海外資源フィールドワーク
Resource science field work abroad

フィールドワーク体験記 No.1

プログラムを希望した理由

アフリカ大陸の中で、経済的余裕、紛争未経験など異質な存在であるボツワナという国にとても興味がわいたこと、加えて、FW先の候補であった国々の中で一番話題性が強そうだったから。

印象に残ったこと

ダイヤモンド鉱山や石炭坑、火力発電所など、印象に残ったことは数え切れないほどあった。その中で最も印象に残ったのは、実際に目で見たアフリカが、自分のイメージと全く違うものだったことである。私の想像が作り上げたアフリカでは、人々があまり質のよくない服を着てマーケットで買い物をしている日常が普通であった。ところがボツワナでは、みな西洋的な服装に身を包み、スーパーでモバイル決済をしているではないか。この風景を見たとき、今までどれだけ自分がメディアの印象操作を受けていたのかを実感した。このことから、正しい知識を入手する努力をしないことが、どれだけのものを見えなくするのかを肌で感じることができた。

フィールドワーク体験記 No.5

プログラムを希望した理由

　天然資源開発によって発展してきた国に住む人たちは、天然資源開発についてどう思っているのか、また、何を大切にして生きているのかを調査したいと思いこのプログラムを希望しました。

印象に残ったこと

　パプアニューギニアでの実習は、首都や州都での体験も村でのこともすべてが刺激的で、帰ってきてからも毎日なにか思い出しています。なかでもサゴづくりをはじめて見に行った日のことは忘れられません。サゴは調査地の村の人々にとっての主食で、サゴヤシという木からとれるでんぷん質を乾燥させて粉のようにしたものです。初めてサゴヤシを見た時、それは自分の何倍も大きく、葉も幹もとげとげで、いったい誰が最初にこれを食べようと考えたのだろう！と感動しました。サゴ畑のなかでサゴヤシの幹を削る村の男たちのたくましい身体、女性たちが削られたサゴを棒で叩く音、子供たちの笑い声、蚊よけの火を焚く匂い。ジャングルの真ん中のような場所の中で私は本当に違う国に来たのだと実感しました。

フィールドワーク体験記 No.6

プログラムを希望した理由

さまざまな視点から資源利用、資源開発について考えられるだろうと思いました。また、廃鉱山の利用やアウシュビッツの見学、実際の発破のシミュレーションなど、まさにフィールドワークによる経験が魅力的でした。

印象に残ったこと

アウシュビッツを訪れた際、そのすぐ隣では現在でも石炭が生産されていますが、それはナチスによって開かれたものでした。当時アウシュビッツに収容されていた労働者はそのためにも強制労働を強いられました。このことは開発、地球コースとはまた違った視点から、政策コースとして資源開発について改めて考える良い経験となりました。また、水資源に関する国際学会にも出席しましたが、コーヒーブレーク用のケーキなどがたくさん用意されており、イメージしていた学会と雰囲気とは全く違ったもので、学術的な面だけではなく楽しむことができ興奮しました。

フィールドワーク体験記 No.9

プログラムを希望した理由

　私がこのプログラムを希望したのは、金鉱山が実際に採掘をしている様子を見られる機会はなかなかないと思ったからです。また、資源を学ぶ学生として、将来携わるかもしれない鉱山の仕事を見学することで、自分の将来像を思い描く助けになるかもしれないとも考え、このプログラムを志望しました。

印象に残ったこと

　フィールドワークで印象に残ったことは、ポンコール鉱山でのインターンシップです。坑内では、列車に乗って坑道を進んだり、ジャンボドリルを用いて掘削する工程を見学したりと、大規模な鉱山開発を体感することができました。特に、ある時坑内の天井の支えが不十分なため、一度開発を止めて支保や補強の強化の方法を話し合う姿を見て、現場にいなければ分からない事があると感じたのがとても印象に残っています。
フィールドワークを通して、鉱山開発の現場に関心を持つと共に、鉱床の形成メカニズムについて深く研究したいと思うきっかけになりました。今回の経験を活かし、今後の研究にも励んでいきたいと思います。

フィールドワーク体験記 No.14,No.15

プログラムを希望した理由

鉱物資源や鉱床学に興味があり、世界有数の資源国である南アフリカでの実習を通して知見を広げたいと思ったことと、３週間の南アフリカでの生活という想像ができない経験への好奇心からこのプログラムを希望しました。

印象に残ったこと

この３週間の実習では地質巡見、鉱山見学、大学での講義、駐在員の方々との食事会、大使館への訪問、観光など様々な活動を行いました。その中で特に印象に残っているのは地質巡見です。南アフリカの露頭は日本とは違って植生がないため、スケッチなどをしながら念入りに観察を行うことができました。太古の地層と貴重な岩石、鉱物を自分の目と肌から得る知識は、本で読むのとは全く異なる感動を伴いました。目的地に行く途中のキリンとの遭遇、巡検中のヤギのサンドイッチ食い逃げ、7回のパンクと、衝撃的な出来事の数々も忘れられません。
実習を通して、たくさんの人に出会ってお話を伺い、実際の開発現場を見たことで資源業界への興味、関心がさらに深まりました。この実習で養った力や感じたことを忘れずにこれからの学習に活かしていきたいと思います。

フィールドワーク体験記 No.23

プログラムを希望した理由

セルビア共和国コースは、引率教員が多く、資源回収から環境対策、鉱物から河川水まで幅広い項目を学ぶことができることが魅力的でした。また、参加人数が多く、大人数で行動できる安心感がありました。

印象に残ったこと

主に鉱山やそれに関わる様々な施設を見学したほか、ベオグラード大学ボール校の学生と共に、高圧高温浸出装置を用いた鉱業排滓処理実験や鉱山廃水の中和処理実験を行いました。これらの実習を通じで、鉱山現場で活用されている専門的な技術を体験できたこと、鉱山を間近で見学し、実際に自分の手で採取した試料を用いて実験をすることは非常に有意義でした。ですが、それ以上に貴重な経験となったのは現地の人たちとの交流です。自分の考えを相手に伝えるという事はとても難しく、うまくいかないことも多くありました。しかしこれらの経験を通して、語学勉強の重要姓を改めて知ることができ、また育った環境や言語、文化に価値観、様々な違いがある人たちと意見を交換することの楽しさを感じることが出来ました。

フィールドワーク体験記 No.24

プログラムを希望した理由

スウェーデンのプログラムには、各大学での研修や製錬所、鉱山の見学が含まれており、幅広く学べる点に惹かれました。また、福祉国家である北欧の生活を実際に体験して、日本以外の文化も肌で感じてみたいと思いました。

印象に残ったこと

一番印象に残ったのは、ルレオ工科大学での研修です。ルレオでの研修期間は2週間ほどで全体の3分の2を過ごしました。大学では、研究の基礎を学ばせていただきました。最終日には、基礎的な実験などを通して学んだことをお世話になった
教授達の前で発表しました。
ボリデン製錬所では、普段一般の人は入ることのできない銅の製錬所内を見学させていただきました。転炉という工程が、建物内から見学していても炎の輝きや熱さがとても迫力があり、一番印象に残っています。
キルナ鉱山ではスウェーデンの国営会社であるLKABの方が運転する車で直接地下540mの所（見学エリア）まで行き、様々な機械や坑内の様子を見学することができました。採掘のプロセスだけでなく、圧倒的なスケール感を感じることができました。

フィールドワーク体験記 No.25

プログラムを希望した理由

石油、地熱に深く関連する物理探査技術等を実際にフィールドで実習することができる、このプログラムに魅力を感じ希望しました。また、普段、接することの少ない中東地域の文化や宗教に触れてみたいと感じたことも理由の一つです。

印象に残ったこと

このプログラムでは、重力調査、地下レーダー調査、水質調査、岩石の強度試験、そして石油貯留層モデリングといった幅広い工学分野の研修を実習中心で行いました。中でも、重力調査と地下レーダーの研修では実際に論文で使用されるデーターを取得することができ印象に残る経験となりました。
また、一日かけてアラブ首長国連邦の全土を巡った野外巡見では、この国の地形を特徴づける山岳地帯、砂砂漠地帯、礫砂漠地帯の3つの領域を間近で観察することができUAEならではの印象深い経験となりました。
さらに、現地の人々との交流を通じて、イスラム圏の国特有の文化や生活の一端に触れることができ、貴重な経験となりました。

フィールドワーク体験記 No.26

プログラムを希望した理由

私は大学で学んだ石油の掘削に使われる機材や工程や実際の掘削現場を見学し、より石油掘削への知識を高めるために希望しました。また、純粋にアメリカに行っていろいろな食べ物を食べ、いろんなものを見てみたいという気持ちもありました。

準備で大変だったこと

フィールドワークでは航空費は学校で負担してもらいましたが、ホテルの宿泊費、食費、交通費などお金がたくさんかかりました。そのお金を稼ぐためのアルバイトが準備の中で一番大変でした。

印象に残ったこと

アメリカの石油業界は日本とはくらべものにならないくらい大きいものだと思いました。訪問した企業はどこも大きく、きれいなオフィスで仕事をしており、また、アメリカの大学での石油の研究施設は実験装置や様々な国の留学生がたくさん在籍していました。やはり世界の経済を支えている産業なのだと実感しました。また、英語しか使えない生活は苦労したこともありましたが、良い経験になりました。ほかにも、アメリカではNASAの見学やショッピングモールでの買い物など日本ではできない体験をいろいろしました。フィールドワークでの経験を活かし、今後の学生生活だけでなく世のために生かしていきます。

フィールドワーク体験記 No.3

プログラムを希望した理由

ロシアと中国に囲まれた内陸国であり資源産出国として発展が進んでいるモンゴルは資源フィールドワークを行なう上で何もかもが日本にはない環境であること、特に広大な鉱区と埋蔵量を持つ巨大な露天掘り鉱山の見学などが魅力でした。

印象に残ったこと

モンゴルでの実習は、首都ウランバートルから数百キロにわたる長距離の移動が多く大変でしたが、普段は入ることができない鉱山開発の現場やモンゴルで鉱物資源に携わる企業を訪問することができたため、とても有意義なものでした。中でも印象に残っている訪問先はモンゴル北西部に位置するエルデネット鉱山です。この鉱山はアジア最大級の銅鉱山であり、見学の際はその規模に終始圧倒されました。さらに幸運なことには、銅鉱石を火薬による発破によって採鉱する作業に立ち会い、資源事業のスケールの大きさを実感しました。

フィールドワーク体験記 No.19

プログラムを希望した理由

「海外資源フィールドワーク」は，秋田大学進学の理由のひとつでした。入学当初から考えていた目標である“英会話力を高める”“資源系企業の業務内容を勉強する”これらを実現できると考え，本プログラムへの参加を希望しました。また，石油開発の場で，大学でこれまで学んできたことがどのように使われているのか知りたいと思い参加しました。

印象に残ったこと

　研修では，実際の業務で使用しているデータを使って演習をさせていただきました。演習を通して，石油開発における地質学者の業務の大変さと重要性を学びました。地質学以外の講義では，掘削技術や様々な契約，プロジェクト全体のコストに関するお話をうかがいました。初めて知る内容ばかりで大変面白かったです。また，2020年に生産が開始される海上プラットフォームの建設現場を見学しました。日本で見ることのない巨大な建設機材に圧倒され，プロジェクトの壮大さを実感しました。
研修期間中は，平均気温30℃で一日中暑さが続きました。二人とも辛い物が苦手でしたが，ほとんどの料理をおいしくいただくことができました．道路は舗装されておらず大変歩きにくかったです。またバイクの交通量が非常に多く歩道を走行することもあり，日本との違いを実感しました。（学生A）
実習ではこれまで大学の授業で学んだ手法をそのまま使っていて，学校で学んだことが役立つことが分かりました。開発や生産段階についての話も伺えて，とても新鮮で楽しく学ぶことが出来ました。また，ホーチミン鉱業所で働く方々が皆快活で優しく，素敵な会社で研修ができてよかったです。（学生B）

　“英会話力を高めたい”“資源系企業の業務を理解したい”この想いで海外資源フィールドワークに臨みました．自分の気持ちが相手に伝わったときの嬉しさから，より英語力を高めたいと思いました。そして石油会社の業務を体験させていただいたことで，自身の視野を広げることができました。3週間お世話になりました関係者の皆様には，心より感謝申し上げます。