、男女共同参画について、また自分のワーク・ライフ・バランスについて、色々と考える機会をいただきましたことに、拝謝いたします。

コラム一覧へ
  • 研究者コラム
  • お問合せはこちらから
  • 女性研究者のためのキャリアアップ・学び直し情報
  • 女性学部生・院生のためのセミナー・情報交換会情報
  • 秋田大学
  • 秋田大学男女共同参画推進室コロコニ