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がん

がんとは

 生体細胞の無秩序な自律増殖で、周囲組織への浸潤や離れた臓器への転移を伴い、放置すると臓器の正常な働きができなくなり死亡する疾患です(腫瘍分類参照)。

頻度

 がんはわが国総死亡の約3割を占め、最大の死因となっています。部位別では、男性は肺、胃、大腸、肝臓、膵臓の順で、女性は大腸、肺、胃、膵臓、乳房の順です。年齢調整死亡率(がん死亡は高齢化の影響を受けるため、1985年人口構成を基にした仮想人口モデルを用いる)でみると、男性では、1960年代に最も多かった胃がんは一貫して減少していますが、肺がん、肝臓がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がんは、1990年代半ば頃まで増加し、その後減少傾向にあります。女性では、胃がんは一貫して減少、子宮がんは1990年代まで減少し、その後横ばいです。肝臓がんは1980年代まで減少し、その後、一旦増加して再度減少しています。大腸がん、肺がんは、1990年代半ば頃まで増加し、その後減少傾向にあります。乳がん、膵臓がんは1960年頃より一貫して増加しています。

 現在の日本人は、一生のうち、2人に1人はがんになるといわれています。

発がんの仕組み

 

a)正常細胞の分裂
 正常細胞が分裂するためには、増殖因子など外からの増殖刺激が細胞表面の受容体に働き、その情報が情報伝達系により核内のDNAに達し、細胞分裂の一連の過程(細胞周期と呼ぶ)に必要なRNAの転写とそれに基づく蛋白が合成され、その結果、細胞周期が遂行されることが必要です。

 

b)正常細胞と形質転換細胞(がん化した細胞)
  正常細胞は適切な栄養や酸素と増殖因子を加えると、培養皿の底全体(足場依存性)に一層に敷き詰められるまで増殖し、そこで分裂を停止(接触抑制)します。このように正常細胞は周囲の状況に応じて、分裂したり休止したりします。一方、がん化した細胞は、増殖因子や栄養や酸素への依存度が低下し、細胞の形も丸くなり、互いに重なりあっても増殖(足場依存性や接触抑制の消失)し、不死化も生じます。

 

c)がん遺伝子とがん抑制遺伝子
 がん遺伝子とは、本来は正常細胞の分裂に関与する蛋白の遺伝子(がん原遺伝子とも呼ぶ)が、変異により活性化した遺伝子で、細胞外の情報と無関係な自律的細胞増殖の原因になります。がん抑制遺伝子とは、正常な細胞周期の維持、障害細胞のアポトーシス(細胞死)、障害DNAの修復、細胞分化の誘導などに関与する蛋白の遺伝子で、変異や欠失により失活すると、細胞外の情報と無関係で容易な細胞周期の進行、障害DNAを持つ細胞の生き残り、未分化で増殖し易い細胞が生じ易くなります。

 

がんは、がん遺伝子の活性化やがん抑制遺伝子の不活化が6?10個程段階的に蓄積して生じます。これら遺伝子の変異に関与する因子としては、化学物質感染、紫外線、電離放射線、遺伝などがあり、がんの予防に重要です。また、遺伝子変異を伴わない細胞増殖刺激や慢性炎症もがんを生じ易くします。

 

症状

 

早期がんの多くは無症状です。このため発見が遅れることもあり、症状が無くても定期的な検診(有効ながん検診を参照)が重要です。注意すべき自覚症状の出た場合は、早期に医療機関を受診しましょう。

 

治療

 

外科的治療、化学療法、放射線療法、緩和療法などがあり、状況に応じて行われます(詳細な情報は、国立がん研究センターがん対策情報センター/がん情報サービス http://ganjoho.jp/public/をお勧めします)。望ましい原則は、早期に発見して、完全除去することです。

 

予防

 

a)日常生活
  日常生活上の注意や感染症対策などにより、予防可能な部分が多くあります。がんの危険因子の重みは国によって異なる可能性もあり、日本人のがん罹患や死亡に関する因子が検討されています。また、これに基づく、現在の日本で推奨できるがんの予防法として、禁煙、節酒、食事(塩蔵食品や塩分摂取制限、野菜・果物摂取、熱い飲食物の回避)、活動的日常生活、適正体重、感染(肝炎ウィルス、ヒトパピローマウィルス、ピロリ菌)対策が示されています。

 

b)職業
  職業上で取り扱う物質の発がん性にも注意が必要です。

 

 

 

(リンク)
国立がん研究センターがん対策情報センター/がん情報サービス (http://ganjoho.jp/public/
がん研究振興財団(http://www.fpcr.or.jp
IARC-INTERNATIONAL AGENCY FOR RESEARCH ON CANCER(http://www.iarc.fr/

参考図書
1)内科学(初版)、門脇 孝、永井良三総編集、西村書店
国民衛生の動向・厚生の指標 増刊60(9), 2013.
ワインバーグ がんの生物学、 武藤 誠・青木正洋(訳)、南江堂2008年発行

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