著書紹介(教育文化学部 広報委員会)

2015年10月13日

 

本学部教員の著書を紹介します。

中澤俊輔(講師):地域文化学科地域社会コース、
地域社会講座所属
共編著 尚友倶楽部、小宮京、中澤俊輔編集
『山川健次郎日記』 印刷原稿 第一~第三、第十五
芙蓉書房出版、2014年12月22日刊行、2700円+税


 秋田県公文書館が所蔵する山川健次郎(1854~1931)の日記写本計4冊を翻刻しました。山川は幕末の会津に生まれ、明治維新の後は米国留学を経て東京大学で物理学を教えました。そして明治から大正にかけて、東京帝国大学総長、九州帝国大学初代総長、京都帝国大学総長を歴任しています。今回翻刻した日記写本は、山川が二度目の東京帝国大学総長を務め、京都帝国大学総長を兼任した時期に当たります。その記述から、時代の転換期に帝国大学が直面した様々な問題が垣間見えます。また、山川が若き日の昭和天皇の教育に携わる様子や、山川と会津人との交流もうかがえます。そのほか、山川の三女・東照子の随筆集『吾亦紅』から、山川家の日常を描いた4篇を抜粋しました。

【目次】

第一部山川健次郎日記印刷原稿
第一 自大正二年八月 至同四年十二月
第二 自大正三年一月 至同四年八月
第三 自大正三年八月六日 至大正四年四月十四日
第十五 自大正八年七月廿三日 至大正九年一月六日

第二部山川家の日常(東照子著『吾亦紅』より)
 父 山川健次郎
 池袋時代(一)
 池袋時代(二)
 忘れ得ぬ土地

【解説】日記から見える山川健次郎 小宮京・中澤俊輔

山川健次郎年譜
山川健次郎家系図